コンテンツにスキップ

山万

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
山万株式会社
Yamaman Co.,Ltd.
山万ビル
種類 株式会社
本社所在地 日本の旗 日本
103-0016
東京都中央区日本橋小網町6番1号
山万ビル
設立 1951年昭和26年)2月20日
業種 不動産業・陸運業
法人番号 1010001059240 ウィキデータを編集
事業内容 不動産売買、仲介並びに賃貸、宅地造成・販売、建築設計施工、鉄道運輸
代表者 嶋田哲夫代表取締役社長
沖広美(代表取締役副社長
橋本和典(代表取締役副社長)
林新二郎(代表取締役専務
資本金 30億円
売上高 130億7100万円
(2023年12月期)[1]
営業利益 13億9400万円
(2023年12月期)[1]
経常利益 11億4900万円
(2023年12月期)[1]
純利益 6億8300万円
(2023年12月期)[1]
純資産 173億9100万円
(2023年12月期)[1]
総資産 574億3900万円
(2023年12月期)[1]
従業員数 133名(2019年12月現在[2]
決算期 12月31日
主要株主 山弘住建株式会社 9.78%
清和綜合建物株式会社 7.99%
中央不動産株式会社 7.03%
株式会社みずほ銀行 5.00%
三井住友信託銀行株式会社 5.00%
(2016年3月31日現在)
外部リンク http://www.yamaman.co.jp/
特記事項:出典[3]
テンプレートを表示

山万株式会社(やままん)は、千葉県神奈川県など日本国内のほか日本国外[4] において事業を行っている不動産業者デベロッパーおよび鉄道事業者である。本社は東京都中央区日本橋小網町に所在する。

概要

[編集]

1951年昭和26年)2月、繊維卸売業として大阪で創業した[5]

1965年(昭和40年)9月に本社を東京に移転、昭和40年代から宅地開発事業に進出し、神奈川県横須賀市で大規模住宅団地「湘南ハイランド」を1968年(昭和43年)1月から販売開始。そのノウハウを引き継いで1971年(昭和46年)に千葉県佐倉市ユーカリが丘開発に着手。1979年(昭和54年)のユーカリが丘分譲開始以降、1982年(昭和57年)には、新交通システム山万ユーカリが丘線」の開業、1988年(昭和63年)、千葉県下初の超高層マンションの着工へと続き、平成に入ってからもホテルシネマコンプレックスや、それらの商業施設を結ぶペデストリアンデッキ等の駅前整備を進め、さらに福祉施設や認可保育園、セキュリティ事業を関連会社で運営するなど、宅地開発・分譲のみならず街に関わる事業全てに携わり、「街づくり企業」として現在もユーカリが丘開発を続けている[6]

近年では、電気バスの開発やHEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)等の導入を行っている[7]

1997年(平成9年)に経営破綻したビジネスホテルチェーン「法華クラブ」では再建スポンサーとなり、2008年9月に会社更生法手続きを終結。現在も関連会社として運営している。

山万初の海外事業として、ミャンマーを代表する都市ヤンゴンでもホテルを経営している[4]

