ジャネット・ウィンターソン
ジャネット・ウィンターソン | |
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誕生 |
1959年8月27日(65歳) マンチェスター |
職業 |
小説家、ジャーナリスト デリカテッセンのオーナー |
国籍 | イギリス |
活動期間 | 1985年 - |
代表作 | オレンジだけが果物じゃない |
主な受賞歴 |
コスタ賞 ジョン・レウェリン・ライズ賞、他 |
公式サイト | http://www.jeanettewinterson.com/ |
ウィキポータル 文学 |
ジャネット・ウィンターソン OBE(ジャネット・ウィンタースン、Jeanette Winterson OBE, 1959年8月27日 - )は、イギリスの小説家。
経歴
[編集]ウィンターソンはマンチェスターの生まれ。ペンテコステ派の夫婦が養子縁組し、宣教師にするつもりで、ランカシャーのアクリントン(Accrington)で育てた。ウィンターソンは16歳でレズビアンの関係を持ち、家を出たと言っている。オックスフォード大学セント・キャサリンズ・カレッジ(St Catherine's College, Oxford)で英文学を学んだ。ロンドンに移って、24歳で処女作『オレンジだけが果物じゃない』を出版。この作品は1985年にコスタ賞(Costa Book Awards)の処女作部門賞を受賞し、1990年にはウィンターソン自身の脚本でテレビ・シリーズ化され(『Oranges Are Not the Only Fruit』)、それもまた英国アカデミー賞最優秀ドラマ賞を受賞した。1987年にはナポレオン時代のヨーロッパを舞台にした『ヴェネツィア幻視行』で、ジョン・レウェリン・ライズ賞(John Llewellyn Rhys Prize)を受賞した。
それ以降のウィンターソンの小説は、フィジカリティ(身体性)とイマジネーション、ジェンダーの両極性、性的アイデンティティの境界に踏み込み、いくつかの文学賞を受賞した。その中で『パワー・ブック』は2002年に舞台化され、英国国立劇場(Royal National Theatre)で上演された。ウィンターソンは東ロンドン(East London, England)のスピタルフィールズ(Spitalfields)の廃屋になっていたテラスハウスを購入し、Pied-à-terre(アパートのような住居)および1階を有機農産物の店「Verde's」に改造し、自身もそこに住んでいる。
2000年まで12年間にわたってBBCラジオのアナウンサー、ペギー・レイノルズがウィンターソンのパートナーだった[1]。ガールフレンドには他に、ウィンターソンの著作権代理人でもあり、ブッカー賞作家ジュリアン・バーンズの妻のパット・カヴァナー(Pat Kavanagh)がいた。
作品
[編集]- オレンジだけが果物じゃない(Oranges Are Not the Only Fruit, 1985年) - 日本語訳:岸本佐知子(文学の冒険)(白水Uブックス)
- Boating for Beginners(1985年)
- Fit For The Future: The Guide for Women Who Want to Live Well(1986年)
- ヴェネツィア幻視行(The Passion, 1987年) - 日本語訳:藤井かよ(早川書房)
- さくらんぼの性は(Sexing the Cherry, 1989年) - 日本語訳:岸本佐知子(白水Uブックス)
- Oranges Are Not The Only Fruit: the script(1990年)
- 恋をする躰(Written on the Body, 1992年) - 日本語訳:野中柊(講談社)
- Art & Lies: A Piece for Three Voices and a Bawd(1994年)
- Great Moments in Aviation: the script(1995年)
- Art Objects(1995年)
- Gut Symmetries(1997年)
- The World and Other Places(1998年)
- パワー・ブック(The Powerbook, 2000年) - 日本語訳:平林美都子 (英宝社)
- カプリの王様(The King of Capri, 2003年)-日本語訳:柳原由紀/Ayuo(小学館)
- 灯台守の話(Lighthousekeeping, 2004年) - 日本語訳:岸本佐知子(白水Uブックス)
- 永遠を背負う男 世界の神話(Weight, 2005年) - 日本語訳:小川高義(角川書店)
- タングルレック(Tanglewreck, 2006年)−日本語訳 : 瓜生知寿子(小学館)
- The Stone Gods(2007年)
- The Battle of the Sun(2009年)
- ライオンと一角獣とわたし(The Lion, The Unicorn, and Me 2009年)- 日本語訳:池田香代子(BL出版)
- Why Be Happy When You Could Be Normal?(2011年)
- The Daylight Gate(2012年)
- フランキスシュタイン(Frankissstein: A Love Story, 2019年)- 日本語訳:木原善彦(河出書房新社)
脚注
[編集]外部リンク
[編集]- 英語版ウィキクォートに本記事に関連した引用句集があります:Jeanette Winterson
- ウィキメディア・コモンズには、ジャネット・ウィンターソンに関するカテゴリがあります。
- Jeanette Winterson's web site
- Jeanette Winterson live from the Sydney Writers' Festival Transcript of interview on her Sydney Writers' Festival 2008 Opening Address,'Get a book, get a life: How words create meaning' with Ramona Koval on The Book Show, ABC Radio National , 1 June 2008
- Jeanette Winterson's The Stone Gods Transcript of interview on The Stone Gods with Ramona Koval on The Book Show, ABC Radio National , Oct 23, 2007
- Jeanette Winterson author page by Guardian Unlimited
- Guardian podcast interview (2007)
- Rain Taxi interview (2005)
- Guardian interview (2000)
- Salon interview (1997)