医学的診断(いがくてきしんだん、英: medical diagnosis、Dx, Dx, Ds)は、人の症状や徴候がどの疾患や病態で説明できるかを判断する過程である。医学的文脈を暗に含めて診断(しんだん、英: diagnosis)と呼ばれることも多い。診断に必要な情報は、通常、医療を求める人の病歴と身体所見から収集される。多くの場合、その過程で医学的検査などの1つ以上の診断手順(英: diagnostic procedures)も行われる。は、医学的診断の一種と見なされることもある。 多くの徴候や症状が非特異的であるため、診断は困難な場合が多い。たとえば、皮膚が赤くなること(紅斑)は、それ自体が多くの疾患の徴候であり、医療専門家に何が悪いのかを教えてはくれない。そのため、いくつかの可能性のある説明を比較対照する鑑別診断 (en:英語版) を行う必要がある。そのためには、さまざまな情報の相関関係を調べ、それに続いてパターンを認識し、区別することが必要である。時には、な徴候や症状(または症状の1つのグループ)によって、この過程が容易になることもある。 診断は、において主要な位置を占めている。統計学の観点から、診断手順にはが含まれる。