セバスチャン・コルダ
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2024年ムバダラ・シティDCオープンでのセバスチャン・コルダ | ||||
基本情報 | ||||
愛称 | セビー(Sebi) | |||
国籍 | アメリカ合衆国 | |||
出身地 | 同・フロリダ州 | |||
生年月日 | 2000年7月5日(24歳) | |||
身長 | 196cm | |||
体重 | 79kg | |||
利き手 | 右 | |||
バックハンド | 両手打ち | |||
ツアー経歴 | ||||
デビュー年 | 2018年 | |||
ツアー通算 | 3勝 | |||
シングルス | 2勝 | |||
ダブルス | 1勝 | |||
生涯獲得賞金 | 6,589,213 アメリカ合衆国ドル | |||
4大大会最高成績・シングルス | ||||
全豪 | ベスト8(2023) | |||
全仏 | 4回戦(2020) | |||
全英 | 4回戦(2021) | |||
全米 | 2回戦(2022・24) | |||
国別対抗戦最高成績 | ||||
デビス杯 | ベスト8(2022) | |||
キャリア自己最高ランキング | ||||
シングルス | 15位(2024年8月12日) | |||
ダブルス | 57位(2024年5月6日) | |||
2024年10月4日現在 |
セバスチャン・コルダ(Sebastian Korda, 英語発音: /səˈbæst͡ʃən ˈkɔrdə/; 2000年7月5日 - )は、アメリカ合衆国・フロリダ州ブレイデントン出身の男子プロテニス選手。ATPランキング自己最高位はシングルス15位、ダブルス57位。これまでにATPツアーでシングルス2勝、ダブルス1勝を挙げている。身長196cm、体重79kg。右利き、バックハンド・ストロークは両手打ち。
父親兼コーチは元プロテニス選手でシングルス最高2位のペトル・コルダ、母親も元プロテニス選手のレギナ・ライフルトヴァー。
7歳年上の姉のジェシカ、2歳年上の姉のネリーはともにプロゴルファー。
選手経歴
[編集]ジュニア時代
[編集]3歳からアイスホッケーを始めたが、2009年の全米オープンを現地観戦後にテニスへ切り替えた[1]。
2018年 プロ転向
[編集]2018年全豪オープンジュニア男子シングルスの決勝で曾俊欣を下し優勝した。翌2月に行われたニューヨーク・オープンでワイルドカードとして初めてATPツアー本戦入りし、1回戦でフランシス・ティアフォーに1-2で敗れた。同年5月にバイドレーシュで行われたフューチャーズのダブルスでオルランド・ルスとペアを組み初優勝を果たした。年間最終ランキングは590位。
2019年 グランドスラム初出場
[編集]2019年全豪オープンで初めてグランドスラム予選入りし、初戦で添田豪に破れた。年間最終ランキングは249位。
2020年 チャレンジャー初優勝
[編集]2020年8月に行われたウェスタン・アンド・サザン・オープンでアッティラ・バラージュ、ジル・シモンを下しATPマスターズ1000本戦初出場を果たし、1回戦でエーミル・ルースヴオリに1-2で敗れた。翌週行われた全米オープンでワイルドカードとしてグランドスラム本戦初出場。1回戦でデニス・シャポバロフに1-3で敗れた。9月に行われた全仏オープンの予選でミッチェル・クルーガー、ブレイデン・シュナー、アスラン・カラツェフを全てストレートで下し本戦進出。本戦1回戦はアンドレアス・セッピを3-1で下し、グランドスラム初勝利を挙げると、2回戦で第21シードのジョン・イズナーを、3回戦でペドロ・マルティネスを破り4回戦進出を果たした。4回戦では世界ランク2位で全仏優勝12回のラファエル・ナダルと対戦したが、1-6, 1-6, 2-6で敗れた。試合後にはナダルよりウェアに直筆メッセージを書いてもらった。11月に行われたチャレンジャー・エッケンタールでラームクマール・ラーマナータンを2-0で破り、チャレンジャーのシングルスで初優勝を挙げた。年間最終ランキングは118位。
