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関東大震災100年

1923年9月1日に発生し、10万人を超える犠牲者を出した関東大震災。100年後を生きる私たちが学べることは。

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関東大震災100年

痕跡を訪ねる 神奈川・茅ケ崎 旧相模川橋脚 液状化で水田に出現 /静岡

関東大震災による液状化現象で水田に出現した旧相模川橋脚=神奈川県茅ケ崎市教育委員会提供
関東大震災による液状化現象で水田に出現した旧相模川橋脚=神奈川県茅ケ崎市教育委員会提供

保護活動実り、国「天然記念物」に

 神奈川県茅ケ崎市に、鎌倉時代の橋りょう遺構「旧相模川橋脚」がある。橋は1198(建久9)年、源頼朝の家臣稲毛重成が亡き妻の供養のために架けたとされ、時を経て一度は姿を消した。だが、その橋脚は1923年の関東大震災と翌年の余震による液状化現象で、水田から地表に再び姿を現した。地震による液状化の様子を伝える貴重な遺構だ。

 小出川のほとりにある、かつての水田を人工的に造り替えた池の中には、折れた木の幹のようにも見える直径48~69センチの橋脚が並ぶ。実はこの橋脚は、ヒノキ材の実物を再現したレプリカ。2001年から08年にかけて、傷みが激しかった実物は保護材で覆われ、池の下の地中に埋められ保存された。それに伴い、精巧なレプリカが作られたという訳だ。

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