フォスター電機
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種類 | 株式会社 |
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市場情報 | |
本社所在地 |
日本 〒196-8550 東京都昭島市つつじが丘1-1-109 |
設立 |
1948年(昭和23年)6月1日(注) (株式会社フォスター研究所) |
業種 | 電気機器 |
法人番号 | 8012801002521 |
事業内容 | スピーカーおよび音響機器・電子機器の製造、販売 |
代表者 | 成川敦(代表取締役社長 CEO) |
資本金 | 67億7000万円(2022年3月末現在) |
発行済株式総数 | 2500万株(2022年3月末現在) |
売上高 |
単体428億1700万円 連結911億600万円 (2022年3月期) |
経常利益 |
単体△19億900万円 連結△74億7300万円 (2022年3月期) |
純利益 |
単体△22億1100万円 連結△70億1700万円 (2022年3月期) |
純資産 |
単体181億3600万円 連結516億3200万円 (2022年3月末現在) |
総資産 |
単体389億7300万円 連結861億4800万円 (2022年3月末現在) |
従業員数 |
単体438人 連結1万7258人 (2022年3月末現在) |
決算期 | 3月31日 |
主要株主 |
日本マスタートラスト信託銀行(株)(信託口) 20.65% (株)日本カストディ銀行(信託口) 4.91% (株)みずほ銀行 4.54% (2022年3月末現在) |
主要子会社 |
フォスタービジネスサービス株式会社 フォスター電子株式会社 |
関係する人物 | 西村茂廣、篠原弘明、吉澤博三 |
外部リンク | https://www.foster.co.jp/ |
特記事項:注 株式額面変更のため、1962年(昭和37年)2月15日に(旧)フォスター電機株式会社を吸収合併し、旧会社は消滅した。旧会社の設立日は1953年(昭和28年)5月13日である。 |
フォスター電機株式会社(フォスターでんき、Foster Electric Company, Limited)は、日本の各種音響機器メーカー。もっぱらOEM受託を主力とするが、自社ブランドのFostex(フォステクス)による市販商品もある。
概要
[編集]現在では、下記の通りスピーカーやヘッドホンのOEM供給などを行っている。
- ゼンハイザー、ソニー、ヤマハ、デノン、ノキア、Beats へスピーカーやヘッドホンを供給。
- Appleの携帯音楽プレーヤーiPodや携帯電話iPhoneなどのヘッドホンを供給。
- 東芝レグザCELL REGZA 55X1用のスピーカーの共同開発と採用。
- 車載スピーカーで世界シェア10%を有し、クラリオン、三菱自動車、ホンダ、GM、フォード、メルセデス・ベンツなどに供給。
- 自社ブランド Fostex より KOTORI ブランドでカスタマイズできるヘッドホンを販売。
なお、1959年当時の概要は以下のとおり。
- 商標:フオスター
- 社名:信濃音響株式会社
- 住所:本社 東京都中野区新井町 658
- 営業品目 トラ用SP、一般SP、HiFiSP
(1959年電波科学 付録パーツガイド 日本放送出版協会 住所禄より)
沿革
[編集]- 1949年6月 - 西村茂廣と篠原弘明が東京都渋谷区に信濃音響研究所を設立し、スピーカーの製造を開始したのが始まり。創業者の篠原弘明はその後1966年から1994年まで長く社長を務める。
- 1953年5月 - 株式会社に改組し、商号を信濃音響株式会社に変更。「フォスター」を商標登録した。
- 1959年5月 - フォスター電機株式会社へと改称。
- 1960年 - ソニー躍進のきっかけとなったポータブルトランジスターラジオTR-55にスピーカー部品を提供。
- 1962年2月 - 株式会社フォスター研究所を吸収合併。
- 1962年5月 - 東証の第二部に上場。
