ダーティ・フィンガーズ
『ダーティ・フィンガーズ』 | ||||
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ゲイリー・ムーア の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | 1981年 | |||
ジャンル | ハードロック | |||
時間 | ||||
レーベル | ジェット・レコード | |||
プロデュース | クリス・タンガリーディス | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャート最高順位 | ||||
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ゲイリー・ムーア アルバム 年表 | ||||
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『ダーティ・フィンガーズ[注釈 1]』(Dirty Fingers)は、北アイルランドのギタリスト、ゲイリー・ムーアが1983年に発表した5作目のスタジオ・アルバム[注釈 2]。ただし、録音順としては4作目の『コリドーズ・オブ・パワー』(1982年発売)よりも前である。
背景
[編集]ジェット・レコードと契約していた頃に録音された作品の一つで、1981年初頭より制作が進められていたが、ムーアとジェット・レコードの関係が悪化していたため、リアルタイムでは12インチ・シングル「ニュークリア・アタック」しかリリースされず、ムーアは1981年末にジェットとの契約を解除する[2]。そして、1983年に「幻のアイテム」として日本で先行発売された[2]。ムーアのアルバムとしては唯一、元テッド・ニュージェント・バンドのチャーリー・ハーンがボーカルで参加している[3]。
「ヒロシマ」は、広島市への原子爆弾投下を直接的に歌った反戦歌である[4]。「悲しき願い」は、アニマルズ等の演奏で知られる曲のカヴァーである[3]。「ニュークリア・アタック」は、ムーアが全面参加したグレッグ・レイクのソロ・アルバム『グレッグ・レイク&ゲイリー・ムーア』(1981年)にも提供されていた[5]。
反響・評価
[編集]日本のオリコンLPチャートでは8週トップ100入りし、最高31位を記録した[1]。Eduardo Rivadaviaはオールミュージックにおいて5点満点中2.5点を付け、アルバム全体に関して「『ダーティ・フィンガーズ』の収録曲は、基本的に生々しく頑固なヘヴィ・ロックの美学が貫かれており、それ故このタイトルになったのだろう」「ゲイリー・ムーアのアルバムとしては、興味深いが必聴とまでは言えない」、「レスト・イン・ピース」に関して「ムーアが1980年代に発表してきた柔和なバラードの典型」と評している[3]。
収録曲
[編集]特記なき楽曲はゲイリー・ムーア作。2.はインストゥルメンタル。
- ヒロシマ - "Hiroshima" – 4:29
- ダーティ・フィンガーズ - "Dirty Fingers" – 1:09
- バッド・ニュース - "Bad News" – 5:06
- 悲しき願い - "Don't Let Me Be Misunderstood" (Bennie Benjamin, Sol Marcus, Gloria Caldwell) – 3:37
- ラン・トゥ・ユア・ママ - "Run to Your Mama" – 4:44
- ニュークリア・アタック - "Nuclear Attack" – 5:11
- キッドナップト - "Kidnapped" – 3:50
- リアリィ・ゴナ・ロック - "Really Gonna Rock" – 3:49
- ロンリー・ナイツ - "Lonely Nights" – 3:58
- レスト・イン・ピース - "Rest in Peace" – 6:01
参加ミュージシャン
[編集]脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c 『オリコンチャート・ブックLP編(昭和45年‐平成1年)』(オリジナルコンフィデンス/1990年/ISBN 4-87131-025-6)p.136
- ^ a b 1990年再発CD (VICP-2025)ライナーノーツ(和田誠)
- ^ a b c Rivadavia, Eduardo. “Dirty Fingers - Gary Moore”. AllMusic. 2020年4月16日閲覧。
- ^ 能登原由美 (2012年). “ヒロシマ音楽譜 作品が紡ぐ復興 <7> ゲイリー・ムーア”. 中国新聞社. 2020年4月16日閲覧。
- ^ Greg Lake - Greg Lake (1981, Vinyl) | Discogs
外部リンク
[編集]- ダーティ・フィンガーズ - Discogs (発売一覧)