星のカービィ 鏡の大迷宮
ジャンル | アクション |
---|---|
対応機種 | ゲームボーイアドバンス[GBA] |
開発元 | ハル研究所、フラグシップ |
発売元 | 任天堂 |
人数 | 1 - 4人 |
メディア |
128Mbitロムカセット バッテリーバックアップ搭載 |
発売日 |
2004年4月15日 2004年7月2日 2004年8月18日 |
対象年齢 |
CERO:A(全年齢対象) ESRB:E(6歳以上) |
売上本数 |
約76万本 約147万本[1] |
その他 |
マルチカートリッジプレイ対応 1カートリッジプレイ対応 |
『星のカービィ 鏡の大迷宮』(ほしのカービィ かがみのだいめいきゅう)は、2004年4月15日にゲームボーイアドバンス用ソフトとして任天堂より発売されたアクションゲーム。開発元はハル研究所とフラグシップ。『星のカービィシリーズ』のアクションゲーム第8作目にあたる[2]。『星のカービィ 夢の泉デラックス』のシステムを基本として制作されており、複数人によるプレイや、サブゲームなども踏襲されている。
概要
[編集]『星のカービィ64』以来の新作の横スクロールアクションで、8つに割られた「ディメンションミラー」の破片を求めて巨大な迷宮を冒険するアクションゲーム。 従来のシリーズのように各レベルごとのステージで区切られておらず、セントラルサークルを基点として全てつながっているため、ゲーム進行の自由度が高まった。
『星のカービィ スーパーデラックス』の『洞窟大作戦』の形式に近いが、それぞれのエリアにゴールがあり、そこにたどり着くとセントラルサークルへと戻る。 この作品も、『星のカービィ 夢の泉の物語』などと同様に各エリアの頭文字が同じ[3]になっている。
携帯ゲーム機であるゲームボーイアドバンスでの前作『星のカービィ 夢の泉デラックス』と同様に、携帯機で多人数プレイに対応しており、「携帯通信機」を使用して広大なエリアにいる仲間同士を呼び出すことができる。
当初アニメ『星のカービィ』の製作にあたり、アニメの販促連動を兼ねたゲームを開発する事になり本作は「夢の泉デラックス」と共に本編シリーズの一つとして開発されていた[4]が、発売前にアニメが終了した為アニメ終了から半年経過してからの発売になった。 また、桜井政博・宮本茂が開発に関わった星のカービィシリーズ最後の作品でもある。
その他
[編集]当初は2004年3月25日に発売を予定していたが、発売前に不具合が見つかり、発売が延期された[5]。また、このソフトについているクラブニンテンドーのシリアルナンバーを発売から2週間以内に登録するか、同梱の応募ハガキを送付すると歴代カービィ作品から厳選された音楽52曲が入ったベストCD「THE VERY BEST OF KIRBY」がもらえるキャンペーンが実施された。
本作の大きな特徴のひとつとして、物語にプププランドがほとんど関わっていないため、今までシリーズ皆勤賞であったデデデ大王は本作では一切登場しない。さらにゲーム中に流れるBGMは大半が新規に作られたものであり、ファンファーレなどのBGMを除けば既存の曲は数えるほどしか存在しない。また、「カラースプレー」というカービィの体の色を変えるアイテムが登場したため、コピー能力を取得しても体色が変わらなくなった[6]。
なお、本作でオープニングには登場するスクイッシーだが、本編では1箇所にしか登場していない。
後年、人気が上昇したゲームジャンルの「メトロイドヴァニア」を先取りしたタイトルとして紹介される[7]。
ストーリー
[編集]プププランドの空の上にある「鏡の国」を舞台としたストーリー。『映し出された願い事が叶う』といわれる「ディメンションミラー」がある『鏡の国』。突然鏡の国が大暴走し、悪い心だけを映し始め邪悪な世界に変わってしまう。その異変に気づいたメタナイトはプププランドを守るため暴走を止めに向かう。しかし…。
ここは平和なプププランド。元気に散歩していたカービィの前に、黒い姿をしたメタナイトが現れる。寝ぼけるカービィに黒いメタナイトは剣を振りかざすと、なんとカービィが4人に分裂してしまう。4人のカービィたちは何がおこっているのか分からないまま、どこからかやってきたワープスターに乗って黒いメタナイトの後を追い、鏡の国へと旅立つのだった。
エリア
[編集]このゲームの舞台となる鏡の国は全9エリア+αに分かれており、エリア1を除く各エリアにいる8体のボスを倒すことが目的。どのボスから攻略するかは完全に自由で、いきなりエリア9のボスから倒すこともできる。
- チュートリアルステージ
