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おうりゅう (潜水艦)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
おうりゅう
基本情報
建造所 三菱重工業神戸造船所
運用者  海上自衛隊
艦種 通常動力型潜水艦
級名 そうりゅう型潜水艦
建造費 660億円
艦歴
発注 平成27年度
起工 2015年11月16日
進水 2018年10月4日
就役 2020年3月5日
要目
基準排水量 2,950トン
水中排水量 4,200トン
長さ 84m
9.1m
高さ 10.3m
吃水 8.5m
機関 ディーゼル・エレクトリック方式
(水上:3,900ps/水中:8,000ps)
12V25/25SBディーゼル機関 × 2基
推進電動機 × 1基
リチウムイオン電池
推進器 スクリュープロペラ × 1軸
速力 水上:13ノット (24 km/h)
水中:20ノット (37 km/h)
潜航深度 未発表
乗員 65名
兵装 HU-606 533mm魚雷発射管 × 6門
89式 魚雷
ハープーン
C4ISTAR ZYQ-31 指揮管制支援ターミナル
情報処理装置(TDBS)
ZQX-11 潜水艦戦術状況表示装置
ZYQ-51 潜水艦発射管制装置
レーダー ZPS-6F 対水上捜索用 × 1基
ソナー ZQQ-7B 統合式
探索装置・
その他装置
潜望鏡
電子戦
対抗手段
ECM
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おうりゅう(ローマ字:JS Oryu, SS-511)は、海上自衛隊潜水艦。艦名は「豊富な知識を持つ縁起の良い龍」を意味する凰龍(おうりゅう)から名付けられた[1][2]そうりゅう型潜水艦の11番艦。従来までのスターリング機関鉛蓄電池を廃し、リチウムイオン蓄電池GSユアサ製)を搭載するよう改設計されており[3][4]、世界で初めて機関の構成要素にリチウムイオン蓄電池を採用した潜水艦である[5]。建造費は約660億円[6]

艦歴

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「おうりゅう」は、中期防衛力整備計画(23中期防)に基づく平成27年度計画2900トン型潜水艦8126号艦として、三菱重工業神戸造船所で2015年11月16日に起工され、2018年10月4日に命名・進水、2020年3月5日に引渡式・自衛艦旗授与式が挙行され[7]、就役した。第1潜水隊群第3潜水隊に編入され呉基地に配備された[6]

2021年8月20日から9月22日にかけて、日本からグアム島に至る海域において実施された令和3年度第1回米国派遣訓練(潜水艦)に参加した[8]

歴代艦長

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歴代艦長(特記ない限り2等海佐
氏名 在任期間 出身校・期 前職 後職 備考
艤装員長
岡本雄二 2018.10.4 - 2020.3.4 防大42期 もちしお艦長 おうりゅう艦長
 艦長
1 岡本雄二 2020.3.5 - 2021.6.17 防大42期 おうりゅう艤装員長 潜水艦教育訓練隊  
2 村野史雄 2021.6.18 - 2023.2.16 潜水艦教育訓練隊 潜水艦隊司令部
3 山本裕充 2023.2.17 - 潜水艦隊司令部幕僚

脚注

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  1. ^ 海自の最新鋭潜水艦「おうりゅう」進水式 神戸”. 産経West. 産経新聞 (2018年10月4日). 2018年10月4日閲覧。
  2. ^ 命名・進水式-平成30年度”. www.mod.go.jp. 海上自衛隊. 2021年12月7日閲覧。
  3. ^ 「潜水艦、音なしで長時間/三菱重 リチウムイオン電池搭載」『日本経済新聞』朝刊2018年10月5日(企業1面)2018年10月7日閲覧。
  4. ^ 世界初のリチウムイオン電池システムを搭載した潜水艦の実現”. 防衛基盤整備協会. 2021年10月21日閲覧。
  5. ^ 潜水艦「おうりゅう」引き渡し 世界初、リチウムイオン電池搭載 三菱重工神戸 神戸新聞 2020年3月5日
  6. ^ a b 世界初のリチウムイオン電池搭載の新潜水艦「おうりゅう」が海上自衛隊に引き渡し”. Yahoo!ニュース. 高橋浩祐. 2020年3月5日閲覧。
  7. ^ 潜水艦「おうりゅう」の引渡式・自衛艦旗授与式について” (PDF). 海上自衛隊 (2020年3月3日). 2022年4月22日閲覧。
  8. ^ 令和3年度第1回米国派遣訓練(潜水艦)について” (PDF). 海上自衛隊 (2021年7月28日). 2022年4月22日閲覧。

外部リンク

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