オーストラリア自由党
表示
オーストラリア自由党 Liberal Party of Australia | |
---|---|
党首 | ピーター・ダットン |
成立年月日 | 1945年8月31日 |
本部所在地 | キャンベラ |
代議院議席数 |
42 / 151 (28%) |
元老院議席数 |
26 / 76 (34%) |
党員・党友数 |
50,000[1] (2019年) |
政治的思想・立場 |
中道右派[2] 保守主義[3] 自由主義[4] 古典的自由主義[5] 反共主義[6] |
公式カラー | 青 |
国際組織 | 国際民主同盟[7] |
公式サイト | liberal.org.au |
オーストラリア自由党(オーストラリアじゆうとう、英語:Liberal Party of Australia)は、オーストラリアの中道右派政党[8]。オーストラリア労働党と並ぶ二大政党の一つである。現在の党首はピーター・ダットン。
概要
[編集]1943年の連邦選挙の翌年に統一オーストラリア党(United Australia Party)を衣替えする形で生まれた。中道右派政党の国際組織、国際民主同盟に加盟している。
地方農家を支持基盤とする中道右派政党のオーストラリア国民党と、連邦および州において、保守連合と呼ばれる連合を組む場合が多い。この連合は野党のときも継続する場合が多い。オーストラリアの連邦政治において保守連合は、1996年~2007年の11年間、与党であったが、2007年11月24日投開票が行われた下院総選挙に敗北し、1983年~1996年以来の野党に転落した。2010年8月21日の総選挙でも大接戦の末、労働党に敗北を喫した。
2013年9月7日の総選挙で労働党に圧勝し、政権与党に返り咲いた。2016年7月2日の総選挙でも、国民党と保守連合を組んで過半数を維持した[9]。
しかし、スコット・モリソン政権に入って以降、気候変動対策や燃料高、住宅価格高騰などの問題をめぐって国民の不満が高まり、2022年の総選挙では労働党に第一党の座を奪われ敗北、9年ぶりの政権交代を許した[10]。
歴代党首
[編集]- 6代:マルコム・フレーザー:1975年-1983年
- 7代:アンドリュー・ピーコック:1983年–1985年
- 8代:ジョン・ハワード:1985年-1989年
- 9代:アンドリュー・ピーコック:1989年–1990年
- 10代:ジョン・ヒューソン:1990年–1994年
- 11代:アレキサンダー・ダウナー:1994年–1995年
- 12代:ジョン・ハワード:1995年–2007年
- 13代:ブレンダン・ネルソン:2007年-2008年
- 14代:マルコム・ターンブル:2008年-2009年
- 15代:トニー・アボット:2009年-2015年
- 16代:マルコム・ターンブル:2015年-2018年
- 17代:スコット・モリソン:2018年-2022年
- 18代:ピーター・ダットン:2022年-
選挙結果
[編集]代議員選
[編集]年 | 獲得議席 | 増減 | 得票数 | 得票率 | 位置 | 党首 |
---|---|---|---|---|---|---|
1946 | 15 / 76 |
15 | 1,241,650 | 28.58% | 野党 | ロバート・メンジーズ |
1949 | 55 / 121 |
40 | 1,813,794 | 39.39% | 過半数与党 | ロバート・メンジーズ |
1951 | 52 / 121 |
3 | 1,854,799 | 40.62% | 過半数与党 | ロバート・メンジーズ |
1954 | 47 / 121 |
5 | 1,745,808 | 38.31% | 過半数与党 | ロバート・メンジーズ |
1955 | 57 / 122 |
10 | 1,746,485 | 39.73% | 過半数与党 | ロバート・メンジーズ |
1958 | 58 / 122 |
1 | 1,859,180 | 37.23% | 過半数与党 | ロバート・メンジーズ |
1961 | 45 / 122 |
13 | 1,761,738 | 33.58% | 過半数与党 | ロバート・メンジーズ |
1963 | 52 / 122 |
7 | 2,030,823 | 37.09% | 過半数与党 | ロバート・メンジーズ |
1966 | 61 / 124 |
9 | 2,291,964 | 40.14% | 過半数与党 | ハロルド・ホルト |
1969 | 46 / 125 |
15 | 2,125,987 | 34.77% | 過半数与党 | ジョン・ゴートン |
1972 | 38 / 125 |
8 | 2,115,085 | 32.04% | 野党 | ウィリアム・マクマホン |
1974 | 40 / 127 |
2 | 2,582,968 | 34.95% | 野党 | ビリー・スネデン |
1975 | 68 / 127 |
28 | 3,232,159 | 41.80% | 過半数与党 | マルコム・フレーザー |