- ゲーム新規開始時にのみ行ける、チュートリアル的ステージ。がんばり吸い込みや仲間を呼ぶなど、本作で初登場した基本的なアクションを自然と身につけられる。このエリアではやられても残り人数が減ることはない。
- セントラルサークル
- 各エリアへのワープミラーとディメンションミラーが置かれた、冒険の拠点となるステージ。チュートリアルステージをクリアしたファイルの場合は、自動的にここから開始される。最初はエリア1右部分にしか行けないが、各エリアの要所にある大スイッチを押すとミラーが出現する。全てのミラーを出現させると使い切り能力とUFO・ミニマムを除く全てのコピーのもとが置いてある部屋が出現する。基本的にこのエリアにUFOとミニマムの能力を持ち込むことは不可能だが、たまに持ち込んでいるCPUがいる。なお、このステージ自体はRAINBOW ROUTEに属す。
- エリア1 RAINBOW ROUTE(レインボー ルート)
- セントラルサークルを囲む環状線。最初から行けるエリアで、隣接するエリアによってさまざまな地形が混在している。ボスはいない。場所によって難易度が変わる。
- エリア2 MOONLIGHT MANSION(ムーンライト マンション)
- エリア1を除いて必然的に最初に足を踏み入れることとなるエリア。レインボールートの右側に位置する。エリア一つが大きな建造物である。通常の攻略ではボスの元へ辿り着くようになっているが、ある場所の固いブロックを壊して進むとエリア9へワープできるワープスターに辿り着く裏ルートで進める。ボスはキングゴーレム。
- エリア3 CABBAGE CAVERN(キャベッジ キャバーン)
- レインボールート下部にある巨大な地下洞窟。一方通行は少ないが迷路のように入り組んでおり、正しいルートを見つけ出せないとボスの元へ辿り着けない。ボスはモーリィ。
- エリア4 MUSTARD MOUNTAIN(マスタード マウンテン)
- レインボールート上部に位置する火山エリア。入り口がいくつかあり、いずれもエリア1から辿り着く。そのため全ての場所を攻略するにはエリア1の北側を隈なく探索する必要がある。全エリアの中で一方通行が最も多く、後戻りはほとんどできない。地図がある宝箱がエリアの中では唯一独立した場所に存在するため、エリア1北側から探し出さなければならない。ボスはクラッコ。
- エリア5 CARROT CASTLE(キャロット キャッスル)
- レインボールートの左側に位置する、巨大な城とその庭園。建造物としてはムーンライトマンションより広く、マスタードマウンテンに次いで一方通行が多いエリア。ボスはメガタイタンとタイタンヘッド。
- エリア6 OLIVE OCEAN(オリーブ オーシャン)
- キャベッジキャバーン右に位置する海エリア。南国を思わせる海辺と、深海の二つに大きく分かれている。分岐点が多くゴールルートかボスルートで分かれており、一方のルートへ進むと一方通行で後戻りできない。ボスはガブリエル。
- エリア7 PEPPERMINT PALACE(ペパーミント パレス)
- キャロットキャッスルの庭園部から行ける、氷の塔とその裏にある雪山。一方通行は少ないが異様に広い。ほとんどのエリアでは足元が氷の床となっており、滑りやすい。ボスはウィズ。
- エリア8 RADISH RUINS(ラディッシュ ルインズ)
- キャベッジキャバーン左に位置する、遺跡と荒野。マップ右側は一方通行が少ないが、マップ左側はボスかゴールまでひたすらに一方通行。ボスは???(不明、というわけでなく、左のような名前で表示される)。
- エリア9 CANDY CONSTELLATION(キャンディ コンストレイション)
- レインボールートを除く各エリアから、ワープスターで到達できる宇宙エリア。逆に言えば通常では辿り着くことはできず、各エリアを探索してエリア9行きのワープスターを探さなければならない。マップ左下の環状部分と、右上の一方通行部分に大きく分けられる。ボスはマスターハンドとクレイジーハンド[8]。
- ディメンションミラー
- 各エリアのボスを全て倒し、破片を完成させるとセントラルサークルから突入できる最終ステージ。ダークメタナイトに始まり、ダークマインド6戦の合計7連戦となる。ダークマインド第1形態1回戦からはマスターソードが出現し、最終戦(ダークマインド第2形態2回戦)ではワープスターに乗り込んでのシューティング戦。倒すとスタッフロールが流れつつ、継続してボス戦となり[9]、終了後にスタッフロール中のボスへの総ヒット数がカウントされ、その後晴れてエンディングとなる。
敵キャラクター
[編集]ザコキャラ
