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ヒダサンショウウオ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ヒダサンショウウオ
ヒダサンショウウオ
ヒダサンショウウオ(幼生) Hynobius kimurae
保全状況評価
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))

準絶滅危惧(NT)環境省レッドリスト
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 両生綱 Amphibia
: 有尾目 Urodela
上科 : サンショウウオ上科
Cryptobranchoidea
: サンショウウオ科 Hynobiidae
: サンショウウオ属 Hynobius
: ヒダサンショウウオ H. kimurae
学名
Hynobius kimurae Dunn, 1923
和名
ヒダサンショウウオ
英名
Hida salamander

ヒダサンショウウオ(飛騨山椒魚、Hynobius kimurae)は、サンショウウオ科サンショウウオ属に分類される有尾類

分布

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日本和歌山県を除く関東地方以西の本州固有種

形態

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全長8-18cm。胴体の左右側面にそれぞれ入る皺(肋条)は13本。四肢は短く体形はがっしりしていて尾は丸い。体色は紫がかった暗色で背面に黄色い斑点が入ることもある。地域により体形や体色に変異がある。

卵嚢(らんのう)はバナナ状で、先端は柄のようになりこの部分を平たい石等に付着させる。卵のうは水中では青味がかった虹色に見える。孵化直後の幼生の外鰓は大型だが、成長に伴い小型になる。幼生の四肢には黒い爪状の角質がある個体もいる。

生態

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山地にある森林(主にブナ帯)に生息する。夜行性で、昼間は石や落ち葉の下などに隠れて休む。

食性は動物食で、昆虫類節足動物ミミズなどを食べる。幼生は小型の水生昆虫や甲殻類、ミミズなどを食べる。

繁殖形態は卵生で、2-5月に渓流に卵嚢に包まれた5-20個の卵を産む。卵は8週間で孵化し、幼生になる。幼生はその年の秋季か、幼生のまま越冬し翌年の夏季に変態し幼体になる。

人間との関係

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開発による生息地の破壊や、愛好家による採集などにより生息数は減少している。

関連項目

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参考文献

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  • 『原色ワイド図鑑3 動物』、学習研究社1984年、126、225頁。
  • 千石正一監修 長坂拓也編 『爬虫類・両生類800種図鑑 第3版』、ピーシーズ、2002年、293頁。
  • 『小学館の図鑑NEO 両生類・はちゅう類』、小学館2004年、19頁。

外部リンク

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