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万能指示薬

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

万能指示薬(ばんのうしじやく)は酸塩基指示薬であり、溶液性や塩基性、1〜14のpHに応じてはっきり呈色するいくつかの化合物の混合物である。市販されている万能指示薬も何種類かあるが、その多くは1933年に専売特許を受けた「山田の指示薬」から派生したものである[1]。山田の万能指示薬についての実験はJournal of Chemical Educationにも記載されている[2]

現在はpH1〜14の一つずつに異なる色が割り当てられている万能pH試験紙も登場している。試験紙に呈された色と試験紙のロールの図の色を見比べ、溶液のpHを特定する。

典型的な万能指示薬は1-プロパノールフェノールフタレインナトリウム塩、水酸化カリウムメチルレッドブロモチモールブルーの一ナトリウム塩、そしてチモールブルーの一ナトリウム塩[3]で作られる。指示薬の色は次のように呈される。

pHの範囲 水溶液の性質
〜3 強酸
3-6 酸性 オレンジ色もしくは
7 中性
8-11 塩基
11〜 強塩基

脚注

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  1. ^ 日本国特許第99,664号、1933年2月21日
  2. ^ Foster, L. S.; Gruntfest, I. J. (1937). “Demonstration experiments using universal indicators”. Journal of Chemical Education 14 (6): 274. doi:10.1021/ed014p274. 
  3. ^ "Universal Indicator Archived 2006年9月25日, at the Wayback Machine.". ISCID Encyclopedia of Science and Philosophy.

関連項目

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