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Billboard Japan Streaming Songs

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

Billboard Japan Streaming Songs(ビルボード・ジャパン・ストリーミング・ソングス)は、Billboard JAPANによって発表されている日本音楽チャート。国内の主要な音楽ストリーミング・サービスでの販売実績を集計して作成されるストリーミングチャートである。

チャートの構成

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Billboard Japanにストリーミングの要素が追加されたのは2015年度下半期からとなる。この時はプチリリの歌詞表示サービスのデータベースに対するアクセス数が用いられていたが、2017年度からGfK Japanが複数業者のオンデマンド型国内主要音楽聴き放題サービスの再生回数の提供が開始され[1]、プチリリのデータは2017年8月2日発表の週間チャートをもって集計対象から除外された[2]

現在はオンデマンド型国内主要音楽聴き放題サービスAmazon Music(Unlimitedおよびプライム会員向け音楽ストリーミング)、Apple MusicAWAKKBOXLINE MUSICRakuten MusicTOWER RECORDS MUSICSpotifyの再生回数と、プレイリスト型ストリーミングサービスdヒッツうたパスの再生回数、およびLuminateが提供するYouTube Musicの再生回数が用いられている。

本家、アメリカBillboardやオリコンではYouTubeなどのビデオストリーミング回数も含まれるが、Billboard Japanでは別途扱われるため、ここではオーディオストリーミング回数のみの扱いとなる[3]

ビルボードの米国チャートおよびグローバルチャートと同様、言語が違うバージョンは同一の曲であれば合算して集計されるが、別アレンジの曲は日本では合算されず別集計となる点が異なっている。

一部サービスのデータは有料再生と無料再生を分けて集計し、異なる係数を乗じて総合チャートBillboard Japan Hot 100に反映される(有料会員による再生のほうが高く設定されている)[4]。従って再生数と順位が異なる場合がある。

2022年4月20日発表分より、「一部サービスの実再生回数に代わり、その市場シェアを鑑みた計算係数を採用することで、楽曲の総再生回数を算出」するようになった。この措置は主にラウンジ機能を備えるAWA等の市場シェアが低いにもかかわらず不自然に再生回数が高い楽曲が存在するサービスへの抑制措置と見られ、これに該当した楽曲は本来の再生数から調整(減算)されて発表される。

また同年5月11日発表分より、「一部サービスにおける施策によって、再生回数が市場全体の平均バランスから大きく乖離した楽曲に対し、独自の計算公式による個別係数を設定する」ようになった。この措置は主にLINE MUSIC等で行われている、期間内での再生回数に応じて特典が与えられたり、その応募の権利が与えられる施策により、他のストリーミング業者と比べ突出している再生数を出している楽曲に対する抑制処置と見られ、これにより再生回数に応じて得られるHot 100のポイントに対し係数(減算)処理が施され(再生回数自体は調整されない)、Streaming Songsでの順位とHot 100に反映されるポイントでの順位(Chart insightで表示されるストリーミングの順位)が異なる場合が発生する。なお、この対策については原則週間1位になった楽曲にのみ適用される。

金曜日に発表される(祝休日の場合は休止する場合もある)月曜日から水曜日までの中間速報ではGfK Japan集計分(オンデマンド型全てとうたパス)が用いられている。

歴史

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2017年10月、ダウンロード・ソング・チャートDownload Songsとダウンロード・アルバム・チャートDownload Albumsと共に新設された。最初に首位を獲得したのは、2017年10月9日付けのDAOKO×米津玄師の「打上花火」であった[5]

日本におけるストリーミング黎明期ともいえる2017年は、ストリーミング未解禁の邦楽アーティストが多かったこともあり、年間チャートの上位10曲中5曲が洋楽で占められた[6]。2018年以降はその傾向は薄れ、邦楽アーティストが上位を占めるようになった。2020年の年間首位を獲得したYOASOBIの「夜に駆ける」は、総合チャートBillboard Japan Hot 100でも年間首位を獲得し、ストリーミング首位の楽曲が総合チャート首位を獲得する初めての例となった。

チャート上での累計再生回数が1億回を超えるとBillboard JAPANから発表が行われ、一定のマイルストーンとしての役割を果たしている。最初の1億回突破楽曲はエド・シーランの「シェイプ・オブ・ユー」で、国内アーティストではあいみょんの「マリーゴールド」であった[7][8]

2021年9月15日公開のチャート集計時点で、累計再生回数が1億回を超えた楽曲が100曲に達した[9]

同年12月30日、歴代ストリーミング総再生回数ランキング トップ50が発表された[10] 。 2022年12月28日には2022年12月25日までの期間を集計した歴代ストリーミング総再生回数ランキング トップ100が発表された[11]実績と記録の一覧参照)。

首位獲得作品

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週間

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年間

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年度 アーティスト 出典
2017年 シェイプ・オブ・ユー エド・シーラン [6]
2018年 打上花火 DAOKO×米津玄師 [12]
2019年 マリーゴールド あいみょん [13]
2020年 夜に駆ける YOASOBI [14]
2021年 ドライフラワー 優里 [15]
2022年 W/X/Y Tani Yuuki [16]
2023年 アイドル YOASOBI [17]

記録

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主要記録
内容 アーティスト 記録週 発売年 出典
連続首位獲得数 34週間 Pretender Official髭男dism 2019年6月3日付〜2020年1月20日付 2019年 [18]
首位獲得数 35週間 2020年2月17日付 [19]
週間再生回数 29,935,364回 Butter BTS 2021年6月7日付 2021年 [20]
最速累計1億回再生 5週間 アイドル YOASOBI 2023年5月22日付 2023年 [21]

(2023年5月22日付現在)

