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『クロスアイド・ハート』
キース・リチャーズスタジオ・アルバム
リリース
録音 ジェルマーノ・スタジオ[1]
アディショナル・レコーディング:ワン・イースト・レコーディング、ブルックリン・レコーディング、ロイヤル・レコーディング・スタジオ[1]
ジャンル ロックブルースカントリーレゲエ
時間
レーベル リパブリック・レコード
マインドレス・レコード
プロデュース キース・リチャーズ、スティーヴ・ジョーダン
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 1位(オーストリア[2]
  • 3位(ドイツ[3]
  • 4位(オランダ[4]、スイス[5]、ノルウェー[6]
  • 5位(ニュージーランド[7]
  • 6位(日本[8]
  • 7位(イギリス[9]、イタリア[10]、スウェーデン[11]、フランス[12]
  • 8位(デンマーク[13]、ベルギー・フランデレン地域[14]、ベルギー・ワロン地域[15]
  • 11位(アメリカ[16]
  • 12位(スペイン[17]
  • 14位(ポルトガル[18]
  • 15位(オーストラリア[19]
  • 25位(フィンランド[20]
  • キース・リチャーズ アルバム 年表
    Vintage Vinos
    (2010年)
    クロスアイド・ハート
    (2015年)
    テンプレートを表示

    クロスアイド・ハート』(Crosseyed Heart)は、ローリング・ストーンズギタリストであるキース・リチャーズ2015年に発表した、ソロ名義では3作目のスタジオ・アルバム

    背景

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    メイン・オフェンダー〜主犯〜』(1992年)以来23年ぶりのソロ・アルバムで、リチャーズは「俺はストーンズが活動停止していた頃に、このアルバムを作っていた。でも残念ながら、ちょうどアルバムが完成した頃ストーンズが活動再開した(笑)。それから何年か、発売するのに良いタイミングを待っていたんだ」と語っている[21]。過去のソロ・アルバムと同様、リチャーズのリーダー・バンド「エクスペンシヴ・ワイノーズ」のメンバーが参加しているが、今回は各メンバーが多忙だったため、主にリチャーズとスティーヴ・ジョーダンの二人でリズム・トラックが録音され[22]、リチャーズは15曲中10曲でベースも弾いている[1]

    「ラヴ・オーヴァーデュー」は、レゲエ・ミュージシャンのグレゴリー・アイザックスが1974年にシングル・ヒットさせた曲のカヴァーである[23]。「グッドナイト・アイリーン」はレッドベリーのカヴァーで、リチャーズによれば、トム・ウェイツからレッドベリーに関する書籍を贈られたのをきっかけに、この曲を取り上げたという[21]

    本作のレコーディングには、ローリング・ストーンズと親交の深いボビー・キーズも参加したが、キーズは本作のリリース前の2014年12月に死去した[22][24]。「ナッシング・オン・ミー」にはアーロン・ネヴィルがゲスト参加しており、リチャーズは本作に先がけて、ネヴィルのアルバム『マイ・トゥルー・ストーリー』で共同プロデューサーを務めた[25]。「イリュージョン」にはノラ・ジョーンズがゲスト・ボーカリストとして参加しており、リチャーズはローリング・ストーンズの楽曲「ギミー・シェルター」(メリー・クレイトンが参加)と同様「女性側のストーリーが必要」と判断したことからジョーンズを起用した[21]。「ラヴァーズ・プリー」には、スタックス・レコードのソングライター/キーボーディストであったスプーナー・オールダムが参加した[25]

    2015年7月17日には、本作からの先行シングル「トラブル」がリリースされた[24]

    反響・評価

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    アメリカでは5週Billboard 200入りし、リチャーズのソロ・アルバムとしては最高の11位を記録した[16]全英アルバムチャートでは4週トップ100入りして最高7位を記録し、ソロ名義では初の全英トップ10アルバムとなった[9]。オーストリアのアルバム・チャートでは初登場1位となり、9週トップ100入りした[2]

    Stephen Thomas Erlewineはオールミュージックにおいて5点満点中4点を付け「それほど鋭利なアルバムではない。キースはもはや、ストーンズおよび文化に対する貢献をいちいち証明するまでもない存在で、自分がずっと好きだったブルース、ロックンロール、カントリー、フォークを楽しそうに演奏しつつ、彼ならではのオープン・コードのブギーも挿入している」と評している[26]。デイヴ・シンプソンは『ガーディアン』紙のレビューで5点満点中4点を付け「古いブルースの曲、ストーンズ的な荒れ狂うロック、グレゴリー・アイザックスの卓越したカヴァー、さらにずる賢く逮捕を逃れている無法者の曲"Trouble"などが、美しく演奏されている」と評している[27]。また、George de StefanoはPopMattersのレビューで10点満点中7点を付け「丹念に作り込まれているがルースでもあり、老人のレコードとも、ストーンズの次作への繋ぎとも思えない」と評している[28]

