小谷賢
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小谷 賢 (こたに けん) | |
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生誕 | 日本京都府 |
研究分野 | 国際政治学 |
研究機関 |
防衛研究所 日本大学 |
出身校 |
立命館大学(学士) ロンドン大学キングス・カレッジ(修士) 京都大学(修士・博士) |
博士課程 指導教員 | 中西輝政 |
他の指導教員 |
ブライアン・ボンド マイケル・ドックリル 西井正弘 足立 幸男 |
主な受賞歴 | 山本七平賞奨励賞(2007年) |
プロジェクト:人物伝 |
小谷 賢(こたに けん、1973年9月 - )は、日本の歴史学者・国際政治学者。専門はイギリス政治外交史、インテリジェンス研究。博士(人間・環境学)(2004年)。日本大学危機管理学部教授[1]。
経歴
[編集]学歴
[編集]- 1973年 京都府生まれ。
- 1992年 京都教育大学教育学部附属高等学校卒業。
- 1996年 立命館大学国際関係学部卒業。
- 1998年 京都大学大学院人間 · 環境学研究科修士課程修了、同博士後期課程進学。
- 2000年 ロンドン大学キングス・カレッジ大学院修士課程修了。(指導教員はブライアン・ボンド、マイケル・ドックリル)
- 2004年 京都大学大学院人間 · 環境学研究科博士後期課程修了、博士(人間・環境学)の学位を取得、学位論文は、『イギリス外交政策の源泉 : 1940-41年におけるイギリスの対日政策とインテリジェンス』[2]。
研究歴
[編集]- 2004年 防衛庁防衛研究所戦史部教官
- 2008年 - 2009年 英国王立防衛安全保障研究所 (RUSI)(兼任)
- 2011年 同戦史研究センター主任研究官、兼、防衛大学校講師
- 2016年 日本大学危機管理学部教授
- 2024年 ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)客員研究員[3]
受賞歴
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著書
[編集]単著
[編集]- 『イギリスの情報外交――インテリジェンスとは何か』(PHP研究所[PHP新書], 2004年)
- 『日本軍のインテリジェンス――なぜ情報が活かされないのか』(講談社選書メチエ, 2007年)
- 『モサド――暗躍と抗争の六十年史』(新潮社[新潮選書], 2009年)
- 増補版『モサド――暗躍と抗争の70年史』(早川書房[ハヤカワ文庫NF], 2018年)
- 『インテリジェンス――国家・組織は情報をいかに扱うべきか』(筑摩書房[ちくま学芸文庫], 2012年)
- 『インテリジェンスの世界史――第二次世界大戦からスノーデン事件まで』(岩波書店[岩波現代全書], 2015年)
- 『日本インテリジェンス史――旧日本軍から公安、内調、NSCまで』(中央公論新社[中公新書], 2022年)
英文著作
[編集]- Japanese Intelligence in World War II, Osprey Publishing, 2009.
