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インドリ科

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
インドリ科
インドリ
インドリ Indri indri
保全状況評価[1]
ワシントン条約附属書I
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: 霊長目 Primates
亜目 : 曲鼻亜目 Strepsirrhini
下目 : キツネザル型下目 Lemuriformes
上科 : キツネザル上科 Lemuroidea
: インドリ科 Indriidae
学名
Indriidae Burnett, 1828[2]
和名
インドリ科[3]

インドリ科(インドリか、Indriidae)は、哺乳綱霊長目に分類される科。

形態

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原猿類の現生種としては最大種であるインドリを含む[4][5]。一方でオス同士ではダイアデムシファカの方が体重は重く、インドリは後述するように尾が痕跡的であるため尾長を含めた長さはシファカ類の方が長くなる[6]。前肢よりも後肢が長く、樹上での跳躍に適している[5][7]。アバヒ属やシファカ属は尾が長いが、インドリ属では尾が痕跡的[7]

歯列は門歯が上下4本、犬歯が上顎2本、小臼歯が上下4本、大臼歯が上下6本[5]。下顎には犬歯がなく、他の原猿類と比較して上顎・下顎共に小臼歯が1本ずつ少ない[5]。腋下に1対の乳頭がある[5]

分類

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学名はIndridaeとされることもあったが、2002年にICZNの強権により原記載のIndriidaeが保持されることになった[2]

以下の現生種の分類・和名・英名は、日本モンキーセンター霊長類和名編纂ワーキンググループ(2018)に従う[3]

生態

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アバヒ属は夜行性[5][7]

主に植物の葉や果実を食べる[5]

人間との関係

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森林伐採や採掘による生息地の破壊や分断、食用の狩猟などにより生息数が減少している種もいる[4]。1975年のワシントン条約発効時から、科単位でワシントン条約附属書Iに掲載されている[1]

画像

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出典

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  1. ^ a b UNEP (2021). Indri indri. The Species+ Website. Nairobi, Kenya. Compiled by UNEP-WCMC, Cambridge, UK. Available at: www.speciesplus.net. [Accessed 01/08/2021]
  2. ^ a b Bulletin of Zoological Nomenclature. "Opinion 1995 (Case 3004) Loridae Gray, 1821 Galagidae Gray, 1825 and Burnett, 1825 Indriidae (Mammals Primates): conserved as the correct original spellings," Bulletin of Zoological Nomenclature, Volume 59, 2002, Pages 65 - 67.
  3. ^ a b 日本モンキーセンター霊長類和名編纂ワーキンググループ 「日本モンキーセンター 霊長類和名リスト 2018年11月版」(公開日2018年12月16日・2021年8月1日閲覧)
  4. ^ a b 小山直樹 「ニシアバヒ」「インドリ」「カンムリシファカ(ダイアデムシファカ)」「タターサルシファカ」「ヴェローシファカ」『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ8 太平洋、インド洋』小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著、講談社、2001年、157 - 159頁。
  5. ^ a b c d e f g J. I. Pollock 「インドリとシファカ」上原重男訳『動物大百科 3 霊長類』伊谷純一郎監修 D.W.マクドナルド編、平凡社、1986年、27 - 29頁。
  6. ^ Aleta Quinn & Don E. Wilson, "Indri indri," Mammalian Species, No. 694, American Society of Mammalogists, 2002, Pages 1 - 5.
  7. ^ a b c 岩本光雄 「サルの分類名(その8:原猿)」『霊長類研究』第5巻 2号、日本霊長類学会、1989年、129 - 141頁。

関連項目

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