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内毒素

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

内毒素(ないどくそ、英語: endotoxin)とは、グラム陰性菌細胞壁の成分であるリポ多糖(Lipopolysaccharide、LPS)のことで[1]、積極的には分泌されない毒素を指す。英語名をそのまま用い、エンドトキシンとも呼ぶ。

作用

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内毒素の主な生物学的作用は、致死性ショック発熱補体の活性化、白血球の活性化、接着分子発現や血管内皮細胞の障害、汎発性血管内凝固(DIC)、抗体産生促進、食菌の促進などである。発熱作用から外因性発熱物質(pyrogen)とも呼ばれる。補体の活性化を除いて、これらの作用のほとんどはサイトカインが介在している。

要約すると下記の通りである。

ある種のβ-ラクタム系抗生物質の投与によりグラム陰性菌が破壊されると、生体に内毒素が放出されることによりエンドトキシンショックを引き起こすことがある(抗生物質誘導性エンドトキシンショック)。

その他

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医薬品は内毒素による汚染がないこと(パイロジェンフリー、pyrogen free)が重要である。細菌を用いて調製した医薬品(組み換えタンパク質遺伝子治療に用いるDNAなど)では内毒素を完全に除去することが不可欠である。

脚注

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  1. ^ エンドトキシンとは|Wako LALシステム”. www.wako-chem.co.jp. 2021年1月15日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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