- Daniel Marston (ed.) The Pacific War Companion: From Pearl Harbor to Hiroshima, Osprey Publishing, 2005. - 共著
- Philip Davies (eds.) Intelligence Elsewhere: Spies and Espionage outside the Angloshpere, 2012. - 共著
- Rober Dover (ed.) Routledge Companion to Intelligence Studies, 2013. - 共著
- Takashi Inoguchi (ed.) The SAGE Handbook of Asian Foreign Policy, 2019. - 共著
- Gred Kennedy (ed.) Defense Engagement since 1900 - Global Lessons in Soft Power, 2020. - 共著
訳・監訳
[編集]- マーク・マゼッティ『CIAの秘密戦争』 池田美紀訳(早川書房, 2016年/ハヤカワ文庫NF, 2017年)。監訳・巻末解説
- ロネン・バーグマン『イスラエル諜報機関暗殺作戦全史』(早川書房(上下), 2020年)。監訳・巻末解説
- リチャード・J・サミュエルズ『特務―日本のインテリジェンス・コミュニティの歴史』(日本経済新聞出版、2020年)
共著
[編集]- 『世界のインテリジェンス――21世紀の情報戦争を読む』(PHP研究所, 2007年)。他6名との共著
- 『日本と日本軍の失敗のメカニズム 間違いはなぜ繰り返されるのか』(中央公論新社, 2013年)。他9名との共著
- 『国際政治史における軍縮と軍備管理』(日本経済評論社, 2017年)。他7名との共著
- 『日本近現代史講義――成功と失敗の歴史に学ぶ』(中公新書, 2019年)。他14名との共著
- 『禁忌の兵器――パーリア・ウェポンの系譜学』(日本経済評論社, 2020年)。他12名との共著
- 『アジアをめぐる大国興亡史1902-1972年』(PHP研究所, 2020年)。他11名との共著
共編著
[編集]- 中西輝政『インテリジェンスの20世紀――情報史から見た国際政治』(千倉書房, 2007年、増補版2012年)
- 情報史研究会編『名著で学ぶインテリジェンス』(日本経済新聞出版社〈日経ビジネス文庫〉, 2008年)。会の代表[注釈 1]。メンバーは「ヴェノナ」の訳者でもある。
論文
[編集]- 「システムの衰微するとき――ウィーン体制の脆弱性とクリミア戦争」『社会システム研究』3号(2000年)
- 「イギリス情報部の対日イメージ 1937-1941――情報分析と現実とのギャップ」『国際政治』129号(2002年)
- 「日本海軍とラットランド英空軍少佐――1930年代における日本海軍の諜報活動とイギリス情報部」『軍事史学』38巻2号(2002年)
- 「サッチャー外交の形成過程――第一次サッチャー政権(1979-1983)とローデシア、フォークランド問題」『社会システム研究』6号(2003年)
- 「1941年2月の極東危機とイギリス情報部」『軍事史学』39巻1号(2003年)
- 「イギリスの外交戦略とインテリジェンス――南部仏印進駐問題とイギリスの対応を例に」『国際安全保障』31巻3号(2003年)
- "Could Japan Read Allied Signal Traffic?: Japanese Codebreaking and the Advance into French Indo-China, September 1940", Intelligence and National Security, vol. 20, no. 2(2005).
- 「戦略決定におけるインテリジェンスの役割」『年報戦略研究』3号(2005年)
- "Japanese Intelligence and the Soviet-Japanese border conflicts in the 1930s"(『戦史研究年報』第11号 2008年3月)
- 「日中戦争における日本軍のインテリジェンス」(研究ノート:軍事史学編『日中戦争再論』錦正社 2008年3月)
- 「日本軍とインテリジェンス—成功と失敗の事例から」(『防衛研究所紀要』 第11巻1号 2008年11月)
- 「スエズ危機におけるイギリスの政策決定過程と外務次官事務局(PUSD)」(『国際政治』第160号 2010年3月)
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 機関紙『情報史研究』を発行
出典
[編集]- ^ “小谷 賢 (Ken KOTANI) - マイポータル - researchmap”. researchmap.jp. 2024年4月20日閲覧。
- ^ 国立国会図書館. “博士論文『イギリス外交政策の源泉 : 1940-41年におけるイギリスの対日政策とインテリジェンス』”. 2023年4月6日閲覧。
- ^ LSEウェブサイト:Department of International History, LSE
- ^ 山本七平賞受賞作品一覧
外部リンク
[編集]- 日本大学研究者情報システム
- 小谷賢 - researchmap
- 小谷賢 - 防衛省防衛研究所(2016年4月1日アーカイブ) - 国立国会図書館Web Archiving Project
- 日本のインテリジェンス体制-変革へのロードマップ - PHP「日本のインテリジェンス体制の変革」研究会(2016年6月)
- ジレンマ+
- BOOKSCAN × 著者インタビュー
- SYNODOS データに付加価値を与える-インテリジェンスとは何か
- 知識と論理的思考がもたらすインテリジェンス
- 「危機管理に強い」という政権 でもその中身は?(『NHK政治マガジン』2020年1月8日)