関西経済

大阪ガス

大阪ガス最終益　43％減の507億円

　＜木曜経済＞　大阪ガスが発表した2024年9月中間連結決算は、最終（当期）利益が前年同期比43・1％減の507億円だった。原料の液化天然ガス（LNG）は価格下落傾向にある。原料費調整制度による差益が膨らんだ前年同期の反動が出て、減益となった。売上高は4・6％減の9501億円。反動による減益分はガス

関西電力

関電、最終益38％減　燃料費調整、差益が縮小

　＜木曜経済＞　関西電力が発表した2024年9月中間連結決算は、最終（当期）利益が前年同期比38・3％減の2288億円だった。火力発電に使う液化天然ガス（LNG）など燃料価格が下落傾向にあり、燃料費の変動を時間差で電気料金に転嫁する「燃料費調整制度」による差益が前年に比べると縮小した。　売上高は、小

博士人材

進まぬ博士の民間活用　国際競争力の低下懸念

　＜木曜経済＞　博士人材の民間活用が進まない。採用の門戸が狭い上に、前提となる博士号の取得者数は横ばいが続く。米国をはじめ主要国は右肩上がりで差は開くばかり。海外では課題の発見や解決能力に優れた「ドクター」の肩書を持つ経営者が珍しくない。国内の一部大企業は社員の博士号取得を支援するが、広がりは見えず

大和ハウス工業

大和ハウス工業、米賃貸大手出資　株式35％取得

　＜木曜経済＞　大和ハウス工業は5日、米国子会社が米賃貸住宅大手アライアンス・レジデンシャルの発行済み株式の35％を取得したと発表した。1日付で出資額は非公表。持ち分法適用会社とする。大和ハウスは需要が拡大する米国市場を強化しており、これまで注力していた新築住宅に加えて賃貸事業も加速させたい考えだ。

高速オフセット

高速オフセット、金賞　関西の先進的DX企業

　＜木曜経済＞　DX（デジタルトランスフォーメーション）に先進的に取り組む関西企業を表彰する「KANSAI　DX　AWARD　2024」（関西経済連合会、関西広域連合、近畿総合通信局などでつくる実行委員会主催）で、中堅・中小企業部門の金賞に、高速オフセット（大阪市、島田智社長）が選ばれた。　同社は毎

ダイキン工業

ダイキン、売上高最高　住宅用省エネ空調、好調

　＜木曜経済＞　ダイキン工業が発表した2024年9月中間連結決算は、売上高が前年同期比12・0％増の2兆4930億円で、中間期として過去最高だった。住宅用空調では省エネ性能の高い商品が好調だったほか、業務用ではデータセンター向けが大きく販売を伸ばした。最終（当期）利益は為替差損の影響で0・9％減の1

パナソニックＨＤ

パナ、2年ぶり減益　法人税負担、反動減　9月中間

　＜木曜経済＞　パナソニックホールディングス（HD）が発表した2024年9月中間連結決算は、最終（当期）利益が前年同期比34・5％減の1889億円となり、2年ぶりの減益だった。前年同期は、関連子会社の解散によって会計上の法人税負担が減少し、利益を押し上げていたため、反動減となった。　売上高は3・2％

暮らしに野菜、再燃　流通、地産地消が増加　大和農園・吉田睦社長

　＜木曜経済＞　野菜の流通形態が変化している。卸売市場を経てスーパーマーケットなどに流れるのが一般的だが、地域の直売所に生産者が持ち込むケースが増えている。野菜市場の源流にある種苗会社は時代をどう読むのか。全国に野菜の種を供給してきた大和農園（奈良県天理市）の吉田睦社長に聞いた。【聞き手・安部拓輝、

レコード針老舗が直営店　織りなす音、触れる場に

　＜木曜経済＞　インターネット配信などのデジタル音源で音楽を聴く時代にあって、魅力が見直されているアナログレコード。そこに欠かせないレコード針の専門店が4月、京都市下京区にオープンした。出店したのは兵庫県に本社があり、1本単位で注文を受け付けている老舗メーカー。京都とレコード針には意外な関係があった

けいざい最前線

新発想でレジャーにも　医療過誤を防ぐリストバンド　ホクユーメディックス　北尾祐樹社長

　＜金曜経済＞　病院での医療ミスを防ぐ輸血製剤管理システムや、患者認証に使うリストバンドを国内で初めて開発したホクユーメディックス（大阪市）。4年前からは北尾祐樹社長（35）が会社を率い、新たなアイデアでレジャー部門に販路を広げつつある。【聞き手・亀田早苗】　――医療用リストバンドを開発した経緯は。