2021年 ツアー初優勝 トップ50入り
[編集]1月のデルレイビーチ・オープンでは、1回戦のクォン・スンウを2-0を破り、ATPツアーで初勝利を挙げると、2回戦で第5シードのトミー・ポールを2-1、準々決勝で第2シードのジョン・イズナーを2-1、準決勝でキャメロン・ノリーを2-0で下し、決勝へ進出。決勝では第4シードのフベルト・フルカチュと対戦し、3-6, 3-6で敗れた。同月行われたカンペール・チャレンジャーでフィリップ・ホランスキーを2-0で下し優勝。チャレンジャー2勝目を挙げるとともに、シングルスでトップ100入りを果たす。
3月のメキシコ・オープンでワイルドカードで本戦入りし、1回戦のマリン・チリッチを2-0で下し、勝利。続く2回戦ではフェリックス・オジェ=アリアシムに0-2で敗れた。同月のマイアミ・オープンで、1回戦のラドゥ・アルボットを2-0、2回戦で第10シードのファビオ・フォニーニを2-1、3回戦で前週のドバイ・テニス選手権を優勝していた第17シードのアスラン・カラツェフを2-0、4回戦で第5シードのディエゴ・シュワルツマンを2-1で下した。準々決勝で第4シードのアンドレイ・ルブレフと対戦し、5-7, 6-7(7-9)で敗れた。5月のパルマ (en) では決勝ではマルコ・チェッキナートに6-2, 6-4のストレートで下して、ツアー初優勝を飾った。年間最終ランキングは41位。
2022年 トップ30入り
[編集]全豪オープンでは1回戦で第12シードのキャメロン・ノリーを6-3, 6-0, 6-4のストレートで圧倒して、2回戦のコランタン・ムーテを3-6, 6-4, 6-6(2), 7-5, 7-6(6)のフルセットで破り、初の3回戦進出。3回戦では第19シードのパブロ・カレーニョ・ブスタに4-6, 5-7, 7-6(6), 3-6で敗れた。BNPパリバ・オープンでは2回戦でラファエル・ナダルに敗れた。マイアミ・オープンでは3回戦でミオミル・キツマノビッチに敗退。
モンテカルロ・マスターズでは2回戦でカルロス・アルカラスをフルセットで下すも、3回戦でテイラー・フリッツに敗れた。マドリード・オープンでは2回戦でロレンツォ・ムゼッティに敗れた。ローマ・マスターズではボーティック・ファン・デ・ザンスフルプに初戦敗退。全仏オープンでは3回戦で第6シードのアルカラスに4-6, 4-6, 2-6のストレートで敗れた。
ウエスタン・アンド・サザン・オープンでは3回戦でジョン・イズナーに6-7(3), 6-1, 6-7(4)で敗れた。全米オープンでは2回戦でトミー・ポール(テニス選手)に0-6, 6-3, 6-4, 3-6, 4-6のフルセットで敗れたが、ヒホンでの決勝でアンドレイ・ルブレフに2-6, 3-6、ヨーロピアン・オープンでの決勝でフェリックス・オジェ=アリアシムに3-6, 4-3でそれぞれ敗れたが、2週連続で4度目のツアー準優勝となった。年間最終ランキングは33位。
デビスカップ2022ではデビスカップアメリカ合衆国代表として参戦。準々決勝でデビスカップイタリア代表に通算1-2でチームはベスト8進出で敗退となった。
2023年 全豪ベスト8
[編集]1月、アデレード国際1では1回戦で元世界ランキング1位のアンディ・マリーを7-6(3), 6-3、2回戦ではロベルト・バウティスタ・アグートを6-4, 6-4、準々決勝ではヤニック・シナーを7-5, 6-1、準決勝で西岡良仁を7-6(5), 1-0(途中棄権)とすべてストレートで破り、自身ツアー5度目の決勝進出。決勝では第1シードのノバク・ジョコビッチに7-6(8), 7-6(3), 4-6の接戦の末に準優勝。
全豪オープンでは第29シードで出場。1回戦ではクリスチャン・ガリンを6-4, 1-6, 6-3, 6-2、2回戦では綿貫陽介を6-2, 7-5, 6-4のストレートで破り、3回戦では第7シードのダニール・メドベージェフを7-6(7),6-3, 7-6(4)のストレート勝ちを収めた。4回戦では第10シードのホベルト・ホルカシュを3-6, 6-3, 6-2, 1-6, 7-6(7)のフルセットで退け、ベスト8入りを果たすも、準々決勝のカレン・ハチャノフ戦では6-7(5), 3-6, 0-3の時点で右手首の負傷により途中棄権を余儀なくされた。
