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- 鼻緒(はなお)は、下駄や草履などの履物を足に固定する仕組みで、狭義では前緒、すなわち履物のつま先側に穿たれた前壺にすげて、履物の両側に渡された横緒を固定する紐状ないし帯状の緒を指す。転じて、より広い意味では横緒も含めた緒全体を指すようになり、さらに西洋起源の履物としてのなどの同様の仕組みについても鼻緒という言い方が用いられる。 穴が3つ穿たれた下駄は、古墳時代の遺物にも見出されるが、それがどのように緒をかけていたかは判然としていない。平安時代末期に描かれた絵には、鼻緒のある下駄が描かれている例がある。概ね平安時代までの日本では、下駄の緒として1本の紐を両側とつま先側の合わせて3つの穴すべてに通して用いていたとされる。鎌倉時代になると鼻緒がなく太い横緒だけがある「尻切(しきれ)」、「緒太(おぶと)」と称された草履が普及した。その後、両側に渡した横緒に、鼻緒=前緒を掛けて前壺にすげるようになり、さらに江戸時代末期に横緒と鼻緒=前緒を一体化させたものが普及して、緒全体が鼻緒と称されるようになったという。 また、装飾的な意匠を施したものなどに、花緒の字を当てることもある。 (ja)
- 鼻緒(はなお)は、下駄や草履などの履物を足に固定する仕組みで、狭義では前緒、すなわち履物のつま先側に穿たれた前壺にすげて、履物の両側に渡された横緒を固定する紐状ないし帯状の緒を指す。転じて、より広い意味では横緒も含めた緒全体を指すようになり、さらに西洋起源の履物としてのなどの同様の仕組みについても鼻緒という言い方が用いられる。 穴が3つ穿たれた下駄は、古墳時代の遺物にも見出されるが、それがどのように緒をかけていたかは判然としていない。平安時代末期に描かれた絵には、鼻緒のある下駄が描かれている例がある。概ね平安時代までの日本では、下駄の緒として1本の紐を両側とつま先側の合わせて3つの穴すべてに通して用いていたとされる。鎌倉時代になると鼻緒がなく太い横緒だけがある「尻切(しきれ)」、「緒太(おぶと)」と称された草履が普及した。その後、両側に渡した横緒に、鼻緒=前緒を掛けて前壺にすげるようになり、さらに江戸時代末期に横緒と鼻緒=前緒を一体化させたものが普及して、緒全体が鼻緒と称されるようになったという。 また、装飾的な意匠を施したものなどに、花緒の字を当てることもある。 (ja)
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- 鼻緒(はなお)は、下駄や草履などの履物を足に固定する仕組みで、狭義では前緒、すなわち履物のつま先側に穿たれた前壺にすげて、履物の両側に渡された横緒を固定する紐状ないし帯状の緒を指す。転じて、より広い意味では横緒も含めた緒全体を指すようになり、さらに西洋起源の履物としてのなどの同様の仕組みについても鼻緒という言い方が用いられる。 穴が3つ穿たれた下駄は、古墳時代の遺物にも見出されるが、それがどのように緒をかけていたかは判然としていない。平安時代末期に描かれた絵には、鼻緒のある下駄が描かれている例がある。概ね平安時代までの日本では、下駄の緒として1本の紐を両側とつま先側の合わせて3つの穴すべてに通して用いていたとされる。鎌倉時代になると鼻緒がなく太い横緒だけがある「尻切(しきれ)」、「緒太(おぶと)」と称された草履が普及した。その後、両側に渡した横緒に、鼻緒=前緒を掛けて前壺にすげるようになり、さらに江戸時代末期に横緒と鼻緒=前緒を一体化させたものが普及して、緒全体が鼻緒と称されるようになったという。 また、装飾的な意匠を施したものなどに、花緒の字を当てることもある。 (ja)
- 鼻緒(はなお)は、下駄や草履などの履物を足に固定する仕組みで、狭義では前緒、すなわち履物のつま先側に穿たれた前壺にすげて、履物の両側に渡された横緒を固定する紐状ないし帯状の緒を指す。転じて、より広い意味では横緒も含めた緒全体を指すようになり、さらに西洋起源の履物としてのなどの同様の仕組みについても鼻緒という言い方が用いられる。 穴が3つ穿たれた下駄は、古墳時代の遺物にも見出されるが、それがどのように緒をかけていたかは判然としていない。平安時代末期に描かれた絵には、鼻緒のある下駄が描かれている例がある。概ね平安時代までの日本では、下駄の緒として1本の紐を両側とつま先側の合わせて3つの穴すべてに通して用いていたとされる。鎌倉時代になると鼻緒がなく太い横緒だけがある「尻切(しきれ)」、「緒太(おぶと)」と称された草履が普及した。その後、両側に渡した横緒に、鼻緒=前緒を掛けて前壺にすげるようになり、さらに江戸時代末期に横緒と鼻緒=前緒を一体化させたものが普及して、緒全体が鼻緒と称されるようになったという。 また、装飾的な意匠を施したものなどに、花緒の字を当てることもある。 (ja)
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