- 1965年2月 - 香港にフォスターエレクトリックCo.,(ホンコン)Ltd.を設立。
- 1969年2月 - 台湾の高雄市に豊達電機台湾股份有限公司を設立。
- 1972年7月 - フォスターエレクトリック(シンガポール)Pte.Ltd.を設立。
- 1972年10月 - フォスターエレクトリック(ユー.エス.エー.)Inc.を設立。
- 1973年6月 - フォステクス株式会社を設立。
- 1973年10月 - ドイツのハンブルクにフォスターエレクトリック(ヨーロッパ)GmbHを設立。
- 1986年5月 - フォスターエレクトリック(ユー.エス.エー.)Inc.の100%出資により、アコースティックオーソリティーInc.を設立。
- 1986年11月 - 株式会社トネゲンを吸収合併。
- 1987年 - アメリカ合衆国でスピーカーの製造を開始。
- 1991年3月 - シンガポールにフォスターエレクトリック(シンガポール)Pte.Ltd.の100%出資により、インドネシアのバタムにピー.ティー.フォスターエレクトリックインドネシアを設立。
- 1993年5月 - フォスターエレクトリック(ユー.エス.エー.)Inc.の100%出資により、メキシコのチワワ州にフォスターエレクトリック(メキシコ)S.A.deC.V.を設立。
- 1995年9月 - カルバーエレクトロニックセールスInc.を完全子会社化。
- 1996年9月 - フォスターノースアメリカInc.を設立。
- 1996年10月 - カルバーエレクトロニックセールスInc.、アコースティックオーソリティーInc.、フォスターエレクトリック(ユー.エス.エー.)Inc.の3社を合併。フォスターエレクトリック(ユー.エス.エー.)Inc.を存続会社とする。
- 1999年9月 - 東証第二部より第一部に指定替え。
- 2000年9月 - フォスターエレクトリック(ユー.エス.エー.)Inc.を解散し、フォスターノースアメリカInc.がそれを吸収。その後、フォスターノースアメリカInc.の商号をフォスターエレクトリック(ユー.エス.エー.)Inc.に変更。
- 2001年10月 - 中国の広州市に広州豊達電機有限公司を設立。
- 2003年4月 - 関連会社だったフォステクスを吸収合併。
- 2006年1月 - ベトナムのビンズォンにフォスターエレクトリック(ベトナム)Co.,Ltd.を設立。
- 2006年5月 - 中国の常州市に豊達電機(常州)有限公司を設立。
- 2006年7月 - 韓国慶尚南道のESTecコーポレーションの株式を追加取得し、持分法適用関連会社化。
- 2012年3月 - ミャンマーフォスター設立。
- 2012年11月 - 本社を東京都昭島市つつじが丘に移転。
- 2014年1月 - スター精密株式会社より小型音響部品事業を譲り受け。
- 2017年10月 - タイのFSK(タイランド)Co., Ltd.の株式を取得し、連結子会社化。
DIY用スピーカーユニット
[編集]フォスター電機は「フォステクス」ブランドで数多くの自作スピーカー用スピーカーユニットを販売している。かつてはコーラル、テクニクス(松下電器、現パナソニック)など他ブランドのDIY用スピーカーユニットも発売されていたが、徐々に撤退し、80年代以降は日本メーカーではほぼフォステクスブランドが独占している。
一方、自作マニア向けの記事の執筆者としては、長岡鉄男が突出した存在であったため、結果的に同社の製品は長岡自身が発表したスピーカー設計図に数多く採用されている[1]。
なお、90年代以降から、DIY用スピーカーユニットとして日本国外メーカーの製品が輸入されるようになっており、この市場でのフォステクスブランドの寡占状態は解消されている。しかしながら、その製品数の多さで、未だにフォステクスブランドのスピーカーユニットが突出している[2]。
関連会社
[編集]- フォステクス(商標:FOSTEX) - デジタルレコーダー、PC用USB-DAC、スピーカーおよび関連製品。2003年に合併し社内カンパニーのフォステクスカンパニーとなる。
- フォスター電子
- フォスタービジネスサービス
- フォスター運輸