4月、前述で負った右手首の負傷により、数ヶ月の間を開け、復帰戦となったマドリード・オープンでは2回戦でヒューゴ・グルニエに6-7(5), 6-7(7)のストレートで敗れた。
5月、BNLイタリア国際ではロマン・サフィウリンに2-6, 6-7(5)のストレートで敗れた。
6月、クイーンズ・クラブ選手権では1回戦でダニエル・エバンスを6-4 7-5で、2回戦でフランシス・ティアフォーを7-6(2) 6-3、準々決勝でキャメロン・ノリ―を6-4 7-6(1)とすべてストレートで下しベスト4進出。準決勝ではカルロス・アルカラスに3-6 4-6で敗退。
7月、ウィンブルドン選手権では第22シードとして出場するも、イジー・ベセリーに6-7(9), 6-4, 2-6, 3-6の初戦敗退となった。
8月、シティ・オープンではアレクサンダー・シェフチェンコに7-5, 6-7(4), 4-6で初戦敗退。ナショナル・バンク・オープンでは1回戦でトマス・マルティン・エチェベリーを6-3, 6-2で下すも、2回戦でアレクサンダル・ブキッチに3-6, 6-4, 6-7(5)で敗退。ウエスタン・アンド・サザン・オープンではボルナ・チョリッチに6-7(5), 4-6で初戦敗退。ウィンストン・セーラム・オープンでは準々決勝でリシャール・ガスケを4-6, 6-1, 7-6(7)で破り、ベスト4入りするも、準決勝前に棄権。全米オープンでは第31シードとして出場するも、1回戦でマートン・フチョビッチに6-7(4), 6-4, 6-7(1), 6-4, 4-6の接戦の末に初戦敗退。
9月、珠海選手権ではベスト4入りするも、準決勝で第1シードのハチャノフに5-7, 4-6で敗れた。
10月、アスタナ・オープンでは決勝進出。決勝ではアドリアン・マナリノを6-4, 3-6, 2-6の逆転で敗れ、準優勝。さらに上海マスターズでは3回戦で第2シードのダニール・メドベージェフを7-6(8), 6-2で破り、その勢いのまま準々決勝でベン・シェルトンを6-7(10), 6-2, 7-6(6)で下してマスターズ1000ベスト4入り。準決勝ではホルカシュに3-6, 4-6のストレートで敗れた。パリ・マスターズでもホルカシュに初戦敗退となり、年間最終ランキングは24位。
2024年 ツアー通算100勝
[編集]全豪オープンでは3回戦で第5シードのアンドレイ・ルブレフに2-6, 6-7(6), 4-6のストレートで敗れたが、オープン13では1回戦でヒューゴ・グルニエを6-3, 2-6, 7-6(3)で破ったことでツアー通算100勝を記録した。
マドリード・オープンではジョーダン・トンプソンと組み、ATPマスターズ1000ダブルスで優勝を果たし、ツアーダブルス初優勝を飾った。全仏オープンでは3回戦で第3シードのカルロス・アルカラスに4-6, 6-7(5), 3-6のストレートで敗れた。
人物
[編集]英語とチェコ語のバイリンガル。憧れの選手はラデク・ステパネク、ラファエル・ナダル、父親のペトル。NHLのボストン・ブルーインズのファン。
成績
[編集]- 略語の説明
W | F | SF | QF | #R | RR | Q# | LQ | A | Z# | PO | G | S | B | NMS | P | NH |
W=優勝, F=準優勝, SF=ベスト4, QF=ベスト8, #R=#回戦敗退, RR=ラウンドロビン敗退, Q#=予選#回戦敗退, LQ=予選敗退, A=大会不参加, Z#=デビスカップ/BJKカップ地域ゾーン, PO=デビスカップ/BJKカッププレーオフ, G=オリンピック金メダル, S=オリンピック銀メダル, B=オリンピック銅メダル, NMS=マスターズシリーズから降格, P=開催延期, NH=開催なし.