[編集]- 以下はこれまでの作品で登場したキャラクター。詳細は星のカービィシリーズの登場キャラクター一覧を参照。
- 本作初登場のキャラクターについては、星のカービィシリーズの登場キャラクター一覧#星のカービィ 鏡の大迷宮を参照。
中ボス
[編集]- 詳細は星のカービィシリーズの登場キャラクター一覧#中ボスを参照。
- ボンカース
- ミスター・フロスティ
- ファンファン
- エアロスター
- バウファイター
- バタファイア
- マスターハンド
- ボクシィ
ボス
[編集]- キングゴーレム
- 本作ではプププランドとは違う世界での冒険のため、常連ボスであるウィスピーウッズと差し替えで登場したボス。早い話、レンガでできたウィスピーウッズである。攻撃パターンはウィスピーウッズとほとんど変わらないが、体力が50%をきると、ガレブをはき出す。
- モーリィ
- 縁の丸いサングラスをかけ、首にスカーフを巻いたモグラ。六つの穴からランダムで出で来て物を投げつけてくる。投げた物によって「ボム」「ホイール」「カッター」をコピーできる。次回作『参上!ドロッチェ団』のレベル2のボスの「ミセスモーリィ」は彼の奥さん[10]。倒すと消滅はせず気絶する[11]。
- クラッコ
- プププランドとは違う世界に住むクラッコ。攻撃パターンが『星のカービィ スーパーデラックス』のものになっている。
- メガタイタン→タイタンヘッド
- 牛のような二本角を持つ、分厚い鎧をまとったロボット。そのためスパークやビームといった電撃系の攻撃しか効かず、それ以外では部屋の両脇にある電極に押しつけてダメージを与えるしかない。4つのロケットパンチで攻撃してくる。倒しても頭部のタイタンヘッドが分離して襲いかかってくる。
- ウィズ
- シルクハットとマントだけの透明なボス。シルクハットからさまざまなものを出したり所狭しと部屋の中を駆け回る。攻撃方法が星のカービィ 夢の泉の物語及び星のカービィ 夢の泉デラックスに登場したペイントローラーに似ている。出した物によって、「ホイール」「スパーク」「スリープ」がコピーできる。
- ???
- メタナイトに酷似した姿を持つ謎のボス。メタナイトと同様の剣技で攻めて来るが、この戦いでは『スーパーデラックス』と同じく、ソードによる戦いを強制されない。攻撃の時に出る星を吸い込むと「ソード」をコピーできる。
- マスターハンド&クレイジーハンド
- 『大乱闘スマッシュブラザーズ』からのゲスト出演。創造を司る右手「マスターハンド」と、破壊を司る左手「クレイジーハンド」からなる2体1組のボス。攻撃パターンはどちらも同じだが、2体揃っていると連携攻撃を繰り出してくる。ボスのとしての登場であるため、前述のとおり倒しても能力はコピーできない。
- ダークメタナイト
- ???の正体で、メタナイトが持つわずかな邪悪の心が実体化したもの。前回と同様の剣技に加え、衝撃波や竜巻を繰り出す。攻撃の時に出る星を吸い込むと「ソード」をコピーできる。
- ダークマインド
- 鏡の世界を混乱させた張本人で本作のラストボス。鏡の国から全てを支配しようと企んだ。専用コピー能力「マスターソード」で戦うことになり、1回戦開始時に中央に刺さっているマスターソードを取らなければ戦いは始まらない[13]。第1形態4戦、第2形態2戦の計6戦のバトルとなり、第1形態の各バトル間では回復アイテムが置いてある部屋に入る。第1形態では主にさまざまなコピー能力を持った星を飛ばす「スターバレット」を使い、第2形態では画面を上下反転にする「リバースワールド」という技や、ゲーム中で唯一当るとライフが2つ減る「ダークビーム」などを使用する。第3形態ではシリーズ恒例のシューティング戦になり、突進とスターバレットしか使わない。
コピー能力
[編集]コピー能力は全26種類が登場。夢の泉デラックス(以下「前作」と表記)から引き続き登場するコピー能力の一部はコマンド技が新しく追加されている。また、ポーズ時に表示される画面の内容が変更されている。またボムやファイター、コックなど販売前に放送されていた『星のカービィ』に登場したコピー能力が本編シリーズで再登場しており、ボムやファイターは今作以降の本編シリーズでも続投して登場している。
過去のシリーズより登場する能力
[編集]※コピー能力(対応している敵キャラ)
- ソード(ソードナイト、ヘビーナイト)
- 剣を使って敵を斬り刻む。水中でも使用可能。空中では回転斬りになり、範囲は狭いが全方向に攻撃できる。今作では新たに、地上でBボタン連打によって敵を連続で斬りつける「ミジンソード」、↑+Bボタンで垂直に斬り上げ→斬り下ろし→衝撃波のコンビネーション攻撃を繰り出す大技「ファイナルソード」も使用可能になった。また、スライディングが剣による突き刺し攻撃に変化し、威力とリーチが高まる上にボス級の敵にもダメージを与えられるようになる。
