コンテンツにスキップ

高岡法科大学

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
高岡法科大学

地図
高岡法科大学の位置(富山県内)
高岡法科大学
高岡法科大学 (富山県)
高岡法科大学の位置(日本内)
高岡法科大学
高岡法科大学 (日本)
大学設置 1989年
創立 1959年
学校種別 私立
設置者 学校法人高岡第一学園
本部所在地 富山県高岡市戸出石代307-3
北緯36度40分10.4秒 東経137度0分4.8秒 / 北緯36.669556度 東経137.001333度 / 36.669556; 137.001333座標: 北緯36度40分10.4秒 東経137度0分4.8秒 / 北緯36.669556度 東経137.001333度 / 36.669556; 137.001333
学部 法学部
研究科 なし
ウェブサイト https://www.takaoka.ac.jp/
テンプレートを表示

高岡法科大学(たかおかほうかだいがく、英語: Takaoka University of Law)は、富山県高岡市戸出石代307-3に本部を置く日本私立大学1959年創立、1989年大学設置。大学の略称高岡法大TUL

北信越地方法学部を設置した最初の私立大学である。法学部のみの単科大学。

概観

[編集]

建学の精神

[編集]
  • 祖国の道義を興し、親の幸福を祈る人格
  • 礼儀を尊重し、正しい判断力に基づく行動
  • 潜在力を抽出しつつ、愛情に導かれる教育

沿革

[編集]

(沿革節の主要な出典は公式サイト[1]

略歴

[編集]

県立高校校長であった川原忠平が、退職後に当時県西部に私立高校が存在しないことは教育の平等の観点から黙視できないとし、私財をなげうって県西部で最初の私立高校「高岡第一高等学校」を1959年昭和34年)に創設した[2]1989年平成元年)やはり県西部に私立大学が存在しないこと、富山県内第二の都市である高岡に大学をとの声から、当時高岡第一学園理事長であった川原隆平(現学園長)が、高岡市戸出の高岡オフィスパークに隣接する場所に高岡法科大学を設立した。

2024年4月、2025年度から学生募集を停止することを発表した[3]

年表

[編集]
  • 1959年昭和34年)3月14日 - 学校法人高岡第一高等学校設立
  • 1965年(昭和40年)10月1日 - 法人名を高岡第一学園に改称
  • 1989年平成元年)4月1日 - 高岡法科大学開学(法学部法律学科)
  • 2000年(平成12年) - ミレニアムホール完成
  • 2003年(平成15年) - 大学院法学研究科法学専攻(修士課程)を開設
  • 2016年(平成28年) - 学科を改組し法学部法学科を新設(法律学科、ビジネス法学科を募集停止)。大学院法学研究科を募集停止
  • 2018年(平成30年) - 大学院法学研究科を廃止
  • 2019年(平成31年) - 高岡第一学園創設60周年、高岡法科大学創立30周年
  • 2024年 - 2025年度の学生募集停止・2028年を以て閉校を決定

組織

[編集]

学部

[編集]

北陸地域において、唯一の私立大学法学部であり、また金沢大学(法学類)とともに数少ない法律系学部を有する大学である。 国立大学法科大学院への進学者も多く、司法試験合格者を輩出している。

  • 法学部
    • 法学科
      • 公共政策コース(公務員志望者)
      • 法務・資格コース(法科大学院・その他法律関連資格取得志望者)
      • 企業人コース(一般企業への就職志望者)
        • 2年次よりコースに分かれ、将来を見据えた教育を受けることができる。

大学院

[編集]