    収録曲

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    特記なき楽曲はキース・リチャーズとスティーヴ・ジョーダンの共作。

    1. クロスアイド・ハート - "Crosseyed Heart" (Keith Richards) - 1:52
    2. ハートストッパー - "Heartstopper" - 3:04
    3. アムネシア - "Amnesia" - 3:35
    4. ロブド・ブラインド - "Robbed Blind" (K. Richards) - 4:00
    5. トラブル - "Trouble" - 4:17
    6. ラヴ・オーヴァーデュー - "Love Overdue" (Gregory Isaacs) - 3:28
    7. ナッシング・オン・ミー - "Nothing on Me" - 3:47
    8. サスピシャス - "Suspicious" (K. Richards) - 3:42
    9. ブルース・イン・ザ・モーニング - "Blues in the Morning" - 4:26
    10. サムシング・フォー・ナッシング - "Something for Nothing" - 3:28
    11. イリュージョン - "Illusion" (K. Richards, Steve Jordan, Norah Jones) - 3:48
    12. ジャスト・ア・ギフト - "Just a Gift" - 4:01
    13. グッドナイト・アイリーン - "Goodnight Irene" (Huddie Ledbetter, John A. Lomax) - 5:46
    14. サブスタンシャル・ダメージ - "Substantial Damage" - 4:21
    15. ラヴァーズ・プリー - "Lover's Plea" (K. Richards, S. Jordan, David Porter) - 4:23

    日本盤ボーナス・トラック

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    1. ラヴ・オーヴァーデュー featuring リー・"スクラッチ"・ペリー - "Love Overdue featuring Lee "Scratch" Perry" (G. Isaacs) - 3:27

    参加ミュージシャン

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    脚注

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    1. ^ a b c CD英文ブックレット内クレジット
    2. ^ a b Keith Richards - Crosseyed Heart - austriancharts.at
    3. ^ Offizielle Deutsche Charts
    4. ^ Keith Richards - Crosseyed Heart - dutchcharts.nl
    5. ^ Keith Richards - Crosseyed Heart - hitparade.ch
    6. ^ norwegiancharts.com - Keith Richards - Crosseyed Heart
    7. ^ charts.org.nz - Keith Richards - Crosseyed Heart
    8. ^ クロスアイド・ハート - キース・リチャーズ”. オリコン. 2023年11月5日閲覧。
    9. ^ a b KEITH RICHARDS songs and albums | full Official Chart History
    10. ^ italiancharts.com - Keith Richards - Crosseyed Heart
    11. ^ swedishcharts.com - Keith Richards - Crosseyed Heart
    12. ^ lescharts.com - Keith Richards - Crosseyed Heart
    13. ^ danishcharts.com - Keith Richards - Crosseyed Heart
    14. ^ Keith Richards - Crosseyed Heart - ultratop.be
    15. ^ Keith Richards - Crosseyed Heart - ultratop.be
    16. ^ a b Keith Richards - Chart History - Billboard 200”. Billboard. 2023年11月5日閲覧。
    17. ^ spanishcharts.com - Keith Richards - Crosseyed Heart
    18. ^ portuguesecharts.com - Keith Richards - Crosseyed Heart
    19. ^ australian-charts.com - Keith Richards - Crosseyed Heart
    20. ^ finnishcharts.com - Keith Richards - Crosseyed Heart
    21. ^ a b c Collis, Clark (2015年8月31日). “Keith Richards talks solo album, documentary, and trying to get the Stones back in the studio”. Entertainment Weekly. Meredith Corporation. 2023年11月5日閲覧。
    22. ^ a b CD英文ライナーノーツ(アンソニー・デカーティス)
    23. ^ Keith Richards Releases 'Crosseyed Heart'”. Santa Barbara Independent (2015年11月11日). 2023年11月5日閲覧。
    24. ^ a b Britton, Luke Morgan (2015年7月9日). “Keith Richards announces first solo album in 23 years, 'Crosseyed Heart'”. NME. 2023年11月5日閲覧。
    25. ^ a b Sexton, Paul (2015年7月9日). “Keith Richards Has A 'Crosseyed Heart'”. uDiscoverMusic. 2023年11月5日閲覧。
    26. ^ Erlewine, Stephen Thomas. “Keith Richards - Crosseyed Heart Album Reviews, Songs & More”. AllMusic. 2023年11月5日閲覧。
    27. ^ Simpson, Dave (2015年9月17日). “Keith Richards: Crosseyed Heart review - everything a fan could hope for”. The Guardian. Guardian News & Media. 2023年11月5日閲覧。
    28. ^ Stefano, George de (2015年10月12日). “Keith Richards: Crosseyed Heart”. PopMatters. 2023年11月5日閲覧。

    外部リンク

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