1977 | 67 / 124 |
1 | 3,017,896 | 38.09% | 過半数与党 | マルコム・フレーザー |
1980 | 54 / 125 |
13 | 3,108,512 | 37.43% | 過半数与党 | マルコム・フレーザー |
1983 | 33 / 125 |
21 | 2,983,986 | 34.36% | 野党 | マルコム・フレーザー |
1984 | 45 / 148 |
12 | 2,951,556 | 34.06% | 野党 | アンドリュー・ピーコック |
1987 | 43 / 148 |
2 | 3,175,262 | 34.41% | 野党 | ジョン・ハワード |
1990 | 55 / 148 |
12 | 3,468,570 | 35.04% | 野党 | アンドリュー・ピーコック |
1993 | 49 / 147 |
6 | 3,923,786 | 37.10% | 野党 | ジョン・ハワード |
1996 | 75 / 148 |
26 | 4,210,689 | 38.69% | 過半数与党 | ジョン・ハワード |
1998 | 64 / 148 |
11 | 3,764,707 | 33.89% | 過半数与党 | ジョン・ハワード |
2001 | 68 / 150 |
4 | 4,244,072 | 37.40% | 過半数与党 | ジョン・ハワード |
2004 | 74 / 150 |
5 | 4,741,458 | 40.47% | 過半数与党 | ジョン・ハワード |
2007 | 55 / 150 |
20 | 4,546,600 | 36.60% | 野党 | ジョン・ハワード |
2010 | 60 / 150 |
5 | 3,777,383 | 30.46% | 野党 | トニー・アボット |
2013 | 74 / 150 |
14 | 4,134,865 | 32.02% | 過半数与党 | トニー・アボット |
2016 | 60 / 150 |
14 | 3,882,905 | 28.67% | 過半数与党 | マルコム・ターンブル |
2019 | 61 / 151 |
1 | 3,989,435 | 27.97% | 過半数与党 | スコット・モリソン |
2022 | 42 / 151 |
19 | 3,502,713 | 23.89% | 野党 | スコット・モリソン |
脚注
[編集]- ^ Crowe, David (21 February 2019). “The incredibly shrunken Liberal Party and its structural challenge” (英語). The Sydney Morning Herald 19 April 2020閲覧。
- ^ “Interview with Barrie Cassidy, Insiders, ABC” (英語). Liberal Party of Australia. (2016年8月28日) 2017年6月16日閲覧。
- ^ Williams, John R. (1967). “The Emergence of the Liberal Party of Australia”. The Australian Quarterly (JSTOR) 39 (1): 7–27. doi:10.2307/20634106. JSTOR 20634106 .
- ^ Hancock, Ian (1994年). “The Origins of the Modern Liberal Party”. 2007年4月11日閲覧。 “History of Liberalism in Australia”
- ^ Liou, Kuo-Tsai (1998). Handbook of Economic Development. CRC Press. p. 357. ISBN 978-1-4616-7175-6
- ^ “ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典”. コトバンク. (2016年8月28日)
- ^ IDU Member Parties 2019.11.21閲覧。
- ^ “Interview with Barrie Cassidy, Insiders, ABC” (英語). Liberal Party of Australia. (2016年8月28日) 2017年6月16日閲覧。
- ^ 豪州総選挙、野党・労働党が敗北宣言 CNN(2016年7月10日)2017年10月28日閲覧
- ^ オーストラリアで政権交代:勝敗を分けたのは何か? しんきんアセットマネジメント投信株式会社、2022年5月23日。2023年3月29日閲覧。
外部リンク
[編集]- オーストラリア自由党 公式HP(英語)
- オーストラリア自由党 (豪日交流基金)
- オーストラリアの主な政党(クレア海外通信)