荒立神社

宮崎県西臼杵郡高千穂町にある神社

荒立神社(あらたてじんじゃ)は、宮崎県西臼杵郡高千穂町大字三田井に鎮座する神社である。

荒立神社
所在地 宮崎県西臼杵郡高千穂町大字三田井宮尾野
位置 北緯32度42分42.2秒 東経131度19分01.5秒 / 北緯32.711722度 東経131.317083度 / 32.711722; 131.317083 (荒立神社)座標: 北緯32度42分42.2秒 東経131度19分01.5秒 / 北緯32.711722度 東経131.317083度 / 32.711722; 131.317083 (荒立神社)
主祭神 猿田彦命
天鈿女命
社格 旧村社
創建 不明
本殿の様式 切妻造
別名 荒立(建)宮
札所等 高千穂八十八社
例祭 7月29日
1月第2日曜日
地図
荒立神社の位置(宮崎県内)
荒立神社
荒立神社
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祭神

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猿田彦命(さるたひこのみこと)と天鈿女命(あめのうずめのみこと) の2柱を主祭神とし、大年神、迫天満、当地一帯に住む興呂木(こおろぎ)家の先祖を祀る。猿田彦命は記紀天孫降臨の道案内をした神であると記され、道開きの神として知られ、また、天鈿女命は同じく記紀に天照大神天の岩戸に隠れた際に、楽しげに舞い踊った神として知られている。こうしたことから、交通安全、五穀豊穣、商売繁盛、厄除、夫婦和合、安産、長寿祈願、芸事の上達、厄除け、子宝、長寿などに利益があるとされている。

歴史

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明治時代になって村社に列し、明治末(20世紀初頭)の神社合祀政策により高千穂神社に合祀され廃社とされるが、後に復社されて現在に至る。

文化財

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銅鰐口(どうわにぐち):1380年にあたる「天授六(年)十二月十三日」」の銘があり、紀年銘のある鰐口としては県内現存最古のもの。2018年(平成30年)9月10日に宮崎県指定有形文化財に指定された[1]

なお、当神社に伝わった神像4躯は、高千穂神社に合祀された際に同神社へ移されたため、現在は高千穂神社所蔵となっている。宮崎県指定有形文化財(美術工芸品)に指定されていたが[2]、2020年(令和2年)9月30日付で国の重要文化財に指定された[3](高千穂神社の文化財節も参照)。

社殿

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本殿は桁行2間梁行2間の切妻造平入。

脚注

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  1. ^ 銅鰐口(宮崎県公式-みやざきの文化財情報)
  2. ^ 【10月定例教育委員会付議資料】議題第22号指定解除(宮崎県)
  3. ^ 木造神像〈男神坐像1躯・女神坐像1躯〉附:木造神像2躯(宮崎県公式-みやざきの文化財情報)

外部リンク

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  • [1](高千穂町観光協会「公式ホームページ」)