ソチ五輪攻撃をイスラム武装勢力が予告、「大会阻止に全力」

ソチ五輪攻撃をイスラム武装勢力が予告、「大会阻止に全力」
7月3日、ロシア南部のイスラム武装勢力「カフカス首長国」の指導者ドク・ウマロフ容疑者(写真中央)が、ソチ冬季五輪を「全力を挙げて」阻止すると表明した。写真はウェブサイトに投稿された映像から(2013年 ロイター)
[モスクワ 3日 ロイター] - ロシア南部の北カフカス地方を拠点とするイスラム武装勢力「カフカス首長国」の指導者ドク・ウマロフ容疑者が3日、動画による声明を出し、来年2月に行われるソチ冬季五輪を「全力を挙げて」阻止すると表明した。
ロシア南部の黒海沿岸にあるソチは北カフカス地方に隣接しているが、ウマロフ容疑者は同地での五輪開催は19世紀に帝政ロシア軍との戦闘で殺害されたイスラム教徒の墓の上で「悪魔の踊り」を行うようなものだと主張。「ムジャヒディン(イスラム戦士)として許してはならない」とし、他のイスラム勢力にも「全力を挙げて」大会を妨害するよう訴えた。
プーチン大統領は、ソチ五輪を厳重な警備体制の下で開催すると言明しており、関連費用に500億ドル(約5兆円)以上を投じている。
ウマロフ容疑者率いるカフカス首長国は、2010年にモスクワの地下鉄で少なくとも40人が死亡した自爆事件や、翌年にモスクワの空港で37人が死亡した爆発事件など、多数の攻撃で犯行声明を出している。

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