2024.12.19
74歳の事務員がたった1人で請求業務を担当…… 作業時間を105時間→10時間まで削減させた、介護DX成功の舞台裏
日本維新の会・橋下代表代行 街頭鬼演説(全1記事)
リンクをコピー
記事をブックマーク
橋下徹氏:寒いなか、すみませんね、本当に。こんなに多くのみなさんがお集りいただきまして、本当にありがとうございます。
昨年(2011年)の大阪府知事、大阪市長選挙のダブル選挙の最終日。ここで演説をさせてもらいましたね。あの時はもう、自民党、民主党、しかも共産党まで手を組んで(僕らに向かってきて)。これはにっちもさっちもいかないなあと思ってたくらい、本当にやるかやられるか、生きるか死ぬかの、あのダブル選挙を勝たしてもらいまして。その後、先ほどの松井知事と一緒に「大阪都法」、大阪の大改革をどんどん進めてます。
それよりみなさん、これはすべて大阪が今、注目されている証拠。大阪がいろいろななにかで、改革をやってるぞと。これ、全部みなさんの力のお陰なんです。すべて有権者のみなさんの力。
だいたいね、大阪維新とか日本維新の会なんてこんなグループ作りましたけど、僕らには金もないし、組織もないし、看板もないし、ないないづくしなんです。ないないづくしにも関わらず、なんで自民党や民主党、そこと同じ土俵の上に立って偉そうにやれてるかと言いますと、それは大阪府民のみなさんが、我々を勝たせてくれたから。しかも圧勝させてくれたから、ほかの自民党や民主党のみなさんも、僕らの言葉、意見に耳を傾けてくれてるんです。
僕らに力があるとか、そんなんじゃないんですよ。政治ってのはね、厳しい世界。最後は力があるかどうか。それによって耳を傾けてくれるのか、大阪の言い分を通してくれるのか、すべて決まってくるわけです。
先日は九州に行って喋ってきました。明日からは四国に行きます。週明けは東北地方。一旦大阪に帰ってきて今度は北陸に行きますけど。この間は中国地方にも行ってきました。だいたい、大阪市長と大阪府知事、それから府議会議員や市議会議員、なんで大阪の議員とか市長や知事が九州に行って、中国地方に行って、北陸に行って東北に行って、なんでみんなが話を聞いてくれるんですか? 普通はそんなのあり得ない。国会議員が行ったって、みんな真剣に聞いてくれない。
ところが九州に行っても、中国地方に行っても、みんな「大阪維新の会とか、日本維新の会とか頑張ってる。このまんまじゃマズいからなんとかしてよ」ってみなさん言ってくださる。これは繰り返し言いますけど、すべては、大阪府民のみなさんが我々にその力を与えてくれたからなんです。本当なんですよ、これ。政治の力は金でもない。人でもない。有権者の力。それが政治の力そのものなんです。大阪が今注目されている、大阪がやること、これがどんどん通っている。
松井知事も言っていた通り、大阪府庁、大阪市役所を合わせた大阪都構想。あれには法律が必要だ、法律が出来るまで2年はかかるだろうと言われていたのが、僕と松井知事が就任してから半年足らずで、大阪都構想の法案ができたんです。それまで何十年も地方サイドのほうはいろんな法律を作ってくれ、作ってくれと言っても、国は動かなかった。
ところが、大阪府知事・市長選挙の時、あれだけ自民党も民主党も都構想反対してたのに、国会議員はみんな賛成してくれた。なぜか。ここを考えてもらいたいんです。全部有権者の力。僕もね、学生時代は政治なんかに全然興味なかった。政治なんか信用してなかったんです。学生時代は投票も行かなかった。別に政治がなにをやってくれると。投票行ったところで、なにか変わるの? 変わるんですよ。大阪都構想の法案が成立したじゃないですか。
今、大阪府と市、合わせる大阪都構想が進んでます。地下鉄は民営化に動いてます。バスも民営化にします。赤バス(市営のコミュニティバス)は来年の4月廃止。大阪市の保育士の給与も、看護師の給与もそうです。民間の看護師さん、保育士さん、一生懸命働いているのに、なんで大阪市の看護師や保育士は民間のみなさんよりも倍の給料をもらうんですか。私鉄の民間のバス会社の運転手さん、360万~400万円で一生懸命働いてる。大阪市のバスの運転手さんは800万円もらってる。なんでこんなことがまかり通るんですか。市の職員、何度言ってもタバコは吸うわ、飲酒運転でこの間事故をするわ、懲りない。
