ロビン・ダンバー
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人物情報 | |
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生誕 |
1947年6月28日(77歳) イギリス リバプール |
出身校 | モードリン・カレッジ |
学問 | |
研究分野 | 霊長類の行動 |
研究機関 |
ブリストル大学 ケンブリッジ大学 ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン リバプール大学 オックスフォード大学 |
学位 | Ph.D.(ブリストル大学・1973年) |
特筆すべき概念 | ダンバー数 |
影響を受けた人物 | ニコ・ティンバーゲン |
学会 | イギリス霊長類学会 |
主な受賞歴 |
イギリス学士院フェロー(1998年) トーマス・ハックスリー記念賞(2015年) |
公式サイト | |
www |
ロビン・イアン・マクドナルド・ダンバー(英: Robin Ian MacDonald Dunbar、1947年6月28日 - )[1][2]はイギリスの生物学者、人類学者、進化生物学者。
経歴
[編集]1947年、エンジニアの息子としてリバプールで生まれた。ノーサンプトンシャーで育ち、オックスフォード大学モードリン・カレッジに入学した。そこでニコ・ティンバーゲン、リチャード・ドーキンスらに学んだ。卒業後は2年間をフリーのサイエンスライターとして過ごした[2]。
1977年から1982年までブリストル大学、ケンブリッジ大学に所属[3]。1987年から1994年までユニバーシティ・カレッジ・ロンドンにおり、1994年に進化心理学の教授としてリバプール大学へ移った。2007年にリバプールを離れ、オックスフォード大学の認知・進化人類学研究所の所長に就任した[4][1]。1989年から1993年までイギリス霊長類学会の会長を務めた。
研究内容・業績
[編集]- ダンバーは英国学士院の「ルーシーから言語まで」プロジェクトの責任者を務めている。彼が執筆したか共同執筆した論文のうちいくつかはデジタル化され、リバプール大学の進化心理学・行動生態学リサーチグループから入手可能である。
- 専門は霊長類の行動。彼はダンバー数の定式化でよく知られている。人間にとって、平均約150人(100-230人)が「それぞれと安定した関係を維持できる個体数の認知的上限」であると述べている[5]。
受賞・栄典
[編集]脚注
[編集]- ^ a b “British Academy Fellows Archive”. The British Academy. 2008年2月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年12月2日閲覧。
- ^ a b c “Professor Robin Dunbar FBA”. humanism.org. 2007年12月2日閲覧。
- ^ “Dominance and reproductive success among female gelada baboons” (March 24, 1977). 2007年12月3日閲覧。
- ^ “Prof. Robin Dunbar FBA”. liv.ac.uk. 2007年12月2日閲覧。
- ^ Malcom Gladwell (2007年6月17日). “Dunbar’s Number”. scottweisbrod. 2008年2月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年12月2日閲覧。
- ^ “Faculty of Science”. liv.ac.uk. 2007年12月2日閲覧。
主な出版物
[編集]- Dunbar. 1984. Reproductive Decisions: An Economic Analysis of Gelada Baboon Social Strategies. Princeton University Press ISBN 0691083606
- Dunbar. 1988. Primate Social Systems. Chapman Hall and Yale University Press ISBN 0801420873
- Dunbar. 1996. The Trouble with Science. Harvard University Press. ISBN 0674910192 邦訳『科学がきらわれる理由』 松浦俊輔訳、青土社、1997年
- Dunbar (ed.). 1995. Human Reproductive Decisions. Macmillan ISBN 0333620518
- Dunbar. 1997. Grooming, Gossip and the Evolution of Language'. Harvard University Press. ISBN 0674363345 邦訳『ことばの起源』 松浦俊輔・服部清美訳、青土社、1998年
- Runciman, Maynard Smith, & Dunbar (eds.). 1997. Evolution of Culture and Language in Primates and Humans. Oxford University Press.
- Dunbar, Knight, & Power (eds.). 1999. The Evolution of Culture. Edinburgh University Press ISBN 0813527309
- Dunbar & Barrett. 2000. Cousins. BBC Worldwide: London ISBN 0789471558
- Cowlishaw & Dunbar. 2000. Primate Conservation Biology. University of Chicago Press ISBN 0226116360
- Barrett, Dunbar & Lycett. 2002. Human Evolutionary Psychology. London: Palgrave ISBN 069109621X
- Dunbar, Barrett & Lycett. 2005. Evolutionary Psychology, a Beginner's Guide. Oxford: One World Books ISBN 1851683569
- Dunbar. 2004. The Human Story. London: Faber and Faber ISBN 0571191339
- Dunbar. 2010. How Many Friends Does One Person Need?. London: Faber and Faber ISBN 0571253423 邦訳『友達の数は何人?』(藤井留美 訳)インターシフト、2011年. ISBN 9784772695244.
- Dunbar. 2022. How Religion Evolved.Penguin Press 邦訳『宗教の起源』小田哲訳、長谷川眞理子解説、白揚社、2023年
外部リンク
[編集]- Research profile at the Evolutionary Psychology and Behavioural Ecology Research Group, University of Liverpool.
- Publications list for the Evolutionary Psychology and Behavioural Ecology Research Group.
- "The Social Brain Hypothesis" by Dunbar (1998).
- The Human Behaviour and Evolution Society
- 上柿崇英「ゴシップこそ社会的インタラクションの活力」(" Grooming, Gossip, and the Evolution of Language"書評) - ウェイバックマシン(2022年4月7日アーカイブ分)