<この記事を書いている人>
◆ 元転職エージェント(歴16年)&自身も5回の転職を経験。
◆ 転職系の企業メディアの監修・コラム寄稿も実績あり。
◆ ブログ村、FC2ブログランク「転職」カテゴリ1位継続中。
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今回は、転職活動をする際に「軸とは何にすべきか?」問題。
ここがブレると「妥協」になるので、NGな内容と正しい作り方を解説します。
この記事を読めば・・・
ブレない軸作りで転職活動に応用をきかせられます。
そして、キャリアを活かして伸ばすことができます。
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【2025年最新】第二新卒・短期離職向け転職エージェント15選+α
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目次
【転職活動】軸を年収や休日などにすると失敗しやすい
私自身の失敗とサポート経験からの実態
私は転職エージェントという仕事を合計で16年やっていました。
それと同時に転職活動も5回経験しています。
今でこそ、このサイトで転職についての発信をしていますが・・・
大失敗&挫折
最初の転職は大失敗に終わりました。
原因は「転職の軸」を間違えていたからです。
新卒で入社した紳士服販売の企業では、サービス業だったため土日はもちろん、ゴールデンウィークや年末年始など、世の中がお休みの時に働いて年間休日は実質60日くらいだったでしょうか。
若かったのに結構しんどかった思い出があります。
4年が経過して将来の姿を想像した時に店舗で販売している姿が描けず転職を決意しました。
ここで「転職の軸」にしたのが
- カレンダー通りの休み
- 現職と同じ給与額
でした。
結論から言うと・・・
ここに注意!
給与(年収)や休日、福利厚生などを転職の軸にすると高確率で失敗します。
「できること」と「絶対にやりたくないこと」を明確に
転職活動での軸の考え方、作り方の根本は
今の自分ができること
今後絶対やりたくないこと
この2つを紙に書き出すなりして徹底的に洗い出してみてください。
ここの解像度がはっきりすればするほど、後で解説する転職の軸作りが全く変わってきます。
私自身の転職活動での失敗を、転職エージェントとして働くようになってからは教訓にしてサポートする方にはお伝えしていました。
それでも初回のヒアリングでは給料額(年収)、勤務地、休日を転職活動の軸にしている方が多かったのも実情です。
なぜ給料、休日などを転職の軸にしてはいけないのか?
次の項目でその理由を解説しますね。
check>>ブラック企業排除の求人でホワイト転職を【第二新卒エージェントneo】
参考
この先の「キャリアプラン」が特になくて困っている!と言う方は下記で考え方の転換方法を解説しています。
ぜひ合わせてお目通しくださいね。
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【仕事】キャリアプランが特にない!必要性を心理学から向き合ってみる
転職活動の軸を年収や休日にしてはいけない理由
積み上げてきた給与とスタートの給与は意味が違う
ここで質問です。
質問
あなたは今の会社(または直近にいた会社)は何年いましたか?
年数が多い方ほど、入社した時から比べて給料額も上がっていったはずです。
なので、転職先でも同じか、できればそれ以上ほしいと思ってしまう方が多いです。
ここで注意なのが・・・
同じ給料でも・・・
- 数年かけて積み上げてきた給料額
- 新しい転職先でのスタート給料額
この2つの意味合いは全く違うと言うことを忘れないでください。
どの会社にも「賃金テーブル」と言うものがあって、多くは「職能給」と「能力給」とで等級・号俸で細かく設定されていると思います。
今の(または直近の)会社での仕事内容に対する給与額が、転職先では難易度がもっと高いものかもしれません。
そうなると・・・
ギャップに注意
入社後に求められるものが大きすぎて自分に合わない!となる可能性も高くなります。
特に未経験の業界や職種にチャレンジする場合は、給与額(年収)に転職の軸をおくと失敗するのはこのためです。
同じ業界・職種でも・・・
ここをチェック!
今の自分の給与額が、転職先の賃金テーブル上ではどうなのか?
ここは必ず確認が必要なポイントなので注意してくださいね。
「求人広告にない情報」を知らないままの入社になる
転職活動をしたことのある方なら求人サイトの「求人広告」をみたことがあると思います。
そこに載っている情報といえば
勤務地・勤務時間
業務内容(概要)
給与額(年収例)
必須・歓迎資格
福利厚生
ここが多くを占めていると思います。
でも実際に入社してみて大きな影響を及ぼすのって
勤務環境
人間関係
評価制度
ここがほとんどで、特に人間関係が転職理由では不動のトップ3に入り続けています。
自分の労働力を提供することで、対価として給料を得るわけですから、給料額をみてしまうのは自然なことです。
しかし、給料や休日など「自分が得るもの」に転職活動の軸を置くと、上記の3つの影響要因でギャップを感じてしまうので避けたほうがいい理由なんですね。
後述する「あなたが与えることができるもの」を軸にしていくのが転職活動の大切なポイントです。
ーー
こういった求人サイトの求人広告に載らない情報は、転職エージェントが企業を訪問して常に最新の情報を持っていますので、ぜひいくつか登録して、得た情報を他のエージェントに質問(カベ打ち)して情報の精度を高めてください。
check>>しっかりとカベ打ちできる担当を【厳選エージェン著13選+α】
check>>新卒時の情報不足を取り返す【第二新卒専門エージェント15選+α】
< 迷ったらまずココ >
では、「転職活動の軸」は何にしたらいいのか?