ところが今回、大阪で組合のあまりにも不当ないろいろな活動について、制限かけたんです。大阪の職員組合、今までだったら選挙にガンガンガンガン乗り出して、職場でも選挙活動やりたい放題。しかも大阪市役所。あんな一等地の地下に、なんで無茶苦茶安い賃料で事務所が構えられるんですか。全部放り出しましたよ、あんなの。普通の賃料払えって。
それ以前なんてタダで入ってた。「そんなんだったら維新の会も入るぞ」って言ったんです。そしたらもう、外に出て事務所構えましたよ。それが普通なんです。そういうのを変えていけたのも全部、みなさんの力のお陰なんです。
今まで歴代の大阪市長っていうのは、全職員組合に応援を受けてました。どっちが重要で、どっちがトップだかわからない状態。大阪市長になって最初のスケジュールがなんだったか知ってますか? ビックリしましたよ。大阪市役所に初登庁すると、秘書が来て「市長、まずはここに行ってください」って、大阪市役所の地下の職員組合の事務所に行って、組合の委員長に挨拶しろって言うんですよ。
待て、と。組合のほうが重要かと。挨拶したいんだったらそっちから上がって来いと言ったんです。そしたら市役所がビックリしてまして、「え? 組合の委員長を呼びつけるんですか?」って。バカかと。こっちがトップだと。しかもこっちは忙しいんだから挨拶なんて行けるかって言って、断ったんです。
だいたい今までの歴代大阪市長ってのは、組合に選挙応援をしてもらったから、改革なんてできるわけない。給料も下げ止まり、休みも与え放題。今、不当なといいますか、病気休暇を使って1年間で90日以上も、あるいはこの休暇を3回以上も使って休みまくっている職員が274人いるんです。これにみなさんの税金全部払われてる。全部クビにしていくと。分限処分でも裁判でもいいから、どんどんやっていけって言ってるんです。
こういうのもね、みなさんが僕を大阪市長に当選させてくれた。みなさんの力で自民党、民主党、共産党をはね除けて、圧勝させてくれたから動いてるんです。政治って捨てたもんじゃないですよ。歪んだ、いろんな社会の、そういう産みの努力。そういうものを正せる力がある。でもそれは、みなさんが我々に力を与えてくれないとできないんです。
僕は、今度は国政の舞台で、どんどん正せるところは正して行きたい。国のほうがもっと酷いと思う。大阪府知事時代も、11年間連続赤字だったのを、1年目から黒字にできまして。しかしそれは、外郭団体、天下り団体をどんどん潰して、いらない施設、反対を押し切ってどんどん整理した。職員の給料を削って、退職金を削ったんです。
改革・改革・改革をやったから、そういったことができたんですよ。大阪府も立ち直った。大阪市も赤バス、空気運んでるバス、あれも廃止して民営化。病院だって、大阪府と大阪市がバラバラのものを作ろうとしてたから、一つにしようとしてるんですよ。
国の事業も今度は民営化。水道も下水も民営化。そんなの甘えるんじゃない。しっかり働いてくれ。そのかわり働いた分は給料渡すから。そしたら職員も生まれ変わって、今一生懸命やってますよ。こういうことをやろうと思ったら、本当に政治の力が必要だし、政治の力があればできるんです。
国はもっと酷いと思うよ。もっと天下りが酷いと思う。大阪府の時に天下りの勢いはガーンと落とした。退職金もなくした。どんどんポストもなくしていった。しかし今、国の場合には天下りの職員、大阪市長や大阪府知事よりも給料高いんですよ。
みなさん、本当に今の日本は低迷してる、低迷してるって言われてます。そして政治家、国会議員はみんな、経済対策だ、経済対策だと言ってる。今日の朝も昼も国会議員と議論したら、みんな同じことばっかり。予算を組みます、予算を組みますって。みなさん考えて下さい。20年前から我が日本国は低迷してるんです。20年間言い続けてきて成長していないということは、政治家がそんなことできないってことなんです。