- ファイア(ホッドヘッド、プランク(投げた火の玉))
- 炎を吐いて前方を攻撃する。今作でも十字キーで炎の向きを変更できる。前作よりも発生が早くなっている。大砲の導火線に着火できる。また、中ボス以上の敵にはヒットするたびに徐々に後ろに下がるようにもなった。
- バーニング(フレイマー、バタファイア)
- 自らが火の玉となり前方に突進する。突進中は無敵状態になる。攻撃終了時は隙があるので注意。固いブロックを壊すことができるが、縦方向への攻撃範囲は狭い。大砲の導火線に着火できる。
- ボム(フォーリー、プランク(投げた爆弾))
- どこからともなく爆弾を取り出し、再度Bボタンを押すことで放物線状に投げつける。爆弾は地形や敵に接触することで爆発し、周囲の敵にダメージを与える。投げる際に十字キー上下のどちらかを押しながら使用することで、それぞれに投げる方向を指定可能。ダッシュ中に使用した場合は前方に直線状に投げつけるようになる。また、大砲の導火線に着火できる。
- また、爆弾を持たない状態で↓+Bボタンで真下に爆弾を設置し、敵が接触するか、一定時間が経過することで爆発する時限爆弾として使うこともできる。しかし爆弾を持ったまま投げずに一定時間が経過すると自爆してしまい、使用者だけでなく近くにいた仲間のカービィも爆発でダメージを受けてしまうので注意(投げたものや前述の設置したものに関してはダメージを受けない)。
- アイス(ペンギー、ミスターフロスティ、プランク(投げた氷))
- 冷気を吐いて敵を凍えさせる。氷の上でも滑らないという特徴を持つ。攻撃内容はファイアとほぼ同じだが、冷気の方向は変更不能。ザコ敵や一部の敵弾は凍らせて氷ブロックにすることができ、それを敵にぶつけて攻撃することも可能。ファイア同様、前作よりも発生が早い。ファイア同様に、中ボス以上の敵にはヒットするたびに徐々に後ろに下がってしまう。
- 一般的な敵を凍らせるとブロックと同じ標準の大きさの氷に、吸い込む際にがんばり吸い込みが必要な敵の場合、氷ブロックが大きいものになる。ボスのウィズが出したものを凍らせると珍しい小さな氷になる。
- パラソル(パラソル)
- 傘を差し、それを前方に振ることで敵を叩いて攻撃する。通常時は上からの攻撃をガードすることも出来る。前作とは異なり、攻撃時はBボタン長押しによって傘を永続的に前方に突きつけることができる。水中でも使用可能。
- 傘には常に攻撃判定が出ているため、対空能力は非常に高い。この状態で上から飛び降りると落下傘のようにゆっくりと落下する。
- ハンマー(ボンカース)
- ハンマーで敵を叩く。空中では回転攻撃になり、全方向に攻撃可能。杭を打ち込んだり、固いブロックを壊すことができる。水中でも使用可能。
- 今作では新たに『星のカービィ スーパーデラックス』に登場した、ダッシュ中にBボタンでハンマーを振り回しながら突進する「ジャイアントスイング」と、地上で↑+Bボタンで隙は大きいが非常に威力の高い大技「鬼殺し火炎ハンマー」が追加されパワーアップしている。鬼殺し火炎ハンマーで大砲の導火線に着火できる。
- スロウ(ファンファン)
- 敵やブロックを吸い込みで引き寄せ、捕らえたものを掴んで投げ飛ばす。投げたものは飛び道具となり、エネルギー球のようなものを纏いながら直線状に飛んでいく。固いブロックを破壊できる。投げる際は十字キー入力によって前方または斜め上下方向への投げ分け、左右の方向転換が可能。掴んでいる状態のものにも攻撃判定があり、それを直接敵に当てても大ダメージを与えることができる。吸い込みはすっぴん状態のものとは異なり、長時間の使用でもカービィが疲れることなく、永続的に吸い込みが可能。
- ボス級の敵は倒していない状態では吸い込めないので、能動的な攻撃ができず長期戦になりがち。周囲のザコ敵や時折敵が出す飛び道具などを利用して応戦する必要がある。
- スパーク(スパーキー)
- 全身から電気を放って攻撃する。自身の周囲全方向に攻撃判定が出ているので、近くにザコ敵が多く存在する場面では安全に倒すことができる。また、メガタイタンには直接ダメージを与えることができる。
- 攻撃判定は見た目よりもやや狭く、更に敵からの攻撃はほとんど通り抜けて当たってしまうため、見た目とは裏腹にあまり防御能力は無い。また、使用中は移動できないので、攻撃する度に立ち止まる必要がある。そしてファイアやアイス同様に、中ボス以上の敵にはヒットするたびに徐々に後ろに下がるようになったため、永続的に連続ヒットさせるということはできなくなった。
