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BGI

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

BGI(びーじーあい)とは”Business and Governance Integrator”の略称。AI活用やパーソナルデータ活用に伴う、事業推進部門と法令・プライバシー対応等のガバナンス部門を介在する専門家として、株式会社プライバシーテックが定義[1]した職種。

生成AIの登場や法令上の個人情報に限定されないCookieや広告識別子等を含むパーソナルデータが、企業間をまたいで媒介されるデジタル環境において、企業は迅速なイノベーションと市場への対応力が求められる一方で、規制遵守やリスク管理といったガバナンスの強化が不可欠となってきている。

一方、データガバナンスを適切に行うとする際、データの取得(Input)・分析(Process)・活用(Output)といったプロセス全体における構造的かつ俯瞰的なデータフローの把握が不可欠となっている。

また、データの取得・活用を行う際の法令・ガイドラインも、国や地域、事業者がおかれている業界の監督官庁によっても異なるため、ガバナンスにおける要件を理解することの複雑性が高まってきている。

これらの二つの要件への対応は、現状の多くの組織においては、データ活用を推進する部門担当者と法務部門などのガバナンス担当者によって行われている。特に、国内外で日々アップデートされる法令やガイドラインに加え、企業が施策を実施するうえで社会的な受容性や倫理的観点を評価することへの重要性がますます高まってきている。しかし、両者の認識や共通言語が異なるため、コミュニケーション上の負荷が高まっており、AI開発やDX推進を行う企業の事業推進上の課題となっている。

この課題に対して、BGI(Business Governance Integrator)は以下の役割を通して、ビジネスとガバナンスの両立を図ることが主な役割とされている。

  1. ビジネス戦略とガバナンスの橋渡し BGIは、事業部門とガバナンス部門の連携を強化し、双方の理解やインセンティブのギャップを埋め、建設的な解決策の発見につながる、正確で円滑な対話を支援する。
  2. 最適なレビュアーの任命 BGIはこのような観点への懸念や対応策について、業界特性や施策種別にマッチした最適な外部レビュアーの任命する。
  3. 実行可能な対応策の提示 業界動向や先行事例を踏まえ、実行可能な対応策の提示を行う。 例: ・プロダクトのUI/UXの改善案(予見可能性に配慮したワイヤーフレームの設計等) ・社内ルールブック(利活用指針・社内規程等の作成等) ・営業資料作成(データガバナンス詳説) ・データ利活用規約(契約書ドラフト案) ・プライバシーポリシーのドラフト作成 ・プライバシーセンター開発(企画・ドラフト・クリエイティブ監修)
  4. PIA/DPIAの構築・推進 プライバシー影響評価(PIA)/データ保護影響評価(DPIA)の構築・運営を上流から下流まで支援します。
  5. 企業文化の醸成 組織全体にガバナンスの重要性を浸透させ、従業員が主体的にリスク意識を持つ文化の醸成を支援します。
脚注
  1. ^ 【国内初!】ビジネスとガバナンスのプロ先導者、「BGI(Business and Governance Integrator)」の常駐型支援サービスを開始! |株式会社プライバシーテック AI・データ活用に信頼を育むガバナンスを。 Accelerating growth with trust.”. 株式会社プライバシーテック | PIAを核としたAI・プライバシーガバナンスを実現〜AI・データ活用に信頼を育むガバナンスを。 Accelerating growth with trust.. 2024年8月20日閲覧。