「あにみた!」ができるまで
6月5日(火)にAMNは新サービス「あにみた!」をリリースしました。あにみたは、アニメの各話単位でソーシャルチェックインできるサービスです。
「なぜソーシャルマーケティングのAMNが?」みたいな反応が結構ありますが、今回のあにみたはエンジニア主導で企画・開発されたサービスでして、私も含めアニオタ率の高いAMNエンジニアとしては至極当然の流れだったりします。
アニメの各話単位でチェックインできるサービスが欲しかった
そもそもの発端は、昨年の11月1日に開催された、AMN新サービスのアイディア出し社内ブレストミーティング、通称「AMN Developer Day (ADD)」でした。そこでAMNエンジニア全員で20以上のサービスアイディアを出し合った訳ですが、その中の一つに私が提案した「アニメの各話ごとにチェックインできるサービス」というものがありました。
これは自分の経験として、TwitterやFacebookでTVアニメの感想をつぶやいた時に思いもよらない反応があったことが何回かあって、この機能に特化して自分のポストをアーカイブしつつ、ソーシャルメディアに流せるサービスがもしあれば、自分はハードに使うだろうなぁと考えたのがそもそものきっかけでした。
AMNとしてバズらせるサービスを作りたい
新サービスの話はその後しばらくは水面下に潜っていたのですが、AMN CTOの福田さんが作った昨年末の「私の漢字2011」がうまく話題になったこともあって、エンジニア主導でインパクトのあるサービスを立ちあげようという話になりました。開発リソースとしてその時点で最も融通がきいた石山さんがメイン開発者となることが決まって、本人に一番作りたいサービスを決めてもらったところ「アニメチェックイン」をやりたいということで、「あにみた!」の開発が本格的にスタートしたのでした。
開発者の頑張り
石山さんはここ数ヶ月「あにみた!」の開発をほとんど一人で行なってきました。私達周囲のエンジニアは、コンセプトや仕様を決める議論には深く参加してきましたが、曲がりなりにもサービスとしてリリースできるところまで来たのは、ひとえに石山さんの頑張りによるものです。AMNのプレスリリースにも石山さんのコメントが載っていますが、自らが使って楽しいサービスをゼロから作るという経験は、モチベーションの維持に大変重要だったようです。
デザインワークはピチカートデザイン
「あにみた!」のデザインワークは白坂翔さん率いるピチカートデザインさんにお願いしています。そこはかとなく猫テイストなデザインコンセプトは、可愛くも有りほのぼのでも有り、皆大変気に入っています。どうもありがとうございます。
「あにみた!」のインフラ構成について
調べた人には簡単に分かることですが、「あにみた!」は全面的にアマゾンウェブサービスのEC2上で動いています。正にクラウドさまさまと言ったところです。
現状のインフラ構成は
- m1.large の Webフロントエンド
- m1.large 3台の MongoDB バックエンド
となっています。このうち3台の MongoDB サーバは AMN の広告配信サービスと共有しています。サービスイン前に負荷テストを行ったところMongoDB の負荷は本当に微々たるものだったので、相乗り可能と判断して共有することにしました。ソフトウェア構成要素としては
となっています。
負荷が問題となるとしたら、現状ではまず最初にネックになるのが Web フロントエンドだと考えられます。その部分はセオリー通りスケールアウトできるように作っていますので、滅茶苦茶ブレイクしない限りは、今のところは負荷問題は気にしなくて良いと思っています。
「あにみた!」の今後について
「あにみた!」をリリースして半日ほど経ちましたが、どうやらこちらの想定以上に多くの人に使っていただけているようです。ただこちらの想定外の使用方法のニーズが多くあることも、様々な反応を追いかけていて分かって来ました。ベータリリースということで、予定している機能で実装されていないものもまだまだたくさんありますし、ユーザの方々からの要望もたくさんいただいています。
より多くの人に満足いただけるように、今後もどんどんサービスを発展させて行きたいとエンジニア一同考えていますので、どうか期待しつつお待ち下さいませ。