- ストーン(ロッキー、ジャイアントロッキー、ガレブ)
- 石に変身して敵を押し潰す。威力は高め。今作は変身状態で坂道を転がることが可能。石の色は操作しているカービィのカラーによって変わる。
- 水中で能力の発動はできないが、変身状態で水中に侵入しても解除するまでは石の状態のままで維持できる。杭を打ち込んだり、下方向にある固いブロックを壊せるが、上や横方向にあるものは壊せない。
- 今作では後述する能力「スマブラ」が存在するため、一見するとあちらが上位互換に見えるが、こちらの方が下方向以外の方向にも当てやすくなっている他、ダッシュしながら石に変身する「ダッシュ石ころへんしん」はこの能力でしか繰り出せない上に連続ヒットするので強力。
- ファイター(デッシー、バウファイター、ガレブ(アッパー時))
- 多彩な拳法を使い敵を攻撃する。スライディングでボス級の敵にダメージを与えられるようになる。『星のカービィ スーパーデラックス』のファイターとは技が変更されており、地上でBボタン連打で連続パンチ→蹴り上げ→蹴り落としのコンビネーション攻撃、地上で横+Bボタンまたは空中でBボタンでスピンキック、ダッシュ中にBボタンでサマーソルトキック、↑+Bボタンでライジングブレイク(空中可)、空中で↓+Bボタンで急降下キック、そしてBボタン長押しで前方に気弾を放つ技「パワーショット」が使用可能。
- なお、パワーショットは通常は溜める時間に比例して2段階に威力と射程が変化するが、残り体力が1の状態で使用すると強化版の「メガパワーショット」となり、威力・射程・攻撃判定が通常のパワーショットを遥かに上回り、更に地形貫通効果が加わるほか、パワーショット1段階目程度の短い溜め時間で発射することが可能である。
- レーザー(レーザーボール、メタルガーディアン)
- 前方にレーザーを発射する。威力は低いが弾速が速く、ある程度の連射も利く。今作では前作に比べ、より連射が利くようになった。レーザーは普段は直進するが、斜めの地形に当たることで90度反射する。また、大砲の導火線にも着火できる。その性質上、上下に動き回る敵が多い場所では非常に使いにくいが、逆に傾斜した地形が多かったり、敵が横一直線に並んでいる状況ならば強力。
- 今作での属性によるダメージ補正は定数で上下されるものなので、元々の威力が低いレーザーでは属性相性が悪い場合、更に威力が減少するため苦戦しがち。そのため状況に左右されやすい能力であるといえる。
- ビーム(ワドルドゥ)
- ビームの鞭を振り下ろして攻撃する。スーパーデラックスのものとは異なり、ビームは杖を使わずに直接手から放つ形となる。射程は短めだが、地形を貫通するので壁越しの攻撃などで重宝する。メガタイタンには直接ダメージを与えることができる。
- クラッシュ(ボンバー)
- 1回限りの使い捨て能力。カービィが画面を覆いつくすほどのエネルギーを放出し、画面全体のザコ敵を一掃し、大砲の導火線にも着火できる。非常に威力が高く、ボスにも大ダメージを与えられる。
- しかし1回しか使えないという関係上、ここぞという時まではザコ敵を空気弾やスライディングで対処しなければならないため、道中攻略がやや厳しくなる。
- なお、アニメ版とは異なり帽子は被らず、従来のようにカービィ自身が点滅する。
- カッター(サーキブル)
- 帽子の上部に付いている、トサカのカッターを投げつけて攻撃する。カッターは前方に一定距離飛んだ後、ブーメランのようにUターンして反対方向に飛び去っていく。
- 今作ではカッターを投げた後Bボタンを押し続けることで若干射程が伸び、またその間は十字キー上下入力でその方向に軌道を変更できる。
- ホイール(ウィリー、ガレブ(ローリング時))
- タイヤに変身して敵をはねて攻撃する。変身中は基本的に無敵(一部の溶岩をノーダメージで通過出来る)だが、方向転換時はほんの一瞬だけ無敵判定がなくなるため、敵に重なった状態ではほぼ確実にダメージを受けてしまう。変身は再度Bボタンを押すか壁にぶつかることで解除されるが、その際は大きな隙ができるので注意。今作では走行中もAボタンでジャンプが可能になった(通常状態のジャンプより高さは低くなる)が、硬いブロックを破壊できなくなった。段差の少ないところを素早く移動できる(水上も通過可能)反面、ボス戦では方向転換や攻撃終了時の隙を突かれることが多い。
- U.F.O.(ユーフォー)
