柳条湖事件(りゅうじょうこじけん、中国語: 柳条湖事件)は、満州事変の発端となる鉄道爆破事件。 1931年(昭和6年、民国20年)9月18日、満州(現在の中国東北部)の奉天(現在の瀋陽市)近郊の(りゅうじょうこ)付近で、大日本帝国の関東軍が南満州鉄道(満鉄)の線路を爆破した事件である。関東軍はこれを中国軍による犯行と発表することで、満州における軍事展開およびその占領の口実として利用した。 事件名は発生地の「柳条湖」に由来するが、長いあいだ「柳条溝事件」(りゅうじょうこうじけん、英語: Liutiaogou Incident)とも称されてきた(詳細は「」節を参照)。なお、発生段階の事件名称としては「柳条湖(溝)事件」のほか「奉天事件」「9・18事件」があるが、その後の展開も含めた戦争全体の名称としては「満州事変」が広く用いられている。