僕はよくわかりました。いいですか、みなさん。日本全体の経済規模は500兆円と言われてますが、そのうちの200兆、膨大な金を政治行政が握ってるんです。そして、政治行政が握っているこの金は、みなさんのお金なんです。今日はみなさんお勤めがなかったのかも知れませんが、毎日毎日お勤めお疲れさまですよ。
民間企業は常に競争にさらされて、額に汗して頑張らなきゃいけない。他社よりもよい製品を作らなければ、その商品は売れません。ヨドバシカメラだって、ほかの電気屋さんよりも安い金額で売らないとお客さんが来てくれない。みんな一生懸命努力をする。
しかし政治や行政の周りに集まってくる人たちは、外郭団体、天下りを筆頭に、努力をせずにお金を貰えると思っている人たち。切磋琢磨をしない、毎年毎年決められた補助金を貰えると。そういう人たちがウジャウジャいるのが、今の政治行政。そういう姿なんです。
経済成長をやるなんていっても、政治家が成長なんかさせることはできませんよ。経済成長の源は、国民のみなさんの努力、国民のみなさんの切磋琢磨、よい商品を作る、よいサービスを提供する。これしかないんです、経済成長は。
なぜ日本の経済が停滞してしまったか。当たり前ですよ。スマートフォン、日本が一生懸命作ろうと思ったってもう売れない。韓国の製品のほうがガンガン売れてる。車。日本車よりも韓国の車のほうがドンドン売れてる。ミニバイク。インドのミニバイク、小型バイクがドンドン売れる。日本の商品、製品が売れなくなってしまった。それでは経済伸びるわけない。
なぜ、そんなことになってしまったのか。それは先ほども言いました。1つは、天下り団体、外郭団体が、ガッチリと政治行政の金を吸い上げている。2つ目。役人、行政がいろいろなルールを作って、民間企業のみなさんが新しいことにチャレンジしようと思っても、それをストップする。なんでそれをストップさせるかと言えば、すでに既得権を持っている人たちを守ろうとするわけなんです。
新しいチャレンジ、新しい創意工夫、それを全部ストップさせていく。これが今の政治行政。考えたら当たり前でね、今いろんな業界が権利を持ってますよ。いろんな団体が既得権持ってます。それで新しい人たちが来たら困る。
じゃあどうするか。こういう既得権を持ってる人たち、団体は政治家に言うんです。「我々を守ってくれたら、票を渡しますよ」って。それを20年間やってきてしまったのが、この日本なんです。端的に言いましょう、農業ですよ、農業。
国会議員と討論しても、「橋下さんの言っていることはその通りだ。日本で競争力がなくなった、どんどん競争させて切磋琢磨させなきゃいけない」ってみんな政治家は言いますけど、じゃあ、「農協の改革はしますか?」。僕がこれを言ったら、どの国会議員も口を噤みます。農協改革を打ち出しているのは我々だけです。農協とは別に敵対しているわけじゃないですけど、守られ過ぎなんです。
独占禁止法ってみなさんご存知かと思いますけど、普通の会社は独占禁止法によって、きちんと切磋琢磨、競争させられる。しかし農協は独占禁止法の対象外。ものすごい守られてる。既得権そのものなんです。TPPという言葉をみなさんよく耳にされると思いますけども、TPP反対って言ってるのは農協なんです。
今までなんとかやってこれたのに、外国から農産物が入ってきてそこと競わされると面倒くさい。だからTPP反対って言う。農協が反対って言ってるんです。政治家は農協の言うことを聞いてしまう。何故農協の言うことを聞くか。ものすごい票を持っているからです。
医療保険、もう持ちませんよ、持ちません。医療保険は混合診療の解禁をやらなければなりません。普通の医療保険と、自分たちのお金を出す自由診療、合わせてよい医療サービスを受けられるように混合診療の解禁というのはやらなきゃいけない。
しかし、日本医師会が猛反対をしているから、政治家は誰も言えない。日本維新の会だけですよ、真正面から混合診療の解禁をやって、医療保険をキチンと合理化していきましょうと言ってるのは、日本維新の会だけ。
