【2024年4月施行】
不正競争防止法改正のポイントとは?
改正の背景や内容について分かりやすく解説!

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弁護士法人NEX弁護士
2015年弁護士登録(第二東京弁護士会所属)。経済産業省知的財産政策室や同省新規事業創造推進室での勤務経験を活かし、知的財産関連法務、データ・AI関連法務、スタートアップ・新規事業支援等に従事している。
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【2023年6月公布】不正競争防止法改正の新旧対照表
この記事のまとめ

2023年6月に「不正競争防止法等の一部を改正する法律」が成立・公布され、2024年4月等に施行されます。

このうち、不競法では、
✅ デジタル化に伴う事業活動の多様化を踏まえたブランド・デザイン等の保護強化
✅ 国際的な事業展開に関する制度整備
といった観点から、

① デジタル空間における模倣行為の防止
② コンセント制度と適用除外
③ 限定提供データの保護範囲の整理
④ 技術上の秘密の使用等に関する推定規定の拡充
⑤ 国際裁判管轄規定の創設・日本法の適用範囲の明確化
⑥ 損害賠償額の算定規定の拡充
⑦ 外国公務員贈賄罪の法定刑の引き上げ
⑧ 外国公務員贈賄罪の処罰範囲の拡大
といった改正が行われています。

この記事では、2023年公布の不競法改正のポイントを分かりやすく解説します。

ヒー

不競法の改正はメタバースに関係があると聞きました。他にも色々あるみたいですが、よく分かっていません…。

ムートン

大きくはデジタル空間や国際化など、国内に限らない侵害行為や拾いきれていない問題に対応するための改正といえます。事業者の注意点もまとめていますので、しっかり理解しておきましょう。

※この記事は、2023年6月26日に執筆され、同時点の法令等に基づいています。

※この記事では、法令名を次のように記載しています。

  • 改正不競法…2023年6⽉公布の「不正競争防止法等の⼀部を改正する法律」による改正後の不正競争防止法
  • 不競法…2023年6⽉公布の「不正競争防止法等の⼀部を改正する法律」による改正前の不正競争防止法
法改正新旧対照表サンプル画像

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【2024年4月等施行】不正競争防止法等の改正の全体像

2023年6月7日に、「不正競争防止法等の一部を改正する法律」が成立し、不競法を中心に、商標法意匠法特許法実用新案法等の一部が改正されました
本記事では、このうち不競法の改正を中心に、改正の背景やその内容について解説していきます。

改正の背景・概要|3つのポイント

まず、今回の不競法等の改正の全体像を見ていきます。今回の不競法等の改正は、以下の3つを柱として行われました。

① デジタル化に伴う事業活動の多様化を踏まえたブランド・デザイン等の保護強化
② コロナ禍・デジタル化に対応した知的財産手続等の整備
③ 国際的な事業展開に関する制度整備

このうち、本記事で解説する不競法の改正は、に関連しています。

公布日・施行日

「不正競争防止法等の一部を改正する法律」(令和5年法律第51号)は、2023年6月14日公布され、不正競争防止法に関する改正は、2024年4月1日施行されます。
以下では、今回の不競法の改正のポイントについて見ていきます。

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