歴代ストリーミング総再生回数
順位 総再生回数 アーティスト 発売年
1 10.4億回 夜に駆ける YOASOBI 2019
2 9.2億回 ドライフラワー 優里 2020
3 8.7億回 Dynamite BTS 2020
4 8.5億回 Pretender Official髭男dism 2019
5 6.9億回 群青 YOASOBI 2020
6 6.4億回 白日 King Gnu 2019
7 6.2億回 マリーゴールド あいみょん 2018
8 6.1億回 I LOVE... Official髭男dism 2020
9 6.1億回 怪物 YOASOBI 2021
10 5.8億回 Butter BTS 2021

(集計期間:2018年3月12日~2023年12月24日、上位10曲[22]、11位以下は2023年12月30日発表ランキングを参照)

出典

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  1. ^ ビルボードジャパンがストリーミングデータを拡充、セールス数&ポイントも一部公開へ”. Billboard JAPAN. 2022年1月23日閲覧。
  2. ^ ビルボードジャパン・チャートが6月にリニューアル!チャート・インサイト・サービスがデビュー”. Billboard JAPAN. 2022年1月23日閲覧。
  3. ^ ビルボード・ジャパン・チャート、YouTubeデータの取り扱いを2020年9月より変更| Daily News”. website=Billboard JAPAN. 2021年8月21日閲覧。
  4. ^ About Charts│Billboard JAPAN”. www.billboard-japan.com. 2021年1月6日閲覧。
  5. ^ 【ビルボード】ダウンロード&ストリーミング・チャートがローンチ、記念すべき1週目の1位は?”. Billboard Japan (2017年10月4日). 2017年10月5日閲覧。
  6. ^ a b “【ビルボード年間Streaming Songs】洋邦入り混じったグローバルなチャートを、エド・シーラン「シェイプ・オブ・ユー」が制覇”. Billboard JAPAN (阪神コンテンツリンク,プランテック,Prometheus Global Media). (2017年12月8日). https://www.billboard-japan.com/d_news/detail/58185/2 2017年12月8日閲覧。 
  7. ^ BTS「Dynamite」歴代最速でストリーミング累計1億回再生を突破  | Daily News”. Billboard JAPAN. 2021年9月16日閲覧。
  8. ^ あいみょん「マリーゴールド」ストリーミング再生が累計1億回突破 | Daily News”. Billboard JAPAN. 2021年9月16日閲覧。
  9. ^ ストリーミング累計1億回再生超え楽曲が100曲突破 | Daily News”. Billboard JAPAN. 2021年9月16日閲覧。
  10. ^ 【ビルボード】歴代ストリーミング総再生回数ランキング | Daily News”. Billboard JAPAN. 2021年12月31日閲覧。
  11. ^ 【ビルボード】歴代ストリーミング総再生回数ランキング(2022年最新版) | Daily News”. Billboard JAPAN (2022年12月28日). 2023年10月11日閲覧。
  12. ^ “ビルボードジャパン 2018年 年間ランキング発表~【HOT 100】は米津玄師「Lemon」、【Hot Albums】は安室奈美恵『Finally』が首位”. Billboard JAPAN (阪神コンテンツリンク,プランテック,Prometheus Global Media). (2018年). https://www.billboard-japan.com/special/detail/2543 2019年1月19日閲覧。 
  13. ^ “Billboard Japan Top Streaming Songs Year End(2019)”. Billboard JAPAN (阪神コンテンツリンク). https://www.billboard-japan.com/charts/detail?a=stsongs_year&year=2019 2020年12月7日閲覧。 
  14. ^ “Billboard Japan Top Streaming Songs Year End(2020)”. Billboard JAPAN (阪神コンテンツリンク). https://www.billboard-japan.com/charts/detail?a=stsongs_year&year=2020 2020年12月7日閲覧。 
  15. ^ “Billboard Japan Top Streaming Songs Year End(2021)”. Billboard JAPAN (阪神コンテンツリンク). https://www.billboard-japan.com/charts/detail?a=stsongs_year&year=2021 2021年12月10日閲覧。 
  16. ^ 【ビルボード 2022年 年間Streaming Songs】Tani Yuuki「W/X/Y」が3億回超えで首位獲得、チャートイン最多曲数はAdo”. Billboard JAPAN. 2022年12月10日閲覧。
  17. ^ 【ビルボード 2023年 年間Streaming Songs】YOASOBI「アイドル」が5.2億回再生で首位獲得 日本初ビリオン達成「夜に駆ける」ほか複数チャートイン | Daily News”. Billboard JAPAN. 2023年12月10日閲覧。
  18. ^ Billboard JAPAN Streaming Songs(1/20付)、Official髭男dism「Pretender」が34連覇 ジャスティン・ビーバー「ヤミー」が初登場 | Musicman”. 音楽業界総合情報サイト | Musicman. 2020年12月26日閲覧。
  19. ^ Billboard JAPAN Streaming Songs(2/17付)、Official髭男dism「Pretender」が4週ぶり通算35回目の首位に | Musicman”. 音楽業界総合情報サイト | Musicman. 2021年1月20日閲覧。
  20. ^ 【ビルボード】BTS「Butter」がストリーミング2連覇 再生回数の歴代記録を大きく更新  | Daily News”. Billboard JAPAN. 2021年6月11日閲覧。
  21. ^ YOASOBI「アイドル」史上最速ストリーミング累計1億回再生突破”. Billboard JAPAN (2023年5月17日). 2023年9月10日閲覧。
  22. ^ 【ビルボード】歴代ストリーミング総再生回数ランキング(2023年最新版) | Daily News”. Billboard JAPAN (2023年12月30日). 2023年12月30日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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