2012-01-01から1年間の記事一覧
好奇心にあらがわないさまには魅力がある。その結果は無礼や下品でありうる、誠実や爽やかでありうる。これらは択一される問題であるか。これは無礼ではないか、下品ではないか、そのような気遣いを意に介さないことに、悪意のなさ、裏表のなさ、俗にいうむ…
目標の達成に、本質的でない下位問題が伴うとき。下位問題の切り分けは、目標の本質を理解しないとできない。下位問題の切り分けはさらに、下位問題の解決を理解しないとできない。目標の達成のために、その学習の過程において一度は必ず、目標に臨み、目標…
ソフトウェア開発の難しさについて考える。 ソフトウェアの複雑さについて、またソフトウェアの成長についての、二点を考える。 「ソフトウェアの複雑さ」がよくわからない 大規模なソフトウェアは複雑であり、それが開発の難しさだという意見はよく聞く。こ…
いくつかの概念の相互作用を説明するとき、散文は同じ概念を何度も記述する必要があるけれど、図は同じ概念を一回の記述に抑えうるのでよいですね。
表現や思考における「やり方」を、すなわち制約であると解釈する。このとき制約は画一的なかたちを提供する。これによって理解の共有しやすさが増す。 制約は多様性を減らす。制約を採用するなら、その制約のもたらす益は、多様性の益を上回らなければならな…
問題理解について。よくわからない問題は、よくわからない。問題意識のない問題理解は生気が抜けている。けれど問題意識のつくり方はわからない。 問題に対する解決は目的をもつ。目的を解決の仕様と捉える。あるいは問題の事後条件と捉える。狭い意味での問…
パターン(問題解決の明快な経験則)を学習するときの葛藤として、そのパターンを実践したことのある経験者ほどパターンを理解しやすい一方で、経験のない初心者ほどそのパターンは理解が難しく、そして有益である(もちろん経験者にとって無益ではないけれ…
ひとを評価するときの属性に熱意を設けることは珍しくない。熱意があれば真剣かつ継続的に活動する期待がもてる。熱意の説得には、過去の取り組みや、将来のアイデアという材料を使う。そういうのはイメージとして、現在っていう地平を切り出して、飾りつけ…
こういう問いかけがある。 「アジャイル開発 基本のキ リターンズ」- Agile Japan 2012 #aj12 - ヲトナ.backtrace なけなしのお金でプロジェクトをやるなら、どちらのチームに頼む? 計画書や大量の報告書を納め、依頼したソフトウェアは最後まで秘密にして…
安易に流行に乗って『リーダブルコード』を拝読した。リーダブルコード ―より良いコードを書くためのシンプルで実践的なテクニック (Theory in practice)作者: Dustin Boswell,Trevor Foucher,須藤功平,角征典出版社/メーカー: オライリージャパン発売日: 20…
1.5人前。 材料:絹ごし豆腐300g、合い挽き肉150g、白ネギ1/2本、水100cc、醤油ちょっと、豆板醤ティースプーン1杯、鶏ガラスープ スプーン1杯、甜麺醤 スプーン2杯、山椒、ごま油、水溶き片栗粉50cc。 豆腐とネギを切る。ネギは炒める大きいのと後入れの細…
仕事の領域を分割して、責任を専門家に分割するのが、この生活の主要なフレームだ。べつに責任がないからといって参加してはいけないということはないけれど、分割が進行するほど仕事はユーザの手から離れていく。これによってやんごとなきクオリティが失わ…
AかBかという排他的な選択の逡巡コストおよび片方の実施コストに対して、AとBの両方を実施するコストのほうが小さい場合、後者のほうが生産性が高い。実際には、それらのコストは予測なので実証はできない。かといって前者の選択が適切であるかという問題も…
すごいですね、と言われることは、たいてい、どうでもよいことだ。すごいということは、ふつう、簡単でないことだ。簡単でなさ、には、物理的なもの、経済的なもの、技能的なもの、心理的なものなどがある。いろいろな組み合わせとフィルタを通って、結局は…
古典の索引。
再現、とりわけ身体的な表現によって意味をもつ形態の作品、音楽とか、工芸もそうだと思う、というものがある。そのありありと再現された、されているものを、作品とよぶこともできるし、ちょっとふつうの言葉遣いではないかもしれないけれど、その再現の方…
1年生の勉強会を見学してきた。発表資料を用意して、発表する、ということが、もはや僕にとって驚異であると気づいた。総合的に、生き生きとした成果を出せるようにふるまいたい。
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心理的にも、身体的にも、慣れる、という。心理的な慣れも、比喩的に、身体的な慣れの同類として理解しやすい。意外な意見、あるいはそのさまざまな根拠を繰り返す聞くことによって、慣れる。けれど、からがが動くわけではない。手続き的な記憶の一種といえ…
情報は意味を見出されうるものだと思うけれど、意味を見出す主体が人間でないときも、それを情報とよんできもちのよいものだろうか。観察の主体についてもそうだ。そうよびたくない、というのなら、意味を見出す規則はわからないほうがきもちよい。
どういった活動を知的生産というのか。執筆とかソフトウェア開発はきっとそうだろう。観察はどうだろう。説明は。解釈は。実証。演繹。そういう細かい単位で「それは知的生産であるか」と問うことが不適切かもしれない。 しかし発想を転回すると、観察だろう…
対象を知覚して記述すること。観察のうちとくに数量を用いて記述するものを観測という。 対象とはなんだろう。ものとか、こと。ものがあること、は、こと。 なんとなく記述も含めたかった。記述にはできるだけの客観性がきっと求められる。だから観察には作…
古典は優れているから古典として手に入るのだろうけれど、古典のすばらしさを体感することはすくない。縦も横も現実の現在からずれていて、照準を補正する必要があるせいだと思う。 対義語:教科書
さいきん一番楽しいのはアニメをみているとき、と雑談した。欲求とか価値観とか、そういう話をしていた。欲求を、僕の感触として、生理、社会、自己満足の三つに分ける(「自己満足」を「楽しさ」と言い換えればリーナス・トーバルズだ)。自己満足欲求が満…
主題、テーマ、トピック、そういうものの定義は知らないけれど、主張や命題とは違って、概念のレベルで領域を区別・説明するための表現、というところだと思う。たいていの主張や命題、あるいは問題とか知識とか、まとまりのある表現は、(その心理的な仕組…
教科書は、研究者・専門家として身につけるべき理論、方法論、例題が記述される。縦にも横にも広がらない、架空の純粋な現在の、理論、方法論、例題が記述される。教科書を読むひとは、現実の煩雑な歴史的視点に立つことなく、前らしき方向に回っていく。
問題に立ち向かうとき、その大きさに手がつけられないならば、分割していくことが有効だ。問題がオカシくない限り、分割によって為すべきことを把握できていく期待を僕は一般に信じている。しかし、そのこわさを忘れそこなうときがある。そんなひとの知性の…
方法論が、どうやってつくられて、どうやってつくれるのかに興味ある。あるいはディシプリンとかパラダイムとかいうものも。 社会科学の方法論の本。筆者の体験談に教科書的な解説がきれいに溶け込んでいるので、楽しく読めて勉強になる。概念(理論、抽象)…
順番は順位ではない。 「境界線上のホライゾン」第9話 セリフが格好良い。セリフが最高に格好良く聞こえる構成になっていると思う。 「境界線上のホライゾン」第10話 衝撃を受けた第9話をやすやすと越えてきて冗談かと思った。この回のおかげで、第9話の格好…