2013-01-01から1年間の記事一覧
どうもです。紆余曲折ありながら、今年もなんとかかんとか更新してます。 てなわけで、今年見た映画の中から「良かったな」とおもうものを10本選んでみました。今年は本当に、様々な傑作秀作と出会えた年で、本来なら20本30本くらい紹介してもいいのですが、…
原題:Wadjda 監督・脚本:ハイファ・アル=マンスール その少女はスニーカーを履いて学校に行っていた。皆が黒靴を履く中で、緑色のスニーカーを。 10歳のワジダは、サウジアラビアの少女。 首都リヤドに住み、そこそこ文化的な生活(ワイドテレビにプレス…
原題:Gravity 監督 アルフォンソ・キュアロン 脚本 アルフォンソ・キュアロン/ホナス・キュアロン 『独りで生きて 死んで なんで満足できるんですか。バカみたいよ。 宇宙は独りじゃ広すぎるのに。』(幸村誠「プラネテス」より) このブログは映画感想を基…
SF映画ベストテン - 男の魂に火をつけろ! 〜SF映画ベストテン受付中〜 http://d.hatena.ne.jp/washburn1975/20131031 遅ればせながら参加します。個人的に好きなものを雑多に放り込んで見ます。多分SFはそれでいいと思う。 「ドラえもん/のび太と鉄人兵団…
監督:山下敦弘 脚本:向井康介 「お前はいつ動くんだよ。」そう問う父。娘は少し間を置いた後、言い放つ一言。 未決であること。それは最高の愉悦である。 23歳。某大学卒業後、無職。実家暮らし。就職活動も仕事もしてる気配がない。喰って寝て、漫画とゲ…
原題:Captain Phillips 監督:ポール・グリーングラス 脚本:ビリー・レイ 原作:リチャード・フィリップス/ステファン・タルティ キャプテンの責務 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)作者: リチャードフィリップス,Richard Phillips,田口俊樹出版社/メーカ…
監督・脚本:高畑勲 結論から先に書く。傑作である。 (「竹取物語」なのでネタバレも何もないが、未見の方はとりあえず、読まないで映画館に行かれることをおすすめする。) この映画を見る前にジブリにまつわるドキュメンタリー「夢と狂気の王国」を見てい…
監督:森崎東 原作:岡野雄一 脚本:阿久根知昭 いのちの記憶 (かぐや姫の物語・主題歌)アーティスト: 二階堂和美出版社/メーカー: ヤマハミュージックコミュニケーションズ発売日: 2013/07/24メディア: CDこの商品を含むブログ (7件) を見る あなたに触れた…
脚本と監督:三谷幸喜 江戸時代末期の江戸幕府大老、井伊直弼は井伊直中の14男であった。 彼は30歳までの人生を部屋住みとして過ごし、茶道・和歌・鼓など風流な趣味に没頭したことから影で「茶・歌・凡(チャカポン)」と揶揄されて過ごした。彼は自分の住…
監督:吉田恵輔 脚本:吉田恵輔/仁志原了 ピンポン (3) (Big spirits comics special)作者: 松本大洋出版社/メーカー: 小学館発売日: 1997/02/01メディア: コミック購入: 1人 クリック: 10回この商品を含むブログ (30件) を見る「飛べない鳥もいる。」(「ピ…
原題:42 監督・脚本:ブライアン・ヘルゲランド コフィー [DVD]出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2013/07/26メディア: DVDこの商品を含むブログ (4件) を見る 「甲府い」という落語がある。 豆腐屋の主人が、店先が騒がしいので行ってみると、店の者が男を…
原題:Hannah Arendt 監督:マルガレーテ・フォン・トロッタ 歴史は僕らと地続きで続いている。 日本の戦争犯罪一覧 - Wikipedia 20世紀前半に、日本人が犯した「戦争犯罪」について今なお議論がある。韓国、中国をはじめ、様々な国から告発され、漏れ伝わる…
原題:Now You See Me 監督:ルイ・レテリエ 原案:ボアズ・イェーキン/エドワード・リコート 脚本:エド・ソロモン/ボアズ・イェーキン/エドワード・リコート 僕らは「娯楽映画を撮る」ということを、僕らはもっとも簡単でシンプルなことだと思いがちだ。映…
監督・脚本:松本人志 松本人志監督作品において、初めてプロの俳優(大森南朋)を主演に置いた作品である。 脇にも、松尾スズキを始め、多くの豪華な俳優/女優陣を起用する中で、テーマとしては「ひとりのおっさん」が出会う、日常の中で出会うコントのよう…
監督:白石和彌 脚本:高橋泉/白石和彌凶悪―ある死刑囚の告発 (新潮文庫)作者: 「新潮45」編集部出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2009/10/28メディア: 文庫購入: 11人 クリック: 162回この商品を含むブログ (47件) を見る この映画は実際の事件を元にしてい…
