玉前神社
千葉県長生郡一宮町にある神社
玉前神社(たまさきじんじゃ)は、千葉県長生郡一宮町一宮にある神社。式内社(名神大社)、上総国一宮。旧社格は国幣中社で、現在は神社本庁の別表神社。
玉前神社 | |
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拝殿 | |
所在地 | 千葉県長生郡一宮町一宮3048 |
位置 | 北緯35度22分33.95秒 東経140度21分37.74秒 / 北緯35.3760972度 東経140.3604833度座標: 北緯35度22分33.95秒 東経140度21分37.74秒 / 北緯35.3760972度 東経140.3604833度 |
主祭神 | 玉依姫命 |
社格等 |
式内社(名神大) 上総国一宮 旧国幣中社 別表神社 |
創建 | 不詳 |
本殿の様式 | 権現造 |
例祭 | 9月13日(十二社祭り・上総裸祭り) |
地図 |
祭神
編集祭神は次の1柱[1]。
『延喜式』神名帳を始めとして文献上は祭神は1座とされているが、古社記には鵜茅葺不合命の名が併記されている[2]。そのほかに『大日本国一宮記』では前玉命とし、また天明玉命とする説もあった。
歴史
編集概史
編集永禄年間(1558年-1570年)の戦火により社殿および古記録等が焼失したため、創建年代は不明。他の文献等により、少なくとも鎮座以来1,200年以上経過していることは間違いないとされる。
延長5年(927年)成立の『延喜式神名帳』では、上総国埴生郡に「玉前神社 名神大」と記載され、名神大社に列している。また、上総国一宮として崇敬を受けたとされる。
1871年(明治4年)近代社格制度において国幣中社に列した。1900年(明治33年)と1923年(大正12年)には社殿等の改修が行われた。
神階
編集境内
編集社殿は本殿・幣殿・拝殿がつながった権現造である。いずれも江戸時代の貞享4年(1687年)の造営で、千葉県指定文化財に指定されている。
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本殿
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境内
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神楽殿
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一の鳥居
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境内にある「さざれ石」
摂末社
編集- 招魂殿 - 祭神:一宮出身の戦没者325柱。
- 十二社 - 一宮町内にあった12社を合祀。
- 三峯神社
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招魂殿
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十二社
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三峯神社
祭事
編集年間祭事
編集年間祭事一覧
例祭
編集例祭は9月13日に行われる。「上総十二社祭り」または「上総裸祭り」といわれる裸祭り。千葉県の無形民俗文化財指定。
上総神楽
編集約300年近い歴史を持つ太太神楽。かつては36座あったが現在は25座を伝承。年に数度奉納される。千葉県の無形民俗文化財指定。
文化財
編集重要文化財(国指定)
編集- 梅樹双雀鏡 (ばいじゅそうじゃくきょう)(工芸品) - 千葉県立中央博物館大多喜城分館に寄託。昭和28年11月14日指定。
千葉県指定文化財
編集- 有形文化財
- 玉前神社社殿と棟札(建造物) - 平成8年3月22日指定。
- 無形民俗文化財
- 玉前神社神楽 - 昭和33年4月23日指定。
- 上総十二社祭り - 平成15年3月28日指定。
一宮町指定文化財
編集- 有形文化財
- 萌黄縅胴丸(工芸品) - 千葉県立中央博物館大多喜城分館に寄託。昭和56年6月17日指定。
- 松喰鶴鏡(工芸品) - 千葉県立中央博物館大多喜城分館に寄託。昭和52年10月28日指定。
- 蓬莢鏡(工芸品) - 千葉県立中央博物館大多喜城分館に寄託。昭和52年10月28日指定。
- 里見義頼寄進状(古文書) - 千葉県立中央博物館大多喜城分館に寄託。昭和52年10月28日指定。
- 史跡
- 芭蕉の句碑 - 平成4年1月14日指定。
- 天然記念物
- イヌマキの群生 - 昭和62年7月14日指定。
現地情報
編集所在地
交通アクセス
- 鉄道:JR東日本外房線 上総一ノ宮駅 (徒歩7分)
- 車:首都圏中央連絡自動車道(圏央道) 茂原長南IC
周辺
- 観明寺 - 元別当寺。金毘羅堂(一宮町指定文化財)は明治12年(1879年)に玉前神社境内から移築。
脚注
編集参考文献
編集- 神社由緒書
- 「玉前神社」『日本歴史地名大系 12 千葉県の地名』平凡社、1996年。ISBN 978-4582490121。
- 鈴木仲秋 著「玉前神社」、谷川健一編 編『日本の神々 -神社と聖地- 11 関東』白水社、1984年。ISBN 4560025118。