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デジタル・ドメイン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
デジタル・ドメイン
Digital Domain
種類 非公開企業
略称 DD
本社所在地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
カリフォルニア州プラヤビスタ
設立 1993年
業種 視覚効果
CGIアニメーション
代表者 ダニエル・シア(CEO)
所有者 Digital Domain Holdings Limited
関係する人物 ジェームズ・キャメロン
スタン・ウィンストン
外部リンク http://www.digitaldomain.com/
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デジタル・ドメイン(Digital Domain)は、アメリカ合衆国VFXの制作会社である。特殊効果スタッフのスタン・ウィンストンが、映画監督のジェームズ・キャメロンと共に設立した会社であり、本社はカリフォルニア州ロサンゼルスに所在する。『トゥルーライズ』『アポロ13』を経て『タイタニック』のVFXで一躍その名を轟かせ、1998年、2001年、2008年にはアカデミー科学技術賞を受賞している。

歴史

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元々はウィンストンが『ジュラシック・パーク』のCGI恐竜に感銘した夫人の薦めで自分のスタジオにデジタル部門を設立した事に始まり、当時インダストリアル・ライト&マジック(ILM)のゼネラルマネージャーであったスコット・ロスルーカスフィルム副社長も務めた)がこれを買収。ウィンストンの盟友であるキャメロンと共に、IBMCox Communications英語版の融資を受けて設立した。

1998年にキャメロンとウィンストンがオーナーを辞任する。キャメロンはこの辞任でデジタル・ドメインの権利を全て放棄。ウィンストンも再び自分のスタジオにデジタル部門を設立している。

2002年、アカデミー賞受賞の合成ソフト・Nukeを市場で販売するための子会社「D2ソフトウェア」を設立した。

2006年マイケル・ベイが買収、オーナーに就任。キャメロン時代から社長を務めてきたロスはベイと経営方針が合わず辞任。ベイはILMマイクロソフトから新しい経営陣を迎えて、新生デジタル・ドメインを構築。

2010年、デジタル・ドメインはカナダバンクーバーと、アメリカ合衆国フロリダ州ポートセントルーシーにサテライトスタジオ(支社)を開業した。

2011年デジタル・ドメインは3D映画制作会社のイン・スリー社In-Three Inc)を買収、傘下にした。

2011年4月、フロリダ州立大学College of Motion Picture Artsと提携し、デジタル・ドメイン研究所を設立[1]

2011年7月、デジタル・ドメインと、映画製作スタジオや映画館チェーンを営むインドReliance MediaWorks社(RMW)は、英国ロンドンとインド・ムンバイの2拠点に、共同でVFXと3Dステレオスコピックを専門とするポストプロダクションを設立すると発表した。両社は、今回共同で設立した2拠点のポストプロダクションを含め、DIからデジタルマスタリング、VFXからアニメーションまで全てを扱えるワールドワイドのネットワークを築き、2011年中には年4-5本の大型制作プロジェクトをこなすプロダクションを作り上げた[2]

2012年9月、デジタル・ドメインは破産。フロリダのスタジオを閉鎖。中華人民共和国北京小馬奔騰影視文化発展(ギャラピングホース)は経営難に陥ったデジタル・ドメインを買収した。買収額は3020万ドル[3][4]

2013年7月、ギャラピングホースと提携している香港の奧亮集團(サン・イノヴェーション)がデジタル・ドメインの所有権を過半数獲得、同社の傘下に置く[5]。これにより同社の幹部であったダニエル・シアがCEOに就任した[6][7]。なお、サン・イノヴェーション社は現在、デジタル・ドメイン・ホールディングス・リミテッド(Digital Domain Holdings Limited)と社名を変えている[8]

受賞歴

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デジタル・ドメイン(略称:DD)の商業チームは多くの業界トップの組織から受賞されてきたと認識されている。

2009年3月現在、DDはアカデミー賞を7度受賞している。『タイタニック』『奇蹟の輝き』『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』で3度の最高視覚効果賞。Track(トラッキングソフトウェア)、Nuke(合成ソフトウェア)、Storm(ボリュームメトリック・レンダラー)、Fsim(流体シミュレーションシステム)などの優れた技術で4度の科学技術賞を受賞している。

また、アカデミー視覚効果賞ではそれとは別に3度、『アポロ13』『トゥルーライズ』『アイ、ロボット』でノミネートされている。さらに、DDはそのすぐれたデジタル映像技術によってイギリスのアカデミー賞(BAFTA)も複数受賞し、Prix Ars ElectronicaPrix Pixel INA賞も受賞している。

DDのコマーシャル部門は、コマーシャルのトップディレクターとともに仕事をし、テレビコマーシャルにデジタル映像とアニメーションを制作している。今日までに34度のクリオ賞、8度のカンヌ国際広告祭、その他多数の広告賞を受賞している。

参加作品

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インターネット・ムービー・データベース[9]および会社サイト[10][11]より引用。

映画

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1999年まで

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2000年代

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2010年代

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2020年代

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テレビドラマ

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その他

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脚注

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  1. ^ デジタルドメインとフロリダ州立大学が、デジタルドメイン研究所を設立”. PRONEWS (2011年4月25日). 2016年3月11日閲覧。
  2. ^ デジタル・ドメインとインドの映画産業大手企業、VFX&3Dポスプロを二拠点に設立”. PRONEWS (2011年7月15日). 2016年3月11日閲覧。
  3. ^ VFX工房のデジタル・ドメインが破産”. 映画.com (2012年9月14日). 2016年3月11日閲覧。
  4. ^ 中国企業が米ハリウッドCG大手を買収”. 日本経済新聞 (2012年9月27日). 2016年3月11日閲覧。
  5. ^ Digital Domain 3.0 Becomes Part of Sun Innovation”. Business Wire (2013年7月27日). 2019年8月4日閲覧。
  6. ^ Digital Domain 3.0 Becomes Part of Sun Innovation”. Business Wire (2013年7月27日). 2016年3月11日閲覧。
  7. ^ 【プロダクション】デジタルドメイン 香港 サン・イノベーション・ホールディングス傘下に”. Inter BEE Online (2013年8月26日). 2016年3月11日閲覧。
  8. ^ Company OverviewDigital Domain Holdings Limited
  9. ^ With Digital DomainInternet Movie Database
  10. ^ Work会社サイト
  11. ^ In Production会社サイト
  12. ^ VFX in TV: S.H.I.E.L.D + Flash + Black Sails”. FXGuide (2015年6月1日). 2016年4月7日閲覧。
  13. ^ BLACK SAILS Season 3”. The Art of VFX (2015年12月29日). 2016年4月7日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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