「眠れる森の美女」(ねむれるもりのびじょ、仏: La Belle au bois dormant)は、ヨーロッパの古い民話・童話。AT分類では、410に分類されている。ペロー童話集にも取り上げられ、グリム童話集では、「茨姫」(いばらひめ、独: Dornröschen;KHM 50)として類話が取り上げられている。また、ジャンバティスタ・バジーレの『ペンタメローネ』所収の「太陽と月とターリア」も類話として知られている。「眠りの森の美女」「眠り姫」の訳題もある。“Sleeping Beauty”(スリーピング・ビューティー)の英語題で呼ばれることもあり、同タイトルの小説も発行されている。 日本語の表題からは、文法的に、眠っているのは美女とも森ともとれるが、これはフランス語の原題も同様である。しかし、La Belle au bois dormantは代換法(形容詞転移)という修辞が使われており、文法的に「眠っている」が修飾するのは「森」であるが、意味的に眠っているのは美女と考えるのが正しいとされる。 バレエの演目や、ディズニー映画としても有名である。また日本では、劇団東少によってミュージカル化されている。