- UFOに変身する。コピー中は常に浮遊した状態になり、空中を自由に移動できる。水中でも使用可能。Bボタンを押す長さに応じて鞭ビーム→レーザー→大型ビーム→巨大貫通ビームの4段階に攻撃内容が変化する。他の能力と挙動が似ている攻撃があるが、威力はこちらの方が上である。地上、空中のボス問わずジャンプの必要が無くなることもあって非常に使いやすく強力だが、コピーできる機会が少なく、すり抜け床や梯子を降りることができなくなるのが難点。
- コピー能力としては特殊で、セントラルサークルに戻る際はこの能力は失われ、強制的にすっぴん状態に戻ってしまう(しかしCPUカービィはこの能力のままセントラルサークルに現れることがある)。また、セントラルサークルから行くことのできるコピー能力博物館でもコピーのもとが存在しないため、コピーできない。
- このコピーを取っている際に携帯通信機を使うと自らパラボラアンテナを伸ばして通信を取る。
- スリープ(ノディ)
- その場で帽子を被り、眠ってしまう。眠っている間は操作不能になるが、さりとて体力回復等の効果があるわけでもなく、無意味に無防備な状態になる。そのため実用性は皆無。しかし、とても可愛い。
- 前作のボス「ヘビーモール」には飲み込むとこの能力をコピーしてしまい、結果的に不利な状況に追いこむミサイル攻撃があったことから、いわゆる「ハズレ」能力としての意味合いが強い。一定時間が経過するか、ダメージを受けることで強制的に解除される。
- トルネイド(ツイスター)
- 竜巻を纏って一定時間突進する。攻撃中は無敵状態になる。Bボタンを押し続けている間は浮上し、離すと降下する。十字キー左右入力で方向転換ができる。
- ザコ敵が多い場面やボス戦では発動中無敵+常時攻撃状態の攻防一体であるため非常に強力だが、動きの癖が強いため慣れないうちは使いにくい。また、吸い込みブロックを含むいずれのブロックも破壊することができない。
- コック(コックン、プランク(フライパンを投げた時))
- 1回限りの使い捨て能力。画面内のザコ敵もしくは倒した状態の中ボスを全て体力回復アイテムに変えてしまう。敵のいない場所では何も起きないが、その場合は能力を使用したことにはならないため、次回まで能力は温存される。
- プランクからコピーする場合は、ファイア、アイス、ボムの時とは異なり投げたフライパン自体を吸い込むことはできず、構えた状態や投げた瞬間のプランク本体を吸い込むことでコピーできる。
本作新登場の能力
[編集]- エンジェル(アニー)
- 羽と光輪を付け、天使のような姿になる。コピー中はホバリングが浮遊に変化し、空中を自由に飛行可能。だがU.F.O.とは異なり、空中で静止していると徐々に高度が下がってしまう。浮遊はAボタンを押すことで解除可能。攻撃方法はBボタンで前方に矢を発射する。十字キー上下入力で斜め上下にも撃ち分け可能。また、Bボタン長押しでエネルギーを溜めることで、矢を3本同時に発射することも可能。その際は射程が若干伸びる。
- しかし矢は攻撃判定が小さく放物線を描いて飛ぶため遠距離からでは当てにくく、威力も低いので扱いづらい。
- スマブラ(マスターハンド)
- 『大乱闘スマッシュブラザーズDX』に登場した技を再現した能力。地上で横+Bボタンで「ハンマー」、空中で横+Bボタンでハンマーを一回転させる「だいしゃりん」、↓+Bボタンで「ストーン」、↑+Bボタンでその場から垂直に斬り上げ→斬り下ろし→衝撃波のコンビネーション攻撃を繰り出す「ファイナルカッター」を繰り出すことができ、地上でBボタンを押すと『スマブラDX』で繰り出せたすいこみの代わりに連続パンチを浴びせる「バルカンジャブ」、空中で左右入力をせずにBボタンで回転攻撃「ティンクルスター」、の6種類の技を使用可能。全体的に攻撃力が高く使いやすい。一部の攻略本では、ファイナルカッターが「ファイナルソード」と表記されていることもある。
- 導火線以外のしかけは全て作動できる(『スマブラDX』ではバーニングアタック(ダッシュ中Aボタン)が使えたが、本作では繰り出すことはできない。)。ハンマーとだいしゃりんの攻撃はクラッシュや鬼殺し火炎ハンマーに次ぐ高い威力を誇る。なお、この能力には帽子はない(マップでのカービィのアイコンは額にSが表示されるものになる。)。
- ミサイル(ドッコーン、エアロスター)
- ミサイルに変身して突撃する。変身中は常に移動した状態となり、静止することはできない。敵や地形に触れるか、再度Bボタンを押すことで爆発し、周囲の敵を攻撃する。攻撃終了時は大きな隙ができる。固いブロックを壊すこともできる。移動速度はホバリングよりも速く、水中に侵入した際は水流に逆らって移動することも可能。
