曾 弄(そう ろう)は、中国の小説で四大奇書の一つである『水滸伝』の登場人物。第60回及び68回に登場する、3千戸を抱える曾頭市の主で、女真族の出身。5人の勇猛な息子たちを中心とする豪傑たちを従え、名を上げようと梁山泊併呑を目論んだ。なお、作中では主に曾長者または曾長官と呼ばれ、敗色が濃厚になった後、梁山泊の仮の首領宋江へ宛てた投降を申し出た手紙の中でのみ、姓名が曾弄であることが確認できる。