なぞ解きけいざい

外資系ホテル　開業続々　ニーズ応え、客争奪戦

　＜金曜経済＞　訪日客が急増している2024年、この活況を予想したかのように外資系ホテルの開業が相次いでいる。突出しているのは外国人にも人気の京都と大阪。米大手ヒルトンだけで計4カ所に進出する。従来の外資系のイメージを変えるようなホテルも登場し、日系を巻き込んだ顧客争奪戦は激化している。　JR京都駅

けいざい最前線

ペット同伴、より便利に　利用可能施設、ウェブで情報発信　tent　tent　小西恵子社長

　＜金曜経済＞　愛犬との外出に関する情報を発信するウェブメディア「おでかけわんこ部」を運営するベンチャー企業「tenttent（テントテント）」。ペットと一緒に旅行する「ペットツーリズム」を神戸観光局と推進しており、今秋にはペット同伴可能な全国の施設を検索できるポータルサイトを完成させる予定だ。小西

けいざい最前線

植物性食品の需要開拓　プロセスチーズメーカー、世界一へ　六甲バター　塚本浩康社長

　＜金曜経済＞　チーズブランド「Q・B・B」で知られる家庭用プロセスチーズ最大手の六甲バター（神戸市中央区）。世界で初めてスティックチーズを開発するなどチーズ市場を先導してきた。近年は植物性チーズ様（よう）食品に参入し、海外展開にも力を入れる。塚本浩康社長（48）は「新たな挑戦を続け、世界一のプロセ

なぞ解きけいざい

「怖い街」新今宮、今は昔　来たらわかる、深い魅力

　＜金曜経済＞　大阪市の西成区と浪速区にまたがる地域を歩き、街の多様性に触れるツアーが好評だ。日雇い労働者の街として知られる「あいりん地区（通称・釜ケ崎）」や、通天閣がシンボルの繁華街「新世界」などを訪れる。ディープな魅力に満ちたツアーに参加した。　地域の中心にはJRと南海電鉄が交差する新今宮駅があ

ビジネスサロンWEST

三菱UFJ銀行　早乙女実副頭取

　＜金曜経済＞　◇「大きな風西から」　三菱UFJ銀行は大阪市中央区に設けたスタートアップ（新興企業）支援拠点について、2025年大阪・関西万博の後も運営を続けると決めた。早乙女（そうとめ）実副頭取（58）＝西日本駐在＝は「より大きな風を西から起こす仕掛けが必要。アフター万博を見据えて組織を拡充してい

トレンド

夏のボーナス「支給額増やす」40．5％　近畿2府4県・企業動向　帝国データバンク調べ

　＜金曜経済＞　帝国データバンク大阪支社が発表した近畿2府4県の企業の夏季賞与（ボーナス）動向によると、40・5％が従業員1人当たりの支給額を前年より増やすと答えた。前年調査から1・5ポイント増加した。物価高騰の中、従業員の経済的な負担を減らすことやモチベーション維持を目的とする企業が多かった。　「

トレンド

企業倒産、前年同期比25％増　近畿2府4県・24年上期　東京商工リサーチ調べ

　＜金曜経済＞　東京商工リサーチが発表した近畿2府4県の2024年上半期（1～6月）の企業倒産件数（負債総額1000万円以上）は、前年同期比25・0％増の1264件だった。飲食業のほかエステや理美容といった生活関連サービス業が目立った。原材料高に加えて実質無利子・無担保融資（ゼロゼロ融資）の返済が背

ビジネスサロンWEST

関西みらい銀行　西山和宏社長

　＜金曜経済＞　◇預金獲得へ店舗残す　金融政策の変更で「金利のある世界」に戻ると、金融機関にとって預金獲得の拠点でもある店舗の重要性が増す。合理化で店舗数を減らしてきた関西みらい銀行（大阪市）は、現行の水準を維持する方針に切り替える。西山和宏社長（58）は「極力小さな面積や少ない人員で店舗を運営し、

けいざい最前線

脱炭素「社会への責任」　ハウス食品グループ本社　南俊哉・サステナビリティ推進部長

　＜金曜経済＞　ハウス食品グループ本社は今春、二酸化炭素（CO2）排出量の削減などを目指し「多拠点一括エネルギーネットワークサービス」を稼働させた。このシステムとして国内最多の18拠点に電力を融通する。環境戦略を担うサステナビリティ推進部の南俊哉部長（54）に導入した背景などを聞いた。【聞き手・沢田

けいざい最前線

万博、潜在力発信の好機　「2024年問題」業界で対応　関西経済同友会・永井靖二代表幹事

　＜金曜経済＞　関西経済同友会の代表幹事に大林組副社長の永井靖二氏（65）が就任した。先任の代表幹事で、パナソニックホールディングス副社長の宮部義幸氏（66）とコンビを組む。開幕まで1年を切った大阪・関西万博に向け、山積する課題にどのように取り組み、成功に導くのか。抱負を聞いた。【聞き手・妹尾直道、