- 空中版ホイールと言えなくも無いが、こちらは移動速度と耐久性で劣り、変身状態でも敵の攻撃に当たったり、敵本体に当たるタイミングが悪いと爆発さえせずに変身解除かつダメージを受けてしまうこともあるため、使いやすいとは言い難い。なお、ストーンと同様にミサイルのカラーは操作しているカービィのカラーに準じている。
- マジック(ボクシィ)
- 1回限りの使い捨て能力。カービィがその場でルーレット形式のマジックを行い、ルーレットが停止した際にカーソルが合わさっていたアイコンの効果をもたらす。なお、能力の効果はプレイ中の全てのカービィに影響する。効果の内容は「画面上の敵が回復アイテムに変化」、「メタナイトが出現し、画面内を飛び回って攻撃する(この場合、ひも付きステップを作動させることが出来る)」、「コピー能力のルーレットを開始する」等。
- この能力に帽子はないが、能力の使用中に限りカービィはシルクハットを持っている。
- ミニマム(ミニー)
- カービィが小さくなる能力。普段では通れない狭い通路を通ることができる。使用中は攻撃各種と携帯電話が使用不可になり、移動とジャンプしかできない(ホバリングも不可)。そのため、あくまで局地用としての意味合いが強い。部屋を移ると能力は解除される。
- マスター(マスターソード)
- ダークメタナイトを倒したときに手に入れられる能力。アニメに登場した「宝剣ギャラクシア」とは別物である。ラスボス「ダークマインド」との対戦時にこの剣で戦うことが出来る。なお、クリア後は常にセントラルサークルの中央に配置されているため、いつでも使うことができる。ゲーム内の全ての仕掛けを作動可能。攻撃を受けると能力を一時的に失うのは他の能力と同じだが、この能力の場合星ではなくマスターソードそのものが画面を飛び回る。更に放っておいたり別のコピー能力をコピーしても、崖に落ちたりしない限り消滅してしまうことはない。
- 性能は前作のミニゲーム「メタナイトでゴー!」で使用可能であったメタナイトの剣技+オリジナル技といったところで、地上でBボタン(または横+Bボタン)で斬りつけ、地上でBボタン連打で「ミジンソード」、空中でBボタンで回転斬り、↑+Bボタンで真上を突く対空攻撃(空中可)、空中で↓+Bボタンで急降下して突く対地攻撃、Bボタン長押しで前方に貫通力のある巨大な気弾を放つ「波動斬り」(空中可)、ダッシュ中にBボタンで無敵状態で錐揉み回転しながら突進する「スパイラルソード」(空中可)、スライディング中に↑+Bボタンで「ファイナルソード」が使用可能。なお、スライディングはソードと同じく剣で突き刺すモーションに変化するが、こちらは突き刺し部分が多段ヒットするため、より威力が高くなっている。
携帯通信機
[編集]- 仲間を呼ぶときは電池を一個つかうが、ワープスターを呼ぶ時には電池はつかわない。電池は3メモリあって、全部なくなると使えなくなる。
- 電池はアイテムとして登場し、一個取ると電池が1メモリ回復する。電池が完全に切れている場合にやられると、1メモリ回復する。
- 仲間を呼ぶとカービィの近くにミラーが現れ、そこから仲間が出てくる。しかし、呼ぶ時間が短すぎると、仲間が一人しかやってこなかったり、誰もこなかったりする(その場合も電池は使われる)。また、極めて高確率でマキシムトマト、肉、元気ドリンク、1UP、食べ物などのアイテムが同時に出現する上、呼んですぐであれば口移しで体力回復が可能である。
- 2人以上で通信して遊ぶ場合、通信機で呼び出された側のプレイヤーは、呼び出した側のプレイヤーのもとへ行くかを任意に決められる。時間が経つと通信が途絶えてしまう。
- ワープスターを呼ぶと、ワープスターがどこからか飛んできて、カービィをセントラルサークルに連れて行ってくれる。セントラルサークル及びディメンションミラーでは呼べない。ワープスターが飛んでくる最中に呼ぶのをやめると、途中で消えてしまう。
- 携帯通信機は電池がきれていなければ、いつでもどこでも使える。呼んでいる最中は無敵。しかし、携帯通信機を出している間は無敵ではない。空中で呼んでも、そのまま落ちていくだけである。
- 開発中の画面写真では電波状況を示すアンテナの表示があったが、製品版では削除されている。
サブゲーム
[編集]メニューから「サブゲーム」を選ぶと出来る。クリア%が0であろうともいつでもできるのは、ワープスター(このミニゲームでは『カービィのエアライド』のようにカービィがワープスターの上に乗っている)を操り、ゴールを目指す「波乗りスターライド」、パワーをためてタイミングを岩の照準に合わせてポップスターを割る「ギガトンパンチ」、刹那のタイミングが要される「刹那のつまみ食い」で、その後100%クリアで出来るようになる「勝ち抜きボスバトル」の合計4個である(「ギガトンパンチ」は、『星のカービィ スーパーデラックス』のサブゲーム「かちわりメガトンパンチ」のアレンジ)。