北陸地方唯一の私立大学大学院による法学研究科法学専攻(修士課程)があったが、2018年に廃止となった。

大学施設

[編集]
  • 講義棟(本館)
    • 就職支援センター(2007年設置、旧学生支援センター)
    • 大講義室
    • 法廷教室
  • 体育館・柔道場
  • 厚生棟(ラウンジ[卓球台・ビリヤード台])
  • 図書館(法律関連を中心に蔵書約10万冊)
    • 沼田稲次郎文庫(高岡市出身の労働法学者で、東京都立大学第5代総長であった沼田稲次郎の著作を集めたもの)
    • 谷口貴都教授記念文庫、故山下昭浩教授記念文庫、故豊本治教授記念文庫(教員の家族より寄贈を受けたもの)
  • 大学院棟・ミレニアムホール
    • ミレニアムホール(約500名収容の講堂)
  • グラウンド
  • 野球場
    • ブルペン(屋根付き)
    • 用具置き場・休憩所
  • テニスコート(2面)
  • 第1駐車場・第2駐車場(広い)
  • その他
    • 硬式野球部寮
    • 女子柔道部寮
    • セミナーハウス(現在使用禁止)

就職支援

[編集]
  • 就職支援センター
    • 手厚い就職サポートが行われており、4年連続就職率100%となっている。
    • 社会人基礎力講座等で、近隣の能作やゴールドウィンなどへの地元企業への訪問などを積極的に行っている。

キャンパスライフ

[編集]

大学関係者

[編集]

卒業生

[編集]

教職員

[編集]

交通アクセス

[編集]

系列・関係校

[編集]
  • 高岡第一高等学校
  • 高岡第一学園幼稚園教諭・保育士養成所[7]
  • 高岡第一学園附属第一幼稚園
  • 高岡第一学園附属第二幼稚園
  • 高岡第一学園附属第三幼稚園
  • 高岡第一学園附属第五幼稚園
  • 高岡第一学園福岡ひばり園
  • 富山県高岡看護専門学校(理事長が同じ)

対外関係

[編集]

他大学との協定

[編集]

自治体・企業との協定

[編集]
  • 富山県(県寄附講義、就職地元定着関連)
  • 高岡市(各種委託研究など)
  • 富山銀行(包括的連携協力、富山銀行寄附講義「銀行論」)

就職先

[編集]

不祥事

[編集]

1999年(平成11年)8月12日、内部告発により学業成績の改竄や不正合格が明らかになった。関与していたとして解雇された職員と大学側の意見が異なる点もあり、再調査の結果、大学は同年12月8日1996年(平成8年) - 1998年(平成10年)度で不正合格者は65人、成績の改竄は248件であったと発表した[9]

2010年(平成22年)6月、法学部准教授が、福井県内の書店で女子中学生のパンティ盗撮したとして取り押さえられ、迷惑行為防止条例違反で逮捕された。大学側は即時に懲戒解雇を行ったとされる。

その他

[編集]
  • 卒業生(金沢大学法科大学院進学)が平成27年度司法試験に現役合格。平成30年度にも卒業生(東北大学法科大学院進学)が司法試験に合格。
  • 毎年、多数の公務員試験試験合格者が出ており、これまでに国家公務員、地方公務員を各100名以上、140名以上の警察官・消防士を輩出している。
    • 国土交通省、文科省など(国家公務員一般職、旧II種)、裁判所事務官、刑務官、高岡市、富山市、渋谷区、京都市など。
    • 警察・消防(富山県警、石川県警、福井県警、新潟県警、警視庁、富山市消防局、高岡市消防本部、富山県東部消防組合など)。

脚注

[編集]
  1. ^ 高岡第一学園の沿革”. 学校法人高岡第一学園 高岡法科大学. 2019年3月13日閲覧。
  2. ^ 南砺ふるさとミュージアム
  3. ^ 高岡法科大学 2025年度から生徒募集停止へ 入学者減背景か(北日本放送)”. Yahoo!ニュース. 2024年4月15日閲覧。
  4. ^ 日本のラジオパーソナリティ一覧
  5. ^ 高岡法科大学CM音楽等も作成
  6. ^ researchmap
  7. ^ ホームページ
  8. ^ 放送大学 平成28年度 単位互換案内
  9. ^ 『新聞に見る20世紀の富山 第3巻』(2000年11月26日、北日本新聞社発行)298頁。

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]