改革をやろうと思えば、切磋琢磨していこうと思えば、競争力を持たせようと思えば、それは今、既得権を持っている人たちから一回返してもらわなきゃいけないんです。既得権を返上させなきゃいけない。
それを一回、やる気のある人たち、能力のある人たち、一生懸命努力する人たち、その人たちに等しく機会を与えて、一番素晴らしい提案をしてくれた人たちに、一番よい商品を提供する人たちに、しっかりお金が行くようにする。これが経済成長の基本中の基本。これらのことなくして、政治家が公共事業をやりまくったからといって、日本が成長するわけがありません。
ところが自民党は公共事業をガンガンやろうとしてるんです。昨日の新聞をみなさんじっくり見て下さい。冒頭から4分の1くらい、公共事業の連続ですよ。みなさんに訴えかけたいんです。みなさんは3年前、どんな心境だったんですか? 日本の政治に、もう諦めを通り越して絶望感を抱いていた。だからいっぺん民主党に政権を委ねたんです。
みなさんは本当に民主党の支持者かはわからない。しかしあの時、僕もわかりますよ、みなさんの心境が。いっぺん、民主党にやらせてみようかと。もう自民党じゃしょうがない。そのような気持ちでみなさんが政権を与えたのが民主党なんです。
ところが民主党。3年経った今、あの時のみなさんの熱狂で沸き、いろめき立った、日本国中がワクワクした、これで日本が変わる、政治が変わる、ものすごい夢と希望をもったあの3年前から今、どうなった? 不満と、失望感だけが残ったのみですよ。
ではみなさん、このままの流れで自民党にもう一度委ねるんですか? みなさん、3年前のことをもう一回思い起こさなければいけない。僕がなぜ大阪市長という立場でこんなことをやっているかと言えば、自民党と民主党の2つだけで椅子取りゲームをやられたら困るから。そんなことに我慢できないから。だからあえて、3つ目のグループとして立ち上がったんです。
我々がやろうとしていることは、自民党や民主党がやろうとしていることと真っ向から対峙します。対決します。それは先ほども言いました、世の中のありとあらゆる既得権を持っている団体、既得権を持ってる人たち、その人たちを一回リセットする。国民に、民間の企業のみなさんに、若手のベンチャー企業に幅広く機会を提供する。そして頑張ってもらう。この方向を打ち出せるのは、我々日本維新の会だけ。
自民党政権が、各種協会団体の支援を受けています。民主党は公務員の労働組合から支援を受けています。そういうところはしがらみがあって、本当に国のことを思った政策なんてできませんよ。あとはみなさんのご判断次第なんです。
3年前、みなさんが絶望感を抱いたあの自民党政権の、末期の時のあの状況。そこにもう一度戻すかなんです。自民党も変わった、変わったと言ってますが、必ず見て下さい。昨日の新聞、今日の新聞でもけっこうです。自民党の公約を見て下さい。公共事業のオンパレード。後ろのほうは、各種業界団体の要望事業のオンパレード。変わらないですよ、こんなことでは。日本の体質を変えなきゃ。本質的なところを変えないと。
この「うめきた(大阪・梅田駅北側にある再開発地区)」も、いろいろとすったもんだあったんです。松井知事と組んで貨物(駅)のヤードのとこ、緑にしようって、お金をかき集めてますけどね。今までの大阪府、大阪市の行政のやり方だったら、あそこにビルをたくさん建てる予定だったんです。
しかし、僕と松井知事、大阪維新の会が、大阪府と大阪市のトップを占める、大阪府議会、市議会を占めるようになって、そして行政の体質を変えていった。そしたらそこに、広大な17ヘクタールもの緑を作ることも可能になったんです。
それはね、みなさん、政治は今まで失望、落胆、その限りしか与えてこなかったかもしれない。大阪は、100パーセントの満足をみなさんに与えられているかわかりませんが、確実に変えていってます、変わってますよ。それは僕らの力じゃない。みなさんが動いてくれたからなんです。
あんなところに17ヘクタールもの緑を作るなんて、その時、誰が予想したのか。しかし、やるということを進めていって、みなさんから応援を受けて、僕が公約で掲げた。だから役所も、経済界も、みんなやらざるを得なくなった。こんな都心のど真ん中に17ヘクタールもの緑が出来るなんてのは、大阪ぐらいですよ。
