食卓の賢人たち
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『食卓の賢人たち』(しょくたくのけんじんたち、古代ギリシア語: Δειπνοσοφισταί、デイプノソフィスタイ)は、ギリシア語の散文作家、雄弁家、文法家のアテナイオスが2世紀頃に書いた著作。全15巻。
概要
[編集]アテナイオスが、裕福な友人であるラレンシスが催した宴の様子を、聞き手であるティモクラテスに語ったもの。アテナイオスは、プラトン『饗宴』の構成を意識したと語っている。宴に出された料理について、食通の列席者たちが食材、食べ方、関連する先人の著作などについて蘊蓄を傾けている。記述によると、この宴は4日間にわたって続いた。話題は食物にかぎらず、各地の宴、歌舞音曲、文芸、セクシュアリティーなども取り上げられている。
主な語り手は、歴史家アリアノス(政治家、歴史家のアリアノスとは別人)、文献学者ウルピアヌス(法律家ウルピアヌスとは別人)、医者のガレノス(医学者のガレノスとは別人)、キュニコス派の哲学者キュヌルコス(本名テオドロス)など。語り手たちが有名人の同名やあだ名となっているのは、アテナイオスの創作によるもの。名前が記されていない人物も含めると、宴の列席者は33人にのぼる。
頻繁に引用がされている点が特徴で、特にギリシア喜劇からの出典が多く、現在では本書でのみ確認できる文献も多い。哲学ではプラトンやアリストテレス(特に『動物誌』)、文芸ではホメーロス、歴史ではヘロドトスからの引用が多い。トゥキディデスの『戦史』の2倍近い長さとなっている理由の一つに、引用の長さと頻度の多さがあげられている。
内容
[編集]語られた主な人物、事物
[編集]日本語訳
[編集]出典・参考文献
[編集]- 柳沼重剛による『食卓の賢人たち』訳者解説
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- The Deipnosphists - C. D. Yongeによる英訳