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自民党総裁選2024

自民党総裁選が9月に行われます。関連する原稿をまとめました。

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日本から若い首相が誕生しない「意外な理由」 自民党総裁選

首相官邸=東京都千代田区で2023年1月11日午前10時33分、竹内幹撮影
首相官邸=東京都千代田区で2023年1月11日午前10時33分、竹内幹撮影

 自民党総裁選(12日告示、27日投開票)で、既に出馬を表明した小林鷹之前経済安全保障担当相(49)、6日に出馬記者会見を予定している小泉進次郎元環境相(43)が40代のリーダー候補として注目を集めている。

 近年、フィンランド、オーストリア、ニュージーランドなどでは30代の首相が誕生した。しかし、戦後日本の首相では、2006年に52歳で就任した安倍晋三氏が最年少で、30代、40代の首相は生まれていない。

 違いはどこにあるのだろうか。若者の政治意識などを調査する一般社団法人「Public Meets Innovation」の田中佑典理事(34)に聞いた。

  <主な内容> 
 ・制度面から見える違い 
 ・カギ握る選挙のあり方 
 ・若手が挑戦しにくい日韓両国 
 ・「若ければいい、わけではない」 

 米コロンビア大大学院で公共政策学を専攻した田中さんは、19年12月にフィンランドでサンナ・マリン氏が当時34歳で首相に就任した際、日本でなぜ40代以下の首相が生まれないのかを制度面から分析した。

制度面から見える違い

 まず00年以降に就任した、世界16カ国の政治的リーダーの就任時の年齢を比較した。平均値で最も若いのはフィンランド(46・1歳)で、次がニュージーランド(47・0歳)だった。逆に、高齢なのは韓国(64・0歳)と日本(62・4歳)だった。

 この中には大統領制の国もあれば、日本と同じように国会議員から首相を選ぶ議院内閣制の国もある。そこで、国会議員に若い人がどれくらいいるのかを次に調べた。

 ジュネーブに本部を置く国際機関「列国議会同盟(IPU)」が公表した18年の報告書に…

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