特集

東京都知事選2024

東京のリーダーを選ぶ都知事選は2024年7月7日投開票。選挙戦のニュースを通じて、1400万人が暮らす巨大都市のこれからを考えます。

特集一覧

都知事選で「全否定」でも人気 都庁プロジェクションマッピング

都庁第1本庁舎の壁面に映し出されるプロジェクションマッピング=東京都新宿区で2024年8月20日午後7時33分、和田大典撮影
都庁第1本庁舎の壁面に映し出されるプロジェクションマッピング=東京都新宿区で2024年8月20日午後7時33分、和田大典撮影

 東京・新宿の都庁第1本庁舎を使った大型プロジェクションマッピング(PM)は2月の導入から半年が過ぎた。4~32階部分の壁面に迫力の映像が投影され、これまで30万人以上の観覧客を集めているものの、2年間で16億5000万円という多額の予算から「他に税金の使い道があるのでは」との批判が都知事選などで噴出した。新しい名所の誕生か、それとも無駄遣いか――。

光の演出に拍手

 8月上旬の夜。都庁前の都民広場には家族連れやカップル、外国人観光客ら200人を超える人たちが集まり、庁舎を見上げていた。男女2人組のユニット「YOASOBI」の楽曲「舞台に立って」に合わせて、壁面に多彩な光が照らされる。その後も光の演出が続き、約15分の上映が終わると拍手が起きた。

 川崎市高津区から母親(63)と一緒に来た女性(36)は「お金のことを聞いていたのでネガティブなイメージがあったが、カラフルで素晴らしく感動した。費用が高いなら上映回数を減らしてでも続けてほしい」と語った。一方、母親は「素晴らしいが、そこまでお金をかけなくても、とは思う」と否定的だ。

 東京都世田谷区の女性(73)は「見る価値はあった。無料だし、クリエーターのレベルが高い。見た人たちが周辺でお金を使うなら、長い目で見たら無駄ではないと思う」と話し…

この記事は有料記事です。

残り1468文字(全文2017文字)

あわせて読みたい

この記事の特集・連載

この記事の筆者

アクセスランキング

現在
昨日
SNS

スポニチのアクセスランキング

現在
昨日
1カ月