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東京メディアシティ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
世田谷区・砧にある東京メディアシティ
地図
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東京メディアシティ(とうきょうメディアシティ、Tokyo Media City)は、東京都世田谷区にあるテレビスタジオ。略称TMC(ティー・エム・シー)。映像製作会社の国際放映が建物を所有・管理しており、同社の本社所在地でもある。

概要

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内部には、日本放送協会(NHK)管理のスタジオ2つ、関西テレビのスタジオが2、国際放映直接管理のスタジオが3(国際放映直営2、テクノマックステレビ東京のグループ会社〉運営1)の、計7つのスタジオがある。

うち、関西テレビのスタジオは、同社の系列会社「レモンスタジオ」が運営しており、スタジオもそう呼ばれている。

関西テレビのスタジオはあくまでも同社(の系列会社)が管理するスタジオ(国際放映はTMCの建物管理のみ)の扱いであるため、スタッフロールでは「レモンスタジオ」・「関西テレビレモンスタジオ」と表記され、国際放映直接管理のスタジオも「TMC-A1」、「国際放映」などのような表記となり、正式名称の「東京メディアシティ」という表記がされることはほとんど無い。 逆にスタジオを収録で利用する出演者や一部のスタッフにとってはスタジオごとの管理運営者が異なることはあまり関係ないため、「TMC」「砧」「砧スタジオ」等と呼ばれており、放送上で本施設を言及する場合この名称で呼称される場合が多い。

国際放映は阪急阪神東宝グループに属するテレビ番組制作会社。元々は大手映画会社・新東宝で、同社倒産後の1961年(昭和36年)に東宝・TBS(現・TBSホールディングス)・フジテレビの出資による新会社「ニッポン・アートフィルム・カンパニー」として改組。3年後の1964年(昭和39年)、社名を国際放映に改めた。以降、映画撮影所の大部分を日本大学に譲渡し(現・商学部敷地)、残地に残った映画撮影用スタジオをテレビ用に転用して番組制作を行ってきた。その後、テレビドラマ制作の主流がフィルムからVTRへと変化したため、建物の老朽化と相まってスタジオを改築。国際放映と同じ阪急東宝グループ(厳密にはその中の阪急電鉄グループ)の関西テレビ放送も参加し、1992年(平成4年)、東京メディアシティが誕生した。完成当初は主としてTBS→TBSテレビ、フジテレビ、関西テレビの全国放送番組がここで収録及び生放送され、関西テレビ以外の在阪他局(特に毎日放送ABCテレビ)や在名他局(主に東海テレビ放送)も東京での番組収録にはここを使うことが多く、CMなどレンタルによる収録も多い。

日本テレビの番組は基本的に汐留本社麹町分室→番町スタジオ生田スタジオの3箇所で制作されるが、スタジオの運用スケジュールによってはTMCで収録される事もある。

フジテレビは2007年9月14日に本格運用を開始した新自社スタジオであるフジテレビ湾岸スタジオに全面的に機能移転したため、9月末をもってTMCを退去した。このためA1・A2スタジオは管理主体が国際放映に移り、管理者直営となった。ただし、外部の制作会社が制作する一部の番組はTMCで収録されている。

A1スタジオは、テクノマックスが運営していた東京タワースタジオが2012年9月末をもってテレビスタジオとしては閉鎖[1]されたことにより、同年10月から国際放映からテクノマックスに運営が移管され(管理は国際放映のまま)、東京タワースタジオに代わるスタジオとして運営を担当している。

K1・K2スタジオは、TBSの関係会社である緑山スタジオ・シティが管理する形態で長らくレンタルスタジオとして運営を続けてきたが、NHKが放送センター建て替え計画に関連した代替スタジオ確保目的によってNHKがK1・K2スタジオを使用する事になった[2][3][4][5]。それに伴い、2022年12月末をもってレンタルスタジオとしての運用を終了した。なお、TBSは本社敷地内の赤坂サカスにあるライブハウス赤坂BLITZがライブハウスとしての運用を終了し、テレビスタジオへ改装し2022年10月から『TBS AKASAKA BLITZ STUDIO』として運用を開始し、TMCで制作していたTBSの番組は同所へ移行している[6]

