オテルマ彗星
オテルマ彗星(英語: 39P/Oterma)は、太陽系の周期彗星である。小惑星のケンタウルス族のように木星よりも近日点距離が大きく、海王星よりも軌道長半径が小さい軌道を持つ。フィンランドの天文学者リイシ・オテルマが1943年4月8日に発見した[2]。
オテルマ彗星 39P/Oterma | |
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仮符号・別名 | 1943 G1, 1942 VII 1958 IV 2001 P3[1] |
発見 | |
発見日 | 1943年4月8日[2] |
発見者 | リイシ・オテルマ[2] |
軌道要素と性質 元期:TDB 2442876.5(1976年4月8.0日) | |
軌道長半径 (a) | 7.2082 au[1] |
近日点距離 (q) | 5.4517 au[1] |
遠日点距離 (Q) | 8.9647 au[1] |
離心率 (e) | 0.2437[1] |
公転周期 (P) | 19.35 年[1] |
軌道傾斜角 (i) | [1] | 1.951 °
近日点引数 (ω) | [1] | 56.218 °
昇交点黄経 (Ω) | 332.089 °[1] |
平均近点角 (M) | 226.156 °[1] |
前回近日点通過 | 2002年12月22日[3] |
次回近日点通過 | 2023年7月11日[3] |
最小交差距離 | 4.457 au(地球)[1] 0.556 au(木星)[1] |
ティスラン・パラメータ (T jup) | 3.004[1] |
物理的性質 | |
絶対等級 (H) | 7.1(核+コマ)[1] |
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オテルマ彗星は、1936年から1938年まで、木星によって一時的に衛星として捕獲されていた。この現象は木星と2:3で共鳴する準ヒルダ群彗星(QHC)に多い。しかし、この彗星が木星近傍を通過したのはごく短い時間であったため、完全な惑星の衛星にはならなかった[4]。
1943年に発見された時から、発見時は近日点距離3.4 auでコマも視認できたが[2]、1963年に木星に0.095 auまで接近したときに摂動を受けてからは近日点距離は5.4 auとなった[2]。
脚注
編集- ^ a b c d e f g h i j k l m n “39P/Oterma”. Small-Body Database Lookup. Jet Propulsion Laboratory. 2022年1月24日閲覧。
- ^ a b c d e Kronk, Gary W.. “39P/Oterma”. cometography.com. 2022年1月24日閲覧。
- ^ a b 木下一男 (2019年8月18日). “39P/Oterma”. 2022年1月24日閲覧。
- ^ Ohtsuka, K.; Ito, T.; Yoshikawa, M.; Asher, D. J.; Arakida, H. (2008). “Quasi-Hilda comet 147P/Kushida-Muramatsu. Another long temporary satellite capture by Jupiter”. Astronomy & Astrophysics 489 (3): 1355-1362. arXiv:0808.2277. Bibcode: 2008A&A...489.1355O. doi:10.1051/0004-6361:200810321.
外部リンク
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