具体例を次の項目で解説していきますね。
転職活動の軸「過去・現在・未来」でのストーリー作成例
ポイント
- 過去:これまでやってきた事
- 現在:今身についている事、保有資格
- 未来:あなたが貢献できる事
転職活動の軸はあなたの「過去・現在・未来」でストーリーで作りましょう
順に解説しますね。
1.過去:これまでやってきた事
まず、「社会人になってから今まで」に焦点を当てます。
あなたはここまでで・・・
ポイント
- どんな仕事をしてきましたか?
- 胸を張れる実績にはどんなものがありますか?
- その実績を出すために自分でどんな工夫をしましたか?
在籍した企業ごとにここを書き出してみてください。
これが冒頭でお話しした「できる事と絶対にやりたくない事」のうち「できる事」にあたります。
ポイント
未経験の業界・職種にチャレンジするにも、
この「できる事」をポイントに考えることを大切にしてください。
せっかくここまで積み上げてきたスキルを全く活かさず捨ててしまうと、キャリアアップの転職には辿り着かない可能性が高くなりますので、注意が必要です。
2.現在:今身についていること、保有資格
1.過去の項目で書き出した仕事を経験してきて「今身についている事(スキル)」を見える化(可視化)して、シンプルに表現できるようにしてください。
面接の場面でも・・・
ポイント
「うちの会社で何ができますか?」
この質問にもシンプルかつ説得力を感じさせる伝え方ができるようになります。
すでにできるようになっている事を
さらに磨き上げていくことができる環境
プラスオンしてできることの幅を広げられる環境
こういった環境に身を置いて成長できる環境を掴んでください。
また、保有資格ですが、転職のために新たな未経験領域の資格を取ることは多くの場合、面接の場では何の効果もありません。
ペーパードライバー状態と一緒です。
ポイント
やっている仕事に必要があるから取得した資格、
その資格でどんな実績を出せたか?の方が重要です。
取ろうと思っている資格があるなら、仕事をやっていく中で取ると説得力が増すものを、その仕事に就いてから取るという思考にチェンジしてください。
3.未来:あなたが貢献できる事
1.過去と2.現在の項目であなたが「経験してきた事」が可視化されました。
これを・・・
ポイント
希望する業界、企業で「具体的に」どう貢献に繋げることができるか?
ここを書き出しましょう
冒頭に「できる事」と「絶対やりたくない事」を書き出しましたよね?
そしてここまでで「経験してきた事」と「具体的に貢献できる事」を書き出しました。
そしてこれを繋げます。
ポイント
「絶対にやりたくない事」を排除した上で
⇨「これまで経験してきた事」と関連づけて
⇨⇨「具体的に貢献できる事」を具体的に文章にする
企業ごとに変えるのは「具体的に貢献できる事」の部分だけで応用が効きます。
どうでしょう?「転職活動の軸」というと何だかハードルが高く感じてしまいますが、上のように見ると何だかストーリーがうっすら浮かんできませんか?
ポイント
この「あなたを形作ってきたストーリー」が転職活動の軸で、給料や休日は追加要素でしかありません。
まずはとにかく書き出すことから始めて「見える化(可視化)」していってくださいね。
check>>書類作成専門チームがいるからスタートから任せる【転職スクール】
転職活動の軸はブラさない!応用をきかせて納得の内定を!
ここまで、転職活動の軸の作り方を解説してきました。
シンプルに言うと、あなたを形作ってきた「過去・現在・未来のストーリー」が軸になることがわかりました。
何か気づきませんか?
そうです!
これがまさに「自己分析」になるわけです。
目的なく自己分析をしても意味がありませんので、転職活動の軸を作ることを目的とした自己分析にしていきましょう。
そして、この方法は職務経歴書を作成するときにも応用できるので、まだ作成していない方は、この流れで作成してみてくださいね。
よく軸がブレブレだぁというこえを聞きますが・・・
ポイント
この流れで自己分析をしながら作った転職活動の軸は絶対にブレることはないはずです。
「軸」と言う言葉の通り、芯の通ったブレない軸作りをしていきましょうね。
あなたが精度の高い自己分析をして、ブレない転職活動の軸で、理想の環境を掴むことを心から応援しています!
参考
今多くなっている「カジュアル面談」を通して作った転職活動の軸に合うのか?確かめるのもいいですね。
カジュアル面談について解説した下記も合わせてお目通しくださいね。
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【カジュアル面談】お見送り・落ちたサインが?面接と違う対策・注意点
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