監督・脚本:是枝裕和 一方は、一見して理想的な親子。父親の容姿が福山雅治。母親の容姿が尾野真千子。子供は大変利発そうなお子様。 一方は凸凹。父親はリリー・フランキー、母親は真木よう子。3人の活発なお子さんをお持ちだ。 古今亭志ん生が枕で言って…
監督:水田伸生 脚本:宮藤官九郎舞妓Haaaan!!! [Blu-ray]出版社/メーカー: VAP,INC(VAP)(D)発売日: 2009/10/21メディア: Blu-ray クリック: 11回この商品を含むブログ (24件) を見る 【関連エントリ】 虚馬ダイアリー「舞妓Haaaan!!!」感想 http://d.hatena…
原題:Chronicle 監督:ジョシュ・トランク 脚本:マックス・ランディス エスパー魔美 1 (藤子・F・不二雄大全集)作者: 藤子・F・不二雄出版社/メーカー: 小学館発売日: 2009/08/25メディア: コミック購入: 3人 クリック: 38回この商品を含むブログ (48件) …
有頂天家族 (幻冬舎文庫)作者: 森見登美彦出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2010/08/05メディア: 文庫購入: 14人 クリック: 516回この商品を含むブログ (138件) を見る有頂天家族 (The Eccentric Family) 第一巻 (vol.1) [Blu-ray]出版社/メーカー: バンダイ…
原題:Elysium 監督・脚本:ニール・ブロムカンプ西遊記アーティスト: ゴダイゴ,GODIEGO,奈良橋陽子,ミッキー吉野出版社/メーカー: 日本コロムビア発売日: 1993/10/21メディア: CD クリック: 15回この商品を含むブログ (34件) を見る 生きることの苦しみさえ…
監督・脚本:ユン・ジョンビン 「人は悪を為しながら善を行い、きらわれることをしながら好かれたいと思っている。」ということを「鬼平犯科帳」で長谷川平蔵が言っていたことがある。 ゆめゆめ人というものは、善や悪、ものの好悪だけでは推し量れぬもので…
監督 英勉 脚本 保坂大輔/杉原憲明 同僚からタダ券を戴いたので、ありがたく映画館で、スマートフォンを映画の演出に組み込んだ<スマ4D版>を鑑賞させてもらったのだが、意外と面白かった。 リアルというのは時代によって変化する。 いまや携帯電話の無い…
原題:Side Effects 監督:スティーブン・ソダーバーグ 脚本:スコット・Z・バーンズ 世界と対峙するとき、僕らには常に予断がある。 数多ある事象から見たいものを見て、自分の都合の良いものだけを選び取って、それを世界と認識している。だから、時に、そ…
原題:End of Watch 監督・脚本:デヴィッド・エアー 映画ブログをやってますと、まあ、なんつーかこう、アレです。くだらないことを考えます。反響がどうの反応がどうの。そんなことで一喜一憂したりする。読んでもらう、という特性があらばこそ、という部…
原題:The Lone Ranger 監督 ゴア・ヴァービンスキー 脚本 ジャスティン・ヘイス/テッド・エリオット/テリー・ロッシオ/エリック・アーロンソン 映画を見る、見ないというのは、まったくもってわからない。巡り合わせというのはある。 僕の場合、「見たい映…
「美少女は世界の宝だぞ!」 というわけで、「風立ちぬ」公開からしばらく経って、色々な意見を読んだ上で、色々思っていたことを書きたいと思う。宮崎駿の作品の中で締める「紅の豚」の重要性について、である。 【関連エントリ】 「風立ちぬ」感想:うごめ…
原題:Pacific Rim 監督:ギレルモ・デル・トロ 原案:トラビス・ビーチャム 脚本:トラビス・ビーチャム/ギレルモ・デル・トロ 「何の恐れもない夜! 我々は手に入れたのだ。今度こそ美しい夜を!それは幻ではない。」(「ジャイアント・ロボ/地球が静止す…
原題 World War Z 監督:マーク・フォースター 原作:マックス・ブルックス 脚本:マシュー・マイケル・カーナハン そもそもZとはなんなのか。マジンガー、ももいろクローバー、ドラゴンボール。Zはいろいろあるけれど、この映画のZはなんかそういうのと…
原題 Magic Mike 監督:スティーブン・ソダーバーグ 脚本:リード・キャロリン この間、久々に地元の花火大会を見に行った。いつもは閑散としてるのに、その日だけは親の仇のように人が集まった河川敷でぼんやりと花火を見ていると、高揚しつつもどこか寂し…
原題:Une vie de chat 監督:アラン・ガニョル/ジャン=ルー・フェリシオリ 脚本:アラン・ガニョル フランス製のアニメーション作品。あんまり前知識を入れずに見に行ったんだけど、楽しかったねえ。 海外のアニメとかでいいな、と思うのは「1枚絵」として…