2日、米NY発の世界最高峰の古典舞踊・神韻芸術団は東京・LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)で公演を行った。この日も、世界最高峰を誇る中国古典舞踊と音楽の舞台に、劇場は熱気に包まれ観客からは感動の声が上がった。
劇場外はうっすらと雪が降り、肌寒い日であったが、世界最高峰を誇る中国古典舞踊の煌きに、劇場内は一足早い春のような暖かさに包まれた。
2006年に設立された神韻は今や8つの同規模の芸術団を持つに至り、それぞれ専属のオーケストラを擁している。2025年の世界巡回ツアーでも神韻芸術団は5大陸の200以上の都市を訪れ、共産主義以前の中国の伝統的な美しさを世界中の観客に届ける予定だ。毎年一新した演目を披露している。
「本当に訓練されてる。美しい」と脳神経外科医が感嘆

脳神経外科医の猪野広之さんは、親子で神韻の公演を鑑賞し、「人の動きが素晴らしいですね。もう本当に訓練されている。美しいなと思いました」と絶賛した。
元クラシックバレリーナの猪野玲美さんも、「手足の使い方だったりとか、衣装の色付けだったりとか、すごいしっかりできるものだなと見てました」と、舞踊の完成度の高さを讃えた。

ステージ後方の3D背景幕に広がる鮮やかな景色に演者が溶け込む舞台演出は見所の1つ。
猪野玲美さんは、「テクノロジーをすごい駆使して、後ろのバックスクリーンとタイミングを合わせたりとか、音楽とも合わせたりするのもすごい。どれくらいリハーサルしてるんだろう」と神韻公演の演出について感動を語り、「一つの作品に仕上げるのはすごいなと思っていました」と語った。
神韻の公演は、古典舞踊、舞踊劇、中国楽器の独奏、声楽家によるベルカント唱法での歌唱など約20の演目からなる。
猪野広之さんは、テノール歌手の歌声についても「上手! もう言葉がないです。耳というか、心に入ってくるような感じの歌声だったと思います」と称賛した。

社会保険労務士事務所の所長である小山清さんは、夫婦で神韻の公演を鑑賞した。
記者から神韻の公演を鑑賞しようと思ったきっかけについて聞かれると、小山さんの奥さんは「CMで見ていて、もう絶対見たいと思って、2年目にしてやっととれたんです」「もう我慢して、我慢して、座席とれなくて、やっと今日来て、いい席で見させてもらってすごい感動しました」と話した。
小山清さんは「びっくりしたのは映像、初めて見ました。すごかったですね」と讃え、小山さんの奥さんも「止まってるのかと思いきや、ちゃんと小っちゃい人が動いてるので、それもちょっと初めてで、びっくりしました。今日はすごく感激して帰ります」と感動を語った。
小山さんの奥さんは、衣装について「ライトアップもドレスの色も映えるような感じで、衣装がすごくきれい」と称賛。神韻で使われる衣装は、中国の歴代王朝の様式や天上の神々の姿から着想を得ており、その作り方や色彩まで、全て伝統的な審美眼に基づいている。

小山清さんは、舞踊におけるダンサーの身体能力について「(オリンピックに出場しても)おかしくないです。スタイルもいいじゃないですか。みんな飛んだり跳ねたり回ったりして、すごい感動しています。なかなか見れないですね」と讃えた。
また、中国楽器・二胡の独奏についても、神韻の舞台では特に二胡の叙情的なメロディに感動したという。「本当にこう何かしみわたりますね。二胡のそこ(哀愁)が良いところだと思います。情緒を感じます」
二胡の弦はわずか二本だが、あらゆる情感を幅広く表現することが可能だ。
「非常に心を打たれる」と歯科医院院長が絶賛

神韻公演をみるのは初めてだという歯科医院の院長である鯉渕隆文さんは、「人の動きとの映像のリンクや流れがすごいよくて、一つ一つの演目が楽しめます。面白かったです」と、舞台に繰り広げられた演舞を激賞した。
舞踊劇の演目では、「神と地上界のことに非常に心を打たれることがありました。僕たちは地上で生きているのは、神様があって生かされているというのを非常によくわかって、感じることがありました」と感動していた。
演目でみられる題材は、『西遊記』や『三国志演義』などの物語、唐代の宮廷淑女の振る舞い、李白などの詩人や老子の物語など多種多様だ。
記者から道徳や伝統文化の重要性について聞かれると、鯉渕さんは「モラルも伝統文化も、やはり人が大昔から育ててきたものだと思います。そして新しいものを見つける中で、今までの伝統文化は絶対生きてくると思います」と語り、「温故知新」の知恵を強調した。

有名な総合化学メーカーで管理職を務める芹沢領さんと芹沢さんの奥さんは、最前列で神韻の公演を鑑賞。
芹沢さんの奥さんは、「この表紙を見てね。すごいってまず思って、見てみたいと思ったんですよ。実際見てみたら、こんなに近くなのに音が全然しない。ジャンプをどんなにしても静かに着地しているのが本当に素晴らしくて、なんて高い技術で踊っているんだろうって思ったんですよ」と、舞踊技術を絶賛した。
印象に残った演目について最初の演目を挙げ、「天上のシーンね。あれはね、本当に涙が出ました。本当に天上の国ってこんな感じなんじゃないかなって思いました」と感動していた。銅鑼が鳴り、幕が上がった後、荘厳で美麗な天上の世界が目の前に現れる最初の演目は、背景幕に映し出される映像と音響で印象的なシーンを展開する。

テノール歌手の独唱について、「素晴らしかったです。朗々と歌われて、声の響きとともにその言葉が入ってきて、すんなり心に入ってきました」と絶賛。また歌詞を見て、「ちゃんと天意を汲んで、清く正しく生きないといけないという風に受け取りました」と語った。
芹沢領さんも「楽しかったですよ。純粋に芸術というかね、エンターテイメントとしてね、よくできてると思います」と高く評した。
ダンサーが身にまとう衣装の色彩とデジタル背景幕の麗しい光景のシンクロについて、芹沢さんの奥さんは「きれいでした。夢のような色彩感」と語り、芹沢領さんも「わかりやすい」と述べた。
神韻の公演を観て、芹沢さんの奥さんは「心が洗われました」と語り、芹沢領さんは「純粋に楽しむ事ができますね」と称賛していた。
神韻が世界中で感動の嵐を巻き起こしている理由について、芹沢さんの奥さんは「まず、ダンスの技能の高さと音楽」、芹沢領さんは「技術の高さ。トレーニングを積んでいる人がやっているというのがわかる」とそれぞれ分析していた。
大紀元は神韻芸術団の後援として、2006年の芸術団創設以来、観客の声を伝えています。
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