4大大会シングルス
[編集]大会 | 2018 | 2019 | 2020 | 2021 | 通算成績 |
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全豪オープン | A | Q1 | A | A | 0–0 |
全仏オープン | A | A | 4R | 1R | 3–2 |
ウィンブルドン | A | A | NH | 4R | 3–1 |
全米オープン | Q2 | Q1 | 1R | 0–1 |
大会最高成績
[編集]大会 | 成績 | 年 |
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ATPファイナルズ | A | 出場なし |
Next Gen ATPファイナルズ | F | 2021 |
インディアンウェルズ | 3R | 2024 |
マイアミ | QF | 2021 |
モンテカルロ | 3R | 2022 |
マドリード | 3R | 2024 |
ローマ | 3R | 2024 |
カナダ | SF | 2024 |
シンシナティ | 3R | 2022 |
上海 | SF | 2023 |
パリ | 3R | 2021 |
オリンピック | A | 出場なし |
デビスカップ | QF | 2022 |
ATPツアー決勝進出結果
[編集]シングルス: 1勝2敗
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結果 | No. | 日時 | 大会 | サーフェス | 対戦相手 | スコア |
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準優勝 | 1. | 2021年1月14日 | デルレイビーチ | ハード | フベルト・フルカチュ | 3–6, 3–6 |
優勝 | 1. | 2021年5月29日 | パルマ (en) | クレー | マルコ・チェッキナート | 6–2, 6–4 |
準優勝 | 2. | 2023年1月8日 | アデレード1 | ハード | ノバク・ジョコビッチ | 7–6(10–8), 6–7(3–7), 4–6 |
ATPチャレンジャー・ITFフューチャーズ決勝
[編集]シングルス: 2勝5敗
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結果 | 勝-敗 | 日時 | 大会 | サーフェス | 相手 | スコア |
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準優勝 | 0–1 | 2017年10月 | F33, ヒューストン | ハード | タイ=ソン・クイアットコウスキー | 2–6, 2–6 |
準優勝 | 0–2 | 2018年8月 | F21, ディケーター | ハード | ニコラス・アルバレス | 4–6, 6–3, 3–6 |
準優勝 | 0–3 | 2018年8月 | F22, エドワーズビル | ハード | アクセル・ゲシェル | 2–6, 6–4, 6–7(0–7) |
準優勝 | 0–4 | 2019年7月 | ヌルスルタン | ハード | エフゲニー・ドンスコイ | 6–7(5–7), 6–3, 4–6 |
準優勝 | 0–5 | 2019年11月 | シャンペーン | ハード | ジェフリー・ジョン・ウルフ | 4–6, 7–6(7–3), 6–7(6–8) |
優勝 | 1–5 | 2020年11月 | エッケンタール | ハード | ラームクマール・ラーマナータン | 6–4, 6–4 |
優勝 | 2–5 | 2021年1月 | カンペール | ハード | フィリップ・ホランスキー | 6–1, 6–1 |
ダブルス: 1勝1敗
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結果 | 勝-敗 | 日時 | 大会 | サーフェス | パートナー | 相手 | スコア |
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優勝 | 1–0 | 2018年5月 | バイドレーシュ | クレー | オルランド・ルス | ミヒール・デ・クローム フェリペ・メリジェニ・ロドリゲス・アウベス |
3–6, 6–2, [10–7] |
準優勝 | 1–1 | 2020年3月 | インディアンウェルズ | ハード | ミッチェル・クルーガー | デニス・クドラ タイ=ソン・クイアットコウスキー |
3–6, 6–2, [6–10] |
ジュニアグランドスラム決勝
[編集]シングルス: 1戦1勝
[編集]結果 | 年 | 大会 | サーフェス | 相手 | スコア |
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優勝 | 2018年 | 全豪オープン | ハード | 曾俊欣 | 7–6(8–6), 6–4 |
脚注
[編集]- ^ “Sebastian Korda's smart decision to trade his skates for a tennis racket”. ESPN (February 13, 2018). February 13, 2018閲覧。
外部リンク
[編集]- セバスチャン・コルダ - ATPツアーのプロフィール
- セバスチャン・コルダ - 国際テニス連盟