FIDO Alliance
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団体種類 | 501(c)(6)[1] |
---|---|
設立 | 2012年7月[2] |
所在地 | アメリカ合衆国マサチューセッツ州ウェークフィールド |
主要人物 |
Brett McDowell(Executive Director) Dustin Ingalls(President and Chairman) |
主眼 | 生体認証などを利用した新しいオンライン認証技術の標準化 |
標語 | simpler stronger authentication |
ウェブサイト | https://fidoalliance.org/ |
FIDO Alliance(ファイド アライアンス[3][4]、Fast IDentity Online Alliance[5])は、生体認証などを利用した新しいオンライン認証技術の標準化を目指して2012年7月[4]に発足した非営利の標準化団体[6]、業界団体[7]。
歴史
[編集]- 2009年、当時PayPalの最高情報セキュリティ責任者で、後にFIDOの代表に就任するMichael Barrettの元に、指紋認証技術を提供するValidity Sensors社の最高技術責任者が訪問。BarrettがFIDOの構想を抱く[5]。
- 2012年7月、PayPalなどの6社によってFIDOが設立される[2]。
- 2013年2月、FIDOが一般公開 (public launch)される[2]。
- 2014年4月7日、株式会社ディー・ディー・エス (DDS)が日本で初めてFIDOに加盟[8]。
- 2015年2月16日、「FIDO Alliance 日本上陸記者発表会」が開催される[4]。
- 2022年5月5日、Apple、Google、Microsoftの3社、FIDO AllianceとWorld Wide Web Consortium(W3C)が策定した共通のパスワードレス認証のサポートを拡大する計画を発表した。2023年にかけてまずはApple、Google、Microsoftの3社から利用可能にする計画である。[9]
会員
[編集]2015年4月現在のBoard Level会員は以下の20社[10]。この他に、Sponsor Levelとして55、Associate Levelとして117のメンバーが加盟している[10]。
作業部会
[編集]FIDOでは、ふたつの作業部会がふたつの標準プロトコルを策定してきた[11]。
UAF標準
[編集]Universal Authentication Frameworkの略称。端末内に生体認証データやPINを登録し、Webサービスなどにその端末を登録すれば、利用者が端末で生体認証(または、PINの入力。もしくはその併用)を行う事でログインが可能になる方式[11]。
U2F標準
[編集]Universal Second Factorの略称。既存の認証方式を導入しているWebサービスなどが、二要素認証を導入する際に用いる方式[11]。利用者は、従来通りのアカウントIDとパスワードによる認証後、U2Fに対応したUSB端末やNFC端末を使う事でログインが可能になる[11][12]。
脚注
[編集]- ^ “About The FIDO Alliance”. 2015年4月24日閲覧。
- ^ a b c “The FIDO Alliance and Nok Nok Labs”. 2015年4月24日閲覧。
- ^ 勝村 2015
- ^ a b c 大塚 2015
- ^ a b NTTデータ 2014
- ^ インターネットコム編集部 2015
- ^ 野村総合研究所 2014
- ^ 株式会社ディー・ディー・エス 2014
- ^ “Apple、Google、Microsoftがパスワード不要認証の普及に連携と発表 - iPhone Mania”. iphone-mania.jp. 2022年5月5日閲覧。
- ^ a b “Members: Bringing together an ecosystem”. 2015年4月24日閲覧。
- ^ a b c d “Specifications Overview”. 2015年4月24日閲覧。
- ^ logs_mu 2014
参考文献
[編集]- 大塚昭彦「Windows 10も対応へ、パスワードなし認証「FIDO」が日本上陸」『TECH.ASCII.jp』2015年2月17日 。2015年4月23日閲覧。
- NTTデータ「パスワードに替わるオンライン認証標準を~FIDO Allianceの挑戦~」『世界のITトレンドを読む“Global IT Reports”』2014年6月24日 。2015年4月23日閲覧。
- 勝村幸博「ポストパスワードの有力候補、ユーザー認証の新仕様「FIDO」が始動」『日経コンピュータ』2015年2月18日 。2015年4月23日閲覧。
- 株式会社ディー・ディー・エス『FIDO Alliance加盟のお知らせ』2014年4月7日 。2015年4月23日閲覧。
- 野村総合研究所基盤ソリューション企画部『ITロードマップ 2015年版: 情報通信技術は5年後こう変わる!』東洋経済新報社、2014年。ISBN 978-4492581063。
- インターネットコム編集部「「パスワードでログイン」する時代の終わりへ--新セキュリティ標準化団体 FIDO の展望」『インターネットコム』2015年2月18日 。2015年2月16日閲覧。
- logs_mu「Googleアカウントの2段階認証で使用可能なUSBセキュリティキー「FIDO U2F Security Key」を使ってみました」『Gigazine』2014年12月22日 。2015年2月16日閲覧。