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「真っ暗な心」の高梨沙羅を追い込む強迫観念 私たちにできること

高梨沙羅がインスタグラムにアップした謝罪=インスタグラムの公式アカウントから引用
高梨沙羅がインスタグラムにアップした謝罪=インスタグラムの公式アカウントから引用

 7日に行われた北京冬季オリンピックのノルディックスキー・ジャンプ混合団体で失格となった高梨沙羅選手(25)=クラレ=は8日夜、自身のインスタグラム(写真共有アプリ)に謝罪の言葉とともに、真っ黒な画像を投稿した。チームスタッフが「本人のせいではない」と断言した失格なのに、高梨選手を謝罪投稿に駆り立てたものは何だったのだろうか。

SNSは「もろ刃の剣」 批判のリスクも

 「私の失格のせいでみんなの人生を変えてしまった。責任が取れるとも思っておりませんが今後の私の競技に関しては考える必要があります」。自身の競技生活にも言及し、高梨選手の悩みの深さがうかがえる投稿に、日本オリンピック委員会の関係者は「誰も高梨選手のせいと思っていないのに、自分を責めてしまう気持ちは分かる。可哀そうで仕方がない」と同情した。

 ジャンプ混合団体は4選手による計8本の飛躍の合計得点で争う。高梨選手は1回目のジャンプ直後の検査で、スーツが規定より大きく、浮力を得るために有利だったとして失格。1回目の得点が0点となり、日本は4位だった。仮に高梨選手の1回目の得点が入っていれば、日本は銀メダル相当だった。

 ショックが大きかった高梨選手は試合直後、取材に応じなかった。翌日、改めて謝罪をSNS(ネット交流サービス)に投稿した背景について、…

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