移植版
[編集]No. | タイトル | 発売日 | 対応機種 | 開発元 | 発売元 | メディア | 型式 | 備考 | 出典 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 星のカービィ 鏡の大迷宮 |
2011年12月16日 |
ニンテンドー3DS | 任天堂 | 任天堂 | ダウンロード (バーチャルコンソール) |
- | アンバサダー・プログラム対象者への配信 非売品 通信機能には非対応 |
[14] |
2 | 星のカービィ 鏡の大迷宮 |
2014年4月3日 2014年4月10日 |
Wii U | 任天堂 | 任天堂 | ダウンロード (バーチャルコンソール) |
- | [15] | |
3 | ゲームボーイアドバンス Nintendo Switch Online |
2023年9月29日 2023年9月29日 |
Nintendo Switch | 任天堂 | 任天堂 | ダウンロード | - | [16][17][18][19] |
ボツキャラ
[編集]開発中の画面写真では「アンロック」(その画面ではアンロックは煙の中にまぎれており、どんな姿かは不明)「ローリング」「アッパーゴーレム」(ガレブと同じ姿)というザコ敵がいたが、ゲームには登場していない。
脚注
[編集]- ^ 2021CESAゲーム白書 (2021 CESA Games White Papers). コンピュータエンターテインメント協会. (2021). ISBN 978-4-902346-43-5
- ^ 全て含めると14作目
- ^ ディメンションミラーを除く。
- ^ 「桜井政博のゲーム作るには カービィのエアライド 【企画コンセプト】」より
- ^ プロモーションムービーにも「ソード」であるのにもかかわらずコピーの名前は「クラッシュ」になっていたりしていた[要出典]。
- ^ これは次回作『星のカービィ 参上!ドロッチェ団』にも引き継がれている。
- ^ サワディ大塚 (2023年2月4日). “『星のカービィ 鏡の大迷宮』はメトロイドヴァニア!?今こそ振り返りたい“時代を先取りしすぎた名作””. インサイド 2023年2月20日閲覧。
- ^ ボス戦でのマスターハンドは倒すとその場で爆発するため、コピーは得られない。
- ^ カービィはダメージは受けない。
- ^ https://twitter.com/Kirby_JP/status/1425290925283049474?s=19
- ^ ミセスモーリィも同様。
- ^ 飲み込むと「ソード」をコピーできる。
- ^ ただし、スターロッドとは違ってコピーを解除できるので、ほかの能力で戦うことも可能。
- ^ ONO (2011年12月15日). “ニンテンドー3DSの“アンバサダー・プログラム”で配信されるバーチャルコンソールのGBAタイトル10本が判明。日本では12月16日に配信開始”. 4Gamer.net. Aetas. 2023年9月29日閲覧。
- ^ 津久井箇人 a.k.a. そそそ (2014年3月26日). “Wii Uバーチャルコンソール4月3日配信タイトル ― 『スーパーマリオアドバンス2』『黄金の太陽 開かれし封印』『星のカービィ 鏡の大迷宮』など6本”. iNSIDE. IID. 2023年9月29日閲覧。
- ^ “ゲームボーイアドバンス Nintendo Switch Online『星のカービィ 鏡の大迷宮』が9月29日に追加。”. 任天堂 (2023年9月22日). 2023年9月29日閲覧。
- ^ “『星のカービィ 鏡の大迷宮』が9月29日より“ゲームボーイアドバンス Nintendo Switch Online”に追加”. ファミ通.com. KADOKAWA (2023年9月22日). 2023年9月29日閲覧。
- ^ 吉田航平 (2023年9月22日). “「ゲームボーイアドバンス Nintendo Switch Online」に「星のカービィ 鏡の大迷宮」が9月29日に配信決定”. GAME Watch. インプレス. 2023年9月29日閲覧。
- ^ maru (2023年9月22日). “「星のカービィ 鏡の大迷宮」がゲームボーイアドバンス Nintendo Switch Onlineに9月29日追加。ファミマコラボを9月26日から実施”. 4Gamer.net. Aetas. 2023年9月29日閲覧。