コンテンツにスキップ

エウステノプテロン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。Cyclops (会話 | 投稿記録) による 2008年5月10日 (土) 12:55個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (構成変更(概要-言語解説-生物解説<骨格図-化石写真-1-2>-関連)。テンプレに新画。本文加筆・推敲)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

?ユーステノプテロン

エウステノプテロン・フォオルディ
Eustenopteron foordi
分類
界 :動物界 Animalia
門 :脊索動物門 Chordata
亜門 :脊椎動物亜門 Vertebrata
上綱 :魚上綱 Pisciformes
 :硬骨魚綱 Osteichthyes
 :総鰭目 Sarcopterygii
亜目 :扇鰭亜目 Tetrapodomorpha
下目 :オステオレピス下目
Osteolepidida
 : ユーステノプテロン科
Tristichopteridae
 : ユーステノプテロン
Eusthenopteron
  • E. foordi (模式種) Whiteaves, 1881
  • E. savesoderberghi
  • E. waengsjoei
  • E. wenjukowi

ユーステノプテロンEusthenopteron)は、約3億8,500万年前(デヴォン紀後期)の北アメリカおよびヨーロッパに生息していた硬骨魚類の一種である。

学名はギリシア語起源のラテン語eustheno- (力強い、たくましい) + pteron (羽、翼、)」で構成されており、「力強い鰭(を持つもの)」との意味である。なお、「ユーステノプテロン」は日本語による慣習読みであり、本来のラテン語音(学名)は「エウステノプテロン」という。中国語名「真掌鰭魚」。

ファイル:Eusthenopteron.gif
ユーステノプテロンの骨格図
ファイル:Eustenopteron foordi.jpg
Eustenopteron foordi の化石

本種は、際立った特徴として骨のついた頑丈な鰭を有しており、植物の繁茂する河床に生き、密生した植物をかき分けながら泳いでいたものと考えられている。また、当時彼らが生息していた場所では水の流れが滞って酸欠状態に陥ることが珍しくなかったと推測される。このことから、彼らは現在の肺魚と同じように肺で呼吸をしていたと考えられる。さらには、鰭内部の骨や背骨、頭骨の構造が最古の両生類に近い特徴を示しており、両生類の直接的祖先、もしくは、その近縁と見なされている。

体長は約30-120cm。他の魚類を食べていたと思われる。

関連項目