日本民営鉄道協会会員事業者。

沿革

[編集]
  • 1951年昭和26年) 2月 - 繊維卸売業として設立。
  • 1964年(昭和39年) 9月 - 本社を大阪より移転。
  • 1965年(昭和40年) 3月 - 宅地開発事業へ進出、「湘南ハイランド」開発着手。
  • 1968年(昭和43年) 1月 - 「横須賀営業所」開設、「湘南ハイランド」販売開始。
  • 1971年(昭和46年) 5月 - 「ユーカリが丘ニュータウン」開発着手。
  • 1973年(昭和48年) 5月 - 「ユーカリが丘営業所」開設。
  • 1977年(昭和52年)
    • 4月 - 現所在地に本社屋新築、移転。
    • 7月 - 「ユーカリが丘ニュータウン」工事着工[8]
  • 1978年(昭和53年)12月 - 「ユーカリが丘線」事業認可により電鉄事業開始[8]
  • 1979年(昭和54年)12月 - 「ユーカリが丘線」工事施工認可、工事着手。
  • 1982年(昭和57年)11月 - 「ユーカリが丘線」開通(ユーカリが丘駅 - 中学校駅間2.7 km)、 京成電鉄「ユーカリが丘駅」開業[8]
  • 1983年(昭和58年) 9月 - 「ユーカリが丘線」全線開通(井野駅開業、全5.1キロ)[8]
  • 1984年(昭和59年) 2月 - 東関東ケーブルテレビ296(現広域高速ネット二九六)設立。
  • 1987年(昭和62年) 2月 - 「南ユーカリが丘」開発着手、工事着工。
  • 1992年平成 4年)12月 - 「ユーカリが丘線」地区センター駅開業[8]
  • 1996年(平成 8年)12月 - 地区センター駅ショッピングセンター「ジョイナード」完成。
  • 1998年(平成10年) 9月 - 「ウィシュトンホテル・ユーカリ」完成。
  • 1999年(平成11年) 3月 - ユーカリが丘駅前「ペデストリアンデッキ」完成・「ユーカリが丘・シネマビル」(現ユーカリプラザ)完成。
  • 2003年(平成15年) 9月 - ショッピングセンター「ユーカリプラザ」オープン。bayfmサテライトスタジオ「ユーカリスタジオ」オープン。
  • 2004年(平成16年) 3月 - 「ユーカリが丘支店」開設。「ユーカリが丘防犯・防災パトロールセンター」オープン。
  • 2005年(平成17年)
    • 5月 - 「順天堂大学WHO指定協力センターユーカリが丘支局」オープン。
    • 6月 - 「介護老人保健施設ユーカリ優都苑」開所。
  • 2007年(平成19年)
    • 1月 - 「フットサルプラス・ユーカリが丘」オープン。
    • 8月 - 学童保育所併設型グループホーム「ユーカリ優都ぴあ」開所。ユーカリが丘総合子育て支援センター「ユー!キッズ」オープン。
  • 2009年(平成21年)
    • 4月 - 「山万ビオトピア・プラザ」オープン。「第1回ユーカリが丘電気バス実証実験」実施。
    • 9月 - ユーカリが丘内3か所に「電気自動車・バイク用給電スタンド」設置。
  • 2010年(平成22年) 5月 - 「ユーカリが丘内電気自動車カーシェアリング」開始。
  • 2013年(平成25年) 9月 - 「ユーカリが丘内コミュニティバス社会実験『ここらら1号』」運行開始。
  • 2020年令和2年) 11月 - 山万ユーカリが丘線列車補完等路線バス「山万コミュニティバス(こあらバス)」ユーカリが丘ニュータウン循環線運行開始[9]

不動産開発事業

[編集]

ユーカリが丘

[編集]
ユーカリが丘の住宅群

山万の代表的な不動産開発事業である千葉県佐倉市の「ユーカリが丘ニュータウン」は、1977年(昭和52年)7月に着工され、1979年(昭和54年)4月に最初の宅地分譲が行われた[5]。同ニュータウンではその後、公共交通機関として新交通システムユーカリが丘線が開業し、これも山万が運営している。

ユーカリが丘では、着工から30年以上を経た2012年(平成24年)時点でも住宅・都市開発が継続されている。また、山万はユーカリが丘以外においても、自社の分譲マンションに「ユーカリハイツ」などのユーカリが丘に因む命名をしている。

鉄道事業

[編集]

保有路線

[編集]

関連会社

[編集]
  • 山万総合サービス株式会社
  • 山万ウィシュトンホテル株式会社
  • 光陽株式会社
  • アクアユーカリ株式会社
  • 社会福祉法人ユーカリ優都会
  • 株式会社法華倶楽部
  • 新日住株式会社

ラジオの冠番組

[編集]

テレビ番組出演

[編集]

脚注

[編集]
  1. ^ a b c d e f 山万株式会社 第66期決算公告
  2. ^ 会社概要 - 山万
  3. ^ 会社概要 | 山万株式会社 2014年5月1日閲覧
  4. ^ a b 「山万、ミャンマーにホテル開業 日本式のサービス提供」 日本経済新聞ニュースサイト(2020年2月25日)2020年2月29日閲覧
  5. ^ a b 企業情報(沿革) - 山万株式会社のウェブサイト、2011年10月2日閲覧
  6. ^ 企業情報(私たちが目指すこと) - 山万株式会社のウェブサイト、2012年3月閲覧
  7. ^ 日経ビジネス』2011年12月5日号特集「勝ち組に見る必勝戦略「急がば回れ」が勘所」
  8. ^ a b c d e 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 公営鉄道・私鉄』 30号 モノレール・新交通システム・鋼索鉄道、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2011年10月16日、26頁。 
  9. ^ こあらバスとは - 山万ユーカリが丘線・こあらバス。
  10. ^ 不況でも売れ続ける驚異のディベロッパー ~成長する街づくりビジネス~ - テレビ東京 2010年9月13日

外部リンク

[編集]