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揖斐川

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
揖斐川
揖斐川
福岡大橋東詰から北望(海津市)
水系 一級水系 木曽川
種別 一級河川
延長 121 km
平均流量 84.28 m3/s
(万石観測所1961年~2004年)
流域面積 1840 km2
水源 冠山(岐阜県揖斐郡揖斐川町)
水源の標高 1257 m
河口・合流先 伊勢湾(三重県桑名市)
流域 日本の旗 日本
岐阜県三重県
地図
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揖斐川(いびがわ)は、岐阜県から三重県へと流れる木曽川水系一級河川である。いわゆる木曽三川の1つに数えられる。

地理

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大垣市周辺河川の位置関係図

岐阜県揖斐郡揖斐川町冠山に源を発し、岐阜県内の福井県や滋賀県との県境付近から集水しながら、おおむね南流している。途中、一部で木曽川長良川と平行して流れ、河口附近の三重県桑名市で長良川と合流し、そのまま伊勢湾に注ぐ。下流部は愛知県との県境に近いものの、愛知県内には入らない。元々は大垣市内を南北に流れる杭瀬川が揖斐川の本流だったが、戦国時代の1530年に発生した大洪水で呂久川と呼ばれていた現在の揖斐川筋に流れが変わり[1][2]、今日に至っている。

大規模改修工事

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木曽川上流改修工事前後の河道比較。青線部が拡幅・線形改善などが行われた箇所、緑線部が新規開削箇所、赤線部が廃川など。

揖斐川はかつて下流域で木曽川・揖斐川と合流分流を繰り返していた。江戸時代宝暦治水で長良川・木曽川との間に大榑川洗堰や油島締切堤が建造されたのに続き、明治木曽三川分流工事で木曽川本川とは完全に流路が分けられるが、現在でも揖斐川は「木曽川水系の支流」と位置づけられている。また、木曽三川分流工事では岐阜県と三重県の県境付近にあった派川の香取川が廃川となった

木曽三川分流工事後も揖斐川右岸の支川を主として河床上昇が進行しており、水害が絶えなかった。大正から昭和にかけての木曽川上流改修工事では揖斐川本川とともに粕川牧田川などの右岸支川および根尾川でも改修工事が行われた。

木曽川上流改修工事前後の比較

語源

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揖斐荘(現揖斐川町)を貫流して流下する河川として名付けられたと考えられている[3]。「揖斐」は大昔、水田へ水を引く「井樋」(イビ)から名付けられたと見られる[4]

流域の自治体

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主な災害

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主な支流

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主な河川施設

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揖斐川・概略図
J000s
冠山
AffluentB
西赤谷川扇谷川
AffluentB
鬼生谷川磯谷川
AffluentB
西谷川漆谷川
AffluentR
シツ谷川
jbkoku
国道417号徳山バイパス徳之山八徳橋
AffluentB
上ノ谷川白谷川
LakeStartDam
徳山ダム(徳山湖)
Weir
東杉原堰堤
AffluentR
原谷川
jbkoku
国道417号
AffluentR
坂内川
jbkoku
国道303号奥いび湖大橋
LakeStartDam
横山ダム(奥いび湖)
jbkoku
国道303号(横山橋)
jbkoku
国道303号(椿井野橋)
jbkoku
国道303号(名倉大橋)
Weir
久瀬ダム
jbkoku
国道303号(久瀬大橋)
AffluentR
日坂川
jbken
岐阜県道268号(久瀬橋)
AffluentL
高知川
jbken
岐阜県道40号揖斐峡大橋
AffluentL
飛鳥川
j005
揖斐峡
Weir
西平ダム
jbippan
西美濃お茶街道(井ノ口橋)
DrainRStart
西濃用水取水口
Weir
岡島頭首工(前島橋)
jbkoku
国道417号(岡島橋
AffluentR
粕川
jbken
岐阜県道273号三町大橋
AffluentL
桂川
jbken
岐阜県道53号平野庄橋
jbkousoku
東海環状自動車道国道475号と共用】(揖斐川橋)
jbken
岐阜県道212号神戸大橋
AffluentL
根尾川
jbken
岐阜県道156号鷺田橋
AffluentR
平野井川
jb002
樽見鉄道樽見線揖斐川橋梁
jb006
揖斐川橋
jb002
JR東海東海道本線揖斐川橋梁
jbkoku
国道21号岐大バイパス新揖斐川橋
jbken
岐阜県道31号揖斐大橋
jbken
岐阜県道193号大安大橋
jbken
岐阜県道18号大垣大橋
jb002
東海道新幹線揖斐川橋梁
jbkousoku
名神高速道路(揖斐川橋)
jbken
岐阜県道232号福束大橋
AffluentB
牧田川・大榑川放水路
AffluentL
大榑川
jbken
岐阜県道213号今尾橋
jbken
岐阜県道8号福岡大橋
AffluentR
津屋川
jbken
岐阜県道1号海津橋
AffluentR
長除川
AffluentB
山除川帆引川
AffluentL
中江川
jbken
岐阜県道・三重県道23号125号の重複区間(油島大橋
AffluentL
大江川
AffluentR
多度川
AffluentR
肱江川
jbkousoku
東名阪自動車道揖斐長良川橋
jb002
JR東海関西本線揖斐・長良川橋梁
jb002
近畿日本鉄道名古屋線揖斐・長良川橋梁
AffluentR
大山田川
jbkoku
国道1号伊勢大橋
AffluentL
長良川
jbkoku
国道23号揖斐長良大橋
AffluentR
新堀川
jbkousoku
伊勢湾岸自動車道湾岸揖斐川橋
estuary
伊勢湾


文化

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揖斐川は方言の境界線

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関連作品

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関連項目

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脚注

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  1. ^ 国土交通省 中部地方整備局 木曽川下流河川事務所. “KISSOこぼれネタ VOL.47 海津町特集号”. 2023年8月17日閲覧。
  2. ^ 瑞穂市. “呂久の渡し”. 2023年8月17日閲覧。
  3. ^ 木曽三川について”. www.cbr.mlit.go.jp. 2019年9月6日閲覧。
  4. ^ 市町村・地名の由来【西濃エリア】 - 岐阜県雑学”. gifu-omiyage.sakura.ne.jp. 2019年9月6日閲覧。
  5. ^ 「福井・岐阜にも豪雨禍 真名川などはんらん」『日本経済新聞』昭和40年9月16日夕刊,7面

外部リンク

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