だけどその緑にしてもムダになるわけじゃない。周辺での開発が進むんです。スカイビルをはじめ、周辺部に土地を持っている人たちが集まって。中心は緑にして、周辺部をしっかり町づくりをしていこうと。公が持っている土地を開発するんじゃないんです。動いてますよ、大きな動きです。
誰が大阪市の地下鉄が民営化になるなんて想像しましたか? 今まではサービスが悪かった。乗務員が平気でタバコを吸ってた。売店を見て下さい。今までは汚かったけど、今は民間に解放してファミリーマートが入ってくれてます。サービスもよくなって、商品も品揃えがよくなった。今や公共料金の支払いまで、大阪市営地下鉄の売店でできるようになりました。
来年の4月には、大阪市営地下鉄のトイレを一斉改修です。今まではいい加減なトイレでね。競争がないもんだから、汚いまんま。掃除をしてもらっても、ずっと同じ業者(だからしっかりやらない)。変えましたよ、業者を。全部開放だ。一番よい業者を選ぶ。そしたら、この近くの一流ホテルのトイレ掃除をやっている業者が選ばれたんです。
ぜんぜん違いますよ、今までと。トイレも綺麗になって、掃除もピカピカにするし、駅の売店も変わるし、駅中にショッピングセンターもいくつかできますよ。これも全部、切磋琢磨、競わせたお陰なんです。誰がこんなこと、3年前、4年前に想像しましたか? 大阪市民は諦めていた。「しょうがねぇな、大阪市役所」って。しかしそれを変えたのは、みなさんなんです。
今度はこの大阪の力で、日本を変えてみましょうよ。できますって、やろうと思ったら。我々はある意味、ストローみたいなもんで、中が空洞。皆さんの大阪からのこのエネルギーを、我々のからだを通して、日本全国に広げて下さい。有権者の力で変わるんです。政治の力の源は、有権者のみなさんの力なんです。やるかやらないかは、みなさん次第。政治家に任せてたって、なににも変わらない。
政治家なんて選挙が終わって議席を得たら、あと4年間楽して生活しようって、そんなことばっかり考えてるんだから。みなさんが突き動かす。みなさんが政治家に緊張感を持たせる。ダメだった場合にはクビを切る。しかし、よかった場合にはしっかりと応援をする。その繰り返しで国がよくなっていくんです。
大阪府民のみなさん、一度ね、諦めずに一緒になってやってみましょうよ。社会保障だって、消費税5パーセント上げたところで持ちません。政治家はみんな、あんなの嘘っぱちで言ってる。社会保障なんて毎年毎年、国と地方合わせて3兆円ずつ費用が伸びていってる。10%の消費税、5%の増税だけで13兆円の税収増になります。13兆のうち10兆円は赤字の補填。3兆円は使い道が決まってる。
増え続ける社会保障はどうするんですか。5%増税しても、いったい何年もつんですか。国会議員のみなさんに聞いても、みんなモゴモゴしちゃってわかってない。社会保障を立て直そうと思えば、国民のみなさんに嫌なことを言うしかない。負担をお願いする。給付水準を下げさせてもらう。それしかないんです。金は天から降って来ない。
僕は明日から四国地方をはじめ、全国を回りますけど、今度の選挙においては、僕は全国民に嫌なことしか言わない、決めました。よいことは言わない、甘いことは言わない。嫌なこと、うっとおしいこと、お願いすること、負担。それしか言わない。でもそれが、今日本の政治に必要、国民に必要なんです。やらなきゃ立ち直らないですよ。
どうかみなさん、一度我々を信用してください。大阪でトコトンやれるところはやったつもりです。大阪のことも、これからも引き続きしっかりやります。
しかしこのまんまでは、僕は国会議員に任せちゃいられない。(大阪4区の)村上さんはじめ、新しく代表に就いていただいた石原慎太郎さんと一緒にタッグを組んで、みなさんの力でもって、正すべきところは正す。またこの日本に競争力を持たせる。社会保障を立て直す。みなさんにご負担をお願いする、協力をお願いする。しかし、日本の現状をしっかりと説明して、理解をしていただく。