テレビ番組およびCMの撮影が主体であるが、映画撮影のスタジオとして使用される事もある。

アクセスが便利な立地にあるためタレントからの人気が高いことでも知られている。祖師ヶ谷大蔵駅から徒歩で行けるほか、世田谷区内に自宅を持つタレントにとっては、他のスタジオよりもこちらの方が近い。

所在地

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  • 東京都世田谷区砧5丁目7-1

アクセス

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スタジオ

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関西テレビレモンスタジオ

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NHK砧スタジオ

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2022年末まで緑山スタジオ・シティが管理するレンタルスタジオとして、主にTBS制作の番組を中心に稼働していたが、NHKが放送センター建て替え計画に関連した代替スタジオ確保目的で、2019年よりK2スタジオの使用を開始。2023年よりK1スタジオの使用開始と同時にレンタルスタジオの運用を終了。以後は全てNHKの番組収録専用となっている[2][3][4][5]

K1スタジオ

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  • HD/SD(200坪)
レンタルスタジオ時代に使用した番組
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バラエティ
音楽番組
ドラマ

その他多数

K2スタジオ

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  • HD/SD(200坪)
レンタルスタジオ時代に使用した番組
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その他多数

国際放映直営

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フジテレビのTMC退去に伴い、2007年10月1日からA2スタジオが国際放映直営となった。

TMC-1スタジオ

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  • HD/SD(200坪)
現在スタジオを使用する番組
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実際に制作を手がけるプロダクションがスタジオの確保を含めて担当するため、全ての作品がTMC-1スタジオで制作されるわけではない。

スタジオが使用された番組
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スタジオが使用された映画
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TMC-A2スタジオ

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  • 4K対応(200坪)
これまでスタジオを使用した番組
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フジテレビ砧スタジオ時代に使用した番組
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  • ドリフ大爆笑
  • 志村けんのバカ殿様
  • ダウンタウンのごっつええ感じ
  • SMAP×SMAP(関西テレビ共同制作) [※水曜日・木曜日収録]
  • めちゃ2イケてるッ!
  • はねるのトびら
  • フジテレビ系列火曜9時枠の連続ドラマ(共同テレビ共同制作の作品)

テクノマックス運営

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TMC-A1スタジオ

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HD/SD(200坪)
2007年10月1日から2012年9月30日までは国際放映直営だったが、2012年10月1日よりテクノマックスに運営が移管された(これまでの拠点スタジオのひとつだった東京タワースタジオが閉鎖されたため)。
現在スタジオを使用する番組
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以前スタジオが使用された番組
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フジテレビ砧スタジオ時代に使用した番組
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国際放映直営時代に使用した番組
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その他多数。また、ABC制作の期首特番にもよく使用される。

今昔庵

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東京メディアシティ内の1階にかつて存在した飲食店。一般人は入店が不可である。数多くの芸能人が行きつけの店となっており、マスターの福田起弘(通称・福ちゃん)は親しい芸能人も多い[7]

食事に来た芸能人にお土産にクッキーを5枚くらいあげたり、自宅の庭で採れたを渡したりするなど、芸能人に対するエピソードは数多い。

福田は芸能界の裏事情にも詳しい事情通としてBSスカパー!千原ジュニアの芸能人しか見ちゃいけないTV』にVTR出演した[8]

またレイザーラモンRGがものまねをするなど、芸能人がテレビ番組などで福田に関する話題をする事もある。

2019年2月7日をもって施設所有者から立ち退きを求められ閉店[9]。跡地は現在フリースペースとなっている。

脚注

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関連項目

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スタジオ提携先

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技術

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照明

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美術

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外部リンク

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座標: 北緯35度38分11.19秒 東経139度36分34.84秒 / 北緯35.6364417度 東経139.6096778度 / 35.6364417; 139.6096778