鄭文公碑(ていぶんこうひ)は、中国の南北朝時代の北魏の書家の鄭道昭によって永平4年(511年)に彫られた2つの顕彰文。高貞碑と並ぶ「六朝楷書」の書蹟として著名である。 天柱山(現在の山東省青島市平度市)と雲峯山(現在の山東省煙台市萊州市)の2カ所でほぼ同文が刻されており、被顕彰者の鄭羲の名と鄭道昭自身の呼称によって前者は「鄭羲上碑」(ていぎじょうひ)、後者は「鄭羲下碑」(ていぎかひ)と呼ばれる。