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2011年9月28日水曜日

鉄・病原菌・銃

「世界の様々な民族が、それぞれに異なる歴史の経路をたどったのはなぜだろうか?」が根本的なテーマ
タイトルは、ピサロ率いる少数のスペイン軍が、インカ皇帝アタワルパの大軍に勝った直接の理由からつけられている

スタートが早いことが有利な結果をもたらすなら、何故アフリカ人が優位に立っていないのか
島国でありながら日本とニューギニアの発展に差があるのは何故か
オーストラリア大陸や南北アメリカ大陸がユーラシア大陸ほど発展しなかったのは何故か
など、例を挙げて考察している

著者は「持てるものと持たざるもの、この両者を分つ究極の要因とは何であったのか」を「環境に存在する資源に差があったからだ」と説明する

人類史において環境にある資源の差が持てるものと持たざるものを生むのなら、人間個人史でもそうなると考えられるだろうか?
たとえば、電気のある環境とない環境、公共図書館のある環境とない環境など。



銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎: ジャレド ダイアモンド, 倉骨 彰: 本



銃・病原菌・鉄〈下巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎: ジャレド ダイアモンド, 倉骨 彰: 本

2011年9月11日日曜日

科学の方法

この本は科学的視野を広げてくれる。

科学の限界はどこにあるのか、 科学の本質とは何か、測定の精度はどれくらいまで正確なのか、科学ではどういう問題が解けてどういう問題が解けないか、例を挙げて説明しているからだ。

逆説的だが、科学の限界がどこにあり、科学ではどういう問題がとけ、どういう問題が解けないのか理解していないと、視野の狭い人になるだろう。

著者の科学観はp17に書かれているので以下引用
科学というものには、本来限界があって、広い意味での再現可能の現象を、自然界から抜き出して、それを統計的に究明していく

手元にあるのは2009年62刷の版。こういう本が長い間増刷されて続けていることは嬉しいことだ。


科学の方法 (岩波新書 青版 313): 中谷 宇吉郎

2011年9月10日土曜日

算数再入門

決まりだから、ルールだからではなく、どのように考えるのかを丁寧に説明している
p65からは ドイツ スイス ポーランド スウェーデン オランダ カナダ ドミニカ アルゼンチン フランス アメリカでの割り算のやり方を比べている
p107からは、分数の割り算はなぜ逆数を掛けるのかその理由を説明している。しかも6通りの方法を使って。
あとがきの部分に、著者が考える 「算数を何の為に学ぶのか」 が書かれている。

もし算数が苦手ならいまから算数再入門しよう


算数再入門―わかる、たのしい、おもしろい (中公新書): 中山 理

2011年9月5日月曜日

数の論理

14pから166pまでを費やしてシフト操作やポインタ操作をもちいた加法・乗法の定義からはじめて、
マイナスかけるマイナスがプラスになる理由を丁寧に説明している

その後のページでは、0で割り算しては行けない理由、分数の割り算で逆さまにしけかける理由を説明している

四則演算の基本をシフト操作やポインタ操作、結合法則・分配法則、集合論をもちいて
説明しているので、数学に興味のある人にとっては良い本。
しかし、集合記号の読み方や意味にかんする資料のページがないので、集合論を知らないと丁寧な説明も理解し難いだろう。
よって、中学生にこの本を進めるのはどうかなと思う。

高校生ぐらいなら、良い本だろう。


数の論理 (ブルーバックス): 保江 邦夫

2011年8月27日土曜日

成功の9ステップ




自己啓発や仕事術の本として評判が良いので読んでみた
賛成できない部分もあるが、大体においてお買い得な本だ。

2011年8月26日金曜日

7つの習慣


自己啓発本を避けていたが、 7つの習慣―成功には原則があった!: スティーブン・R. コヴィーは評価が高いので試しに読んでみた。
ページをめくって眺めてみて、読みにくいと感じる人は、
7つの習慣 ティーンズを選んだ方が読みやすいだろう。