我が日本、我が日本国民、僕は誇りに思ってます。わずか75年前、全部爆弾を落とされた、一面焼けただれた焼け野原。そこから、見て下さいこの街を。北ヤードも街開きしますよ、この4月、5月に。こんな巨大都市を、あの敗戦の焼け野原からわずか、70年ちょっとでここまで築き上げた我が日本国民。
世界でこんな優秀な国民はいませんよ、こんな勤勉な国民はいません。こんな真面目な国民はいない。こんな道徳心豊かな国民はいない。にも関わらず、世界でなんでこんなに無視をされる国になったのか。それはこの20年間、我々は甘え過ぎた。やるべきことをやらなかった。政治家は票のためにみなさんに甘いことを言い、みなさんは国に対して、何か期待をするだけだった。
国をよくしようと思ったら、政治家なんかに任せちゃダメなんです。国民が頑張る番なんです。我々はある意味、笛を吹かさせてもらう、それぐらいの役割。あとは先ほども言いましたがストロー。みなさんのエネルギーを僕らのからだを通して全国に広げる役割。どうか大阪府民のみなさん、「今回ばかり、今回ばかり」といいながらも、かれこれ3回ぐらい同じような選挙やってますけども(ご支援お願いします)。
でもね、本当に国を変えたい。もう一度、誇れる日本にしたい。絶対なれる。日本人の技術はものすごい。IPS細胞を作製した山中さん、ノーベル賞(を獲りました)。自然科学の分野では、アメリカとヨーロッパに並んで、日本は自然科学の分野で一番ノーベル賞の数を持ってるんです。
なんでこんなに素晴らしい日本人が、こんな体たらくになってるのか。これはね、もう一度頑張らなきゃいけないですよ。この成長時代に、諸先輩方が歯を食いしばって、ここまで築き上げてくれた我が日本。これを沈めるわけにはいかん。
どうか我々の世代で、諸先輩方たくさんいらっしゃいますけど、40代、50代、30代も頑張りましょうよ。頑張ってもう一回、この日本に太陽を昇らせましょうよ。
日本維新の会は、本当に金もないし、組織もない。村上さんも外務省を辞めて、本当はそのまま外務省やり続けていたほうがよっぽど安定した生活です。安定した生活を捨てて日本維新の会、こんなよくわからないような弱小団体に来てくれた。それは日本を変えたいっていうその思い、一心なんです。
僕らだけじゃ変えられない。大阪府民のみなさん、今回、既存の政党とみなさんが当事者になって戦をやって、あの、昨年の大阪ダブル選挙のように、みなさんの力をもって、既存の政党を蹴散らかしてやれ! 大阪のみならず、日本全体をもう一度、一から作っていきましょう。必ずできます。世界一の日本を作りましょう。よろしくお願い申し上げます。
2024.12.20
日本の約10倍がん患者が殺到し、病院はキャパオーバー ジャパンハートが描く医療の未来と、カンボジアに新病院を作る理由
2024.12.19
12万通りの「資格の組み合わせ」の中で厳選された60の項目 532の資格を持つ林雄次氏の新刊『資格のかけ算』の見所
PR | 2024.12.20
モンスター化したExcelが、ある日突然崩壊 昭和のガス工事会社を生まれ変わらせた、起死回生のノーコード活用術
2023.03.21
民間宇宙開発で高まる「飛行機とロケットの衝突」の危機...どうやって回避する?
2024.12.18
「社長以外みんな儲かる給与設計」にした理由 経営者たちが語る、優秀な人材集め・会社を発展させるためのヒント
2024.12.20
「資格のかけ算」で切り開くキャリア戦略 4パターンの資格の組み合わせで自分の強みを最大化するヒント
2024.12.23
DMM亀山会長が語る、事業撤退の見極め 600もの事業に挑戦した中でロジックよりも大事にしていたこと
2024.12.24
なぜ「場当たり的」なタスク処理になるのか? マッキンゼー流、「優先順位づけ」のポイント
2024.12.17
面接で「後輩を指導できなさそう」と思われる人の伝え方 歳を重ねるほど重視される経験の「ノウハウ化」
2024.12.16
32歳で成績最下位から1年でトップ営業になれた理由 売るテクニックよりも大事な「あり方」