銀行監督強化、「影の銀行」拡大の恐れ=オーストリア中銀総裁
[ウィーン 12日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのノボトニー・オーストリア中銀総裁は12日、銀行部門の監督強化で、シャドーバンキング(影の銀行)セクターにリスクの高い取引が移される可能性があるとの見方を示した。
銀行同盟に関する会合の原稿で「銀行部門での規制強化により、重要でリスク性の高い事業活動がシャドーバンキングセクターといった規制が緩い分野に移される可能性がある」と指摘した。
国レベルに委ねられた主要行以外の監督方法が異なり、競争がある程度歪められる可能性があると付け加えたが、文化的な相違や各国ごとの金融サイクルに対応するため、ある程度の違いを肯定する見方もあるとした。
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