JScript
登場時期 | 1996 |
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開発者 | マイクロソフト |
最新リリース | 9.0/ 2011年3月 |
型付け | ダック・タイピング |
主な処理系 | Active Scripting, JScript .NET |
プラットフォーム | Microsoft Windows |
ウェブサイト |
msdn |
拡張子 | .js, .wsf, .wsc (.html, .asp)[1] |
JScript(ジェイ・スクリプト)は、マイクロソフト製のスクリプト言語であり、Microsoft Windows 上で動作する。
JavaScriptと類似しており、Internet Explorerを使用したクライアントサイドスクリプティング処理、および Internet Information Services (IIS) などを使用したサーバサイドスクリプティング処理を記述することができる。
また、Windows Script Host (WSH) を利用することで、Windows上でのバッチ処理を記述することができる。
拡張子は、通常 .js を使用する。
主な特徴
[編集]ECMAScriptやJavaScriptと互換性がある。他にJScriptには、以下のような特徴がある。
- データ型 - JScriptで使用するデータ型は、数値、文字、オブジェクト(日付など)、ブール(真偽)など多様なデータの情報を有することができる。
- ファイル入出力 -
FileSystemObject
を使用することで、ファイルの入出力ができる。 - アプリケーション制御 - HTML組み込みの場合JScript内部よりVBScript内の関数を呼び出すことが出来る。アプリケーションがActiveXに対応している場合はJScriptで制御が出来る。(例:Word, Excel)
バージョン
[編集]JScript
[編集]オリジナルのJScriptはActive Scriptingのエンジンである。他のActive Scripting言語と同じようにCOM/OLEオートメーションプラットフォーム上に実装されており、アプリケーションをホストするためのスクリプト機能を提供する。これはInternet Explorerで表示されたウェブページ上で使用されるほか、HTML アプリケーション、古典的ASP、Windows Script Host、あるいは他のOLE オートメーション環境などで使用される。より新しい.NETベースのJScriptと混同しないよう注意する必要がある。
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JScriptはWindows CE上でも動作するが、このバージョンにはActive Debuggingがない。
(出典: MSDN、WebmasterWorld Forum)
JScript .NET
[編集]JScript .NETはJScriptの.NET Framework向けの実装である。CLS互換のクラスベースの言語[4]であり、以前のJScriptの非常に強力な機能を継承している。 JScript .NETはASP.NETや完全な.NETアプリケーションの開発に使用することができる。 しかし、Visual Studioにおけるサポートがない。
CLR上で動作し、変数に型を指定した場合、C# などの他の .NET Framework 上の言語と同等の速度で動く。 JScript の上位互換であるが、高速モードでコンパイルすると、全ての変数を宣言する必要が出るなど、一部、互換性が無くなる。コンパイラのデフォルトは高速モードである。
バージョン | 日時 | 共に公開されたソフトウェア |
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7.0 | 2002年1月15日 | .NET Framework 1.0 |
7.1 | 2003年4月1日 | .NET Framework 1.1 |
8.0 | 2005年11月7日 | .NET Framework 2.0 |
10.0 | 2010年4月13日 | .NET Framework 4.0 |
JScript .NETは.NET Compact Frameworkではサポートされない。
JScript .NETのバージョンは古典的なJScriptのバージョンとは無関係なことに注意する必要がある。JScript .NETは独立した製品である。 JScript .NETはVisual Studioの統合開発環境でサポートされていないが、そのバージョンは他の.NET言語と共通で、対応するVisual Studioのバージョンに従っている。
.NET Framework 3.0ではJScriptのバージョンは新しくなっていない。 (出典: 各フレームワークに含まれるMicrosoft.JScript.dllのファイルバージョン)
コード例
[編集]HTML に埋め込む場合は、以下のように表記する。
<html>
<script language="JScript">
var weekname = new Array('日','月','火','水','木','金','土');
var date = new Date();
var str = "";
str += date.getYear() + "年";
str += (date.getMonth() + 1) + "月";
str += date.getDate() + "日";
str += " (" + weekname[date.getDay()] + ")";
document.write("現在の日付は" + str + "です");
</script>
<body>
・・・
また、ActiveXを交えた次のようなコードでファイルを生成することができる。
// ファイル操作の為のオブジェクトを生成。
var fso = new ActiveXObject("Scripting.FileSystemObject");
// もし C:\jscript_test というフォルダが無ければ
if(! fso.FolderExists("C:\\jscript_test")) {
// C:\jscript_test を作る。
var fol = fso.CreateFolder("C:\\jscript_test");
}
// .txt のファイル以外でも作成できるという例。
var fil = fso.CreateTextFile("c:\\jscript_test\\output.html");
// 作成したファイルに1行書き込む。
fil.WriteLine("<html><head><title>test</title></head><body>test <b>test</b></body></html>");
// ファイルを開放する。
fil.close();
//完了ダイアログを表示。
WScript.Echo("C:\\jscript_test\\output.html にファイルが作成されました。");
脚注
[編集]- ^ “Types of Script Files”. Msdn.microsoft.com. 2017年2月10日閲覧。
- ^ Microsoft Developer Network. “Version Information (JScript 5.6)”. 2007年8月25日閲覧。
- ^ Microsoft Developer Network. “Microsoft JScript Features - Non-ECMA (JScript 5.6)”. 2007年8月12日閲覧。
- ^ Microsoft Developer Network. “クラス ベースのオブジェクト”. 2012年3月18日閲覧。