お化けかるた
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お化けかるた(おばけかるた)は、お化けや妖怪を題材にしたかるたの通称である。妖怪かるたとも呼ばれる。
江戸時代後期から大正時代中頃にかけて流行した江戸妖怪かるたが元になっており、いろはかるたの一種。現代でも絵本作家の川端誠などが現代風にアレンジした『お化けかるた』を発表している。
読み札には「やなぎの下のうぶめ」などと書かれており、遊んでいるうちに絵札に描かれた妖怪の容姿や特性を覚えることが出来る。
妖怪研究家として知られる作家の京極夏彦は「妖怪かるたに描かれている妖怪は、妖怪として完成している」と語っている。
絵札
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いどから出るさらやしき
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ろくろくびのあぶらなめ
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はにふむらのかさね
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にかいからでるももんじい
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へいごしのゆうれい
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とさの海のようぐわい
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りよくのしんくわ
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ぬへのばけ物
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るすの間に出るばけ物
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かめやまのばけ物
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れん木のばけもの
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そらをとぶ人玉
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ねどこへ出るかみひきねん
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うすい峠のしゆもくむすめ
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ゐなかむらから出る狐火
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おきに見へる舟ゆうれい
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楠のぼうこん
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やなぎの下のうぶめ
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まつやまむらのくわい
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ふるでらのばけほんぞん
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こはだ小平治のしうねん
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てん神下のけせうやしき
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ゆきふりに出るゆき女郎
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めぐまむらのばけごぜ
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みこしがたけみこし入道
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しただし小僧のとうふなめ
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ゑのくまのくび
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せん中のくわい海坊主
関連書籍
[編集]- 江戸妖怪かるた(1998年、多田克己編、国書